今日の難読漢字は
「浅葱」
「仇讐」
「胡乱」
「間隙」
「猖獗」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「浅葱」
「浅葱」は何と読むかご存知でしょうか?
「あさつき」(ネギに似た野菜)と読むこともできますが、今回はもう一方の読み方を答えてくださいね。
「あさねぎ」と読んでしまいそうですが、もちろん間違いです。
では何と読むか、あなたにはわかりますか?
「浅葱」の読み方のヒントはこちら
「浅葱」の読み方は3文字で「あさ〇」です。
「浅葱」は色を表す言葉で、ネギの葉の薄い緑色のことを浅葱と呼びます。
新選組が着ていた羽織の色が、浅葱色として有名になったそうですよ。
ちょっと難しいかも知れませんが、以上のヒントから考えてみてくださいね。
「浅葱」の読み方!正解は!?
正解は「あさぎ」です!
「浅葱(あさぎ)」は「浅葱色(あさぎいろ)」の略語なので、色という文字を後につけなくても、色名として成立してする言葉になります。
江戸時代の日本では、着物の裏地に浅葱色を使うのが定番になりすぎて、おしゃれな人はあえて裏地には使わなかったそうです。
そのため「浅葱裏(あさぎうら)」とは「田舎者の武士」を揶揄(やゆ)する意地悪な言葉だったとか。
しかし現代からすると「浅葱」の裏地は、爽やかでおしゃれな感じがしますよね。
2つ目の漢字は「仇讐」
「仇讐」は何と読むかわかりますか?
「くしゅう」ではありませんよ…
「仇討ち」の仇に「復讐」の讐が重なった字面からは、何やらただならぬ雰囲気が漂ってきますが…
さて、あなたには読めるでしょうか?
「仇讐」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は「〇〇〇〇〇〇」の6文字です
- 讐の字の読み方は「復讐」の讐と同じ
- 意味は、あだ、かたき、恨みのある相手などです
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「仇讐」の読み方!正解は!?
正解は「きゅうしゅう」です!
「仇讐(きゅうしゅう)」の「仇」も「讐」も、憎い相手、かたき、恨みといった意味を持ちます。
恨みの言葉を2つも重ねて、まさに怨念が積もり積もったイメージでしょうか。
仇讐と関連して「恩讐(おんしゅう)」という言葉があります。
菊池寛が1919年に発表した小説「恩讐の彼方に」のタイトルに使われた言葉です。
恩讐とは「情けと恨み」といった意味を持ち、「恩讐の彼方に」とは「良いことも悪いことも超えて、分かり合える時が来る」というような意味になります。
「仇讐」は暗くて重い言葉ですが、「恩讐」という言葉もあると思うと、救われたような気がしますね。
3つ目の漢字は「胡乱」
「胡乱」は何と読むのか、ご存知でしょうか?
パッと見た感じでは「こらん」と読んでしまいそうですが、もちろん間違いです。
やさしい漢字なのに読めない、まさに難読漢字ですね。
さて、あなたは読めるでしょうか?
「胡乱」の読み方のヒントはこちら
- 胡乱の読み方は「〇〇〇」の3文字です
- 意味は「曖昧で当てにならない、正体が怪しい」など
- 似たような言葉に「胡散くさい」があります
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「胡乱」の読み方!正解は!?
正解は「うろん」です!
知らなかったら、想像がつかない読み方だといえるでしょう。
胡乱の「胡」は、筋が通らない、でたらめといった意味を持ちます
さらに「乱」は、乱れるという意味。
その2文字が重なることで、当てにならない、怪しいという意味になるのは、納得です。
ヒントで例に出したように「胡散(うさん)くさい」という言葉も、同じような意味になります。
「うろん」と聞いただけでは何のことかわかりませんが、漢字をひも解くとわかりやすいですね。
読みづらい漢字も多いけど、そういう意味では漢字はありがたいです。
4つ目の漢字は「間隙」
「間隙」は何と読むかご存知でしょうか?
「かんすき」と読んでしまった人は、残念ながら間違いです。
一見読めそうで、読みづらい漢字ですね。
さて、あなたは、正しい読み方がわかりますか?
「間隙」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の字数は「〇〇〇〇」の4文字です
- 意味は、物と物の間や、時間の隙間のことです
- 間隙の「隙」と同じ読み方をする言葉に「空隙」や「寸隙」があります
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「間隙」の読み方!正解は!?
正解は「かんげき」です!
「隙間(すきま)」の「隙」を「げき」と読むのは、なかなか難しいですね。
「間隙(かんげき)」という言葉には大きく分けて4つの意味があります。
個々の意味と例文を紹介しましょう。
- 時間の隙間:休憩時間が終わるまで20分の間隙がある
- 物と物の隙間:机と壁の間隙にペンを落とした
- 人間関係に生じる隙間:親子間の間隙を埋めるため、娘と旅行へ行った
- 油断すること、気持ちの隙:よそ見をした間隙を突いて、財布を盗まれた
「間隙」は普段の生活ではあまり耳にしない言葉ですが、こうしてみると様々な使い方がありますね。
ちなみに、ヒントで紹介した「空隙(くうげき)」は、物と物の隙間のことです。
また、「寸隙(すんげき)」は、ほんの少しの隙間や、わずかな隙のこと。
これらも難しい言葉ですが、合わせて覚えておきましょう。
5つ目の漢字は「猖獗」
今日の字は、新型コロナに関係のある?漢字です。
「猖獗」読み方のヒントは?
「猖」の読み方は音読みがヒントになります。
「獗」はなんて書いてあるか、字面さえ判別できないかもしれません。
拡大してがんばって読んでみましょう。
「猖獗」の読み方、正解は…
「しょうけつ」と読みます。
「獗」には「くるう」「 暴れまわる」 という意味があるため、「猖獗」の意味は「悪いことがはびこること」となります。
新型コロナウイルスが流行し始めてはや2年近くになりました。
聞き馴染みがないかもしれませんが、「猖獗」はまさに新型コロナのような流行りの伝染病に対して使われる言葉です。
「流行する」という意味で「猖獗をきわめる」という風に使われます。
歴史を紐解けば、奈良時代には天然痘がはびこり、奈良の大仏が建てられたのは有名な話です。
幕末・明治には黒船が持ち込んだとされるコレラ菌が流行り、江戸、その後の東京でも大勢の方が亡くなりました。
ワクチンも薬もない時代の雰囲気を的確に表した言葉が「猖獗」だったのです。
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!