今回は「厠」「塰」「芒」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「厠」
「厠」の読み方をご存知でしょうか?
「則」という字が使われていますが「そく」と読むのは間違いです。
とっても身近なものですよ。
知っている方は「あーあれね」とすぐにわかると思いますが…
さて、あなたには読むことができますか?
「厠」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- トイレのことを昔の言葉で言うと…
- 語源は「川屋」だという説も
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「厠」の読み方!正解は!?
正解は「かわや」です!
ヒントで紹介したように、昔はトイレのことを「かわや」と呼びました。
由来には諸説ありますが、川の上に建てられた小屋で用を足していたことから「川屋」と呼ばれていたのが語源だと言われています。
現代ではトイレのことを「トイレ」「お手洗い」などと呼びますが、昭和の中頃までは「便所」という呼び方が多く使われていました。
そしてもっと昔にさかのぼると「厠(かわや)」や「雪隠(せっちん)」と呼ばれていたようです。
時代によって同じものでも呼び方が変わるのはトイレに限ったことではありませんが、調べてみるとなかなか興味深いですね。
2問目はこの漢字!「塰」
「塰」の読み方をご存知でしょうか?
パッと見て「うみ」と読まないように気を付けてくださいね。
海の下に土という字がくっ付いていますよ。
あまり見かけない漢字ですが、あなたには読むことができますか?
「塰」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 海に潜って貝や魚などを取る仕事をする人のこと
- 鹿児島県には「塰泊」という地名があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね
「塰」の読み方!正解は!?
正解は「あま」です!
海に潜って海産物を取る人の他に、塩を作る人も「あま」と呼ばれます。
「塰」の他に「海人」と表記したり、男性のあまを「海士」、女性のあまを「海女」と表記したりすることもあります。
ちなみに、「塰」という漢字は国字(和製漢字)です。
国字というのは日本独自で作られた漢字をのこといいます。
中国から入った漢字には音読みがありますが、国字には多くの場合音読みが存在しません。
「塰」にも音読みは存在せず、読み方は「あま」のみとなっています。
最後はこの漢字!「芒」
「芒」の読み方をご存知でしょうか?
「亡」の字が使われていますが「なし」ではありません。
草かんむりが付いているので、どうやら植物に関係する字のようですね。
さて、あなたにはこの漢字を読むことができますか?
「芒」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 秋のお月見には欠かせないですね
- 野原や土手に群がるように生えています
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「芒」の読み方!正解は!?
正解は「ススキ」です!
ススキはイネ科の多年草で、その高さは1.5メートルほどにもなります。
秋の十五夜には、月見団子と共に欠かせないのが、このススキですね。
ススキは、「芒」以外に「薄」と表記することもあります。
古くは、ススキの茎や葉を使って「かやぶき屋根」をふくのに用いられたということです。
また、ススキは秋の七草のひとつにも数えられています。
ススキの穂は天ぷらにして食べることもできるそうですよ。