今回は「頒つ」「櫛る」「鄙びる」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「頒つ」
「頒つ」の読み方をご存じでしょうか?
「頒布(はんぷ)」の「頒(はん)」の字ですが、もちろん「はんつ」ではありません。
難しい漢字ではありませんが、この読み方は知らない方が多いかも…
さて、あなたには読むことができますか?
「頒つ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇つ」の3文字
- 「分け与える」「分配する」などの意味
- 彼女は弁当を仲間に頒ちました
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
頒つ」の読み方!正解は!?
正解は「わかつ」です!
現代では「分かつ」という字を使う場合が多いため、「頒つ」と書くとピンと来ない方が多いでしょう。
また「頒」を使った熟語に「頒布」があります。
意味は「広く配る」「分配する」ということで、印刷物を発行したり、法律を広く知らせたりする場合に使われる言葉です。
では「頒布」という言葉になぜ「布」という字が使われているのでしょう?
それは、布という字に「広く行き渡らせる」という意味があるから。
宗教を広めることを「布教」と呼ぶのも、広く教えを行き渡らせるという意味があるためです。
2問目はこの漢字!「櫛る」
「櫛る」の読み方をご存じでしょうか?
「櫛(くし)」と「る」で「くしる」と読んでしまいそうになりますが、もちろん違います。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「櫛る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇る」の5文字
- 髪をとかして整えたり、すいたりすること
- 髪を櫛る
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「櫛る」の読み方!正解は!?
正解は「くしけずる」です!
ヒントで紹介したように「髪をとかす」「髪をすく」といった意味になります。
古風な表現なので、初めて目にした方が多いかも知れません。
櫛で髪をとかす意味の言葉には、以下のようにたくさんあります。
- 髪を櫛(くしけず)る
- 櫛を入れる
- 髪を梳(す)く
- 髪を梳(けず)る
- 髪をとく
他にもまだまだありそうですね。
髪をとかすしぐさに様々な表現があるのは、日本では女性の髪に格別な想いがあるからなのでしょう。
「髪をくしけずる」という言葉にも、深い情緒が感じられますね。
最後はこの漢字!「鄙びる」
「鄙びる」の読み方をご存じでしょうか?
滅多に使わない漢字なので、初めて見たという方も多いかも知れません。
しかし、ひらがなで書くとよく耳にする言葉なので「ああ、こう書くのか!」と思いますよ。
さて、あなたには読むことができますか?
「鄙びる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇びる」の4文字です
- 「田舎の」「見下げる」「いやしい」などの意味があります
- 「都会を離れて鄙びた宿に泊まった」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鄙びる」の読み方!正解は!?
正解は「ひなびる」です!
「鄙」という漢字は本当に珍しい形をしていますが、読み方を聞くと意外に一般的な言葉ですね。
ヒントで紹介したように「鄙びる」という言葉には本来「見下げる」「いやしい」のような意味があります。
しかし最近では「いやしい」というより「趣がある」「風情がある」という意味で使われる場合が多くなっていますね。
都会よりも田舎に憧れる人が増えたからでしょうか。
時代によって、言葉の持つイメージが少しずつ変わってきているようです。