今回の難読漢字は「耄碌」です。
初めて見る漢字かもしれませんね。
しかし「耄碌」は、決して他人事ではありません。
「耄碌」の読み方のヒントは?
1.ひらがなにすると4文字の言葉になります。
2.生きていれば、誰もがいつしか通る道です。
3.『たゞ近頃は耄碌してゐて、あの時分よりはカンも悪く、動作も鈍くなつてゐるから、』谷崎潤一郎「猫と庄造と二人のをんな」より引用
4.「飯はまだかね?」「さっき食べたでしょ!」
正解は…
正解は…「もうろく」でした!
「耄碌(もうろく)」とは、高齢になって頭脳や身体のはたらきが衰えることです。
類語には、「老いぼれる」「ヤキが回る」「老け込む」などがあげられます。
具体的には、物覚えが悪くなり、物忘れが増え、素早く動けなくなります。
「耄碌」の由来
「耄(もう)」には、「酒に酔う」「ぼんやりする」といった意味があり、「老いて更に毛のように細くなる」様子を表すために、「老」と「毛」が組み合わさっているのだとか。
「碌(ろく)」は、石ころがゴロゴロしている様子を表すことから、「つまらない」「値打ちがない」「役に立たないこと」を意味します。
「碌でなし」「碌でもない」「碌すっぽ」といった使い方もします。