漢字読み講座

【今日の難読漢字】「撓む」「抄訳」「春宵」全部読めたら漢字マスター!「撓む」を「ぎょうむ」と読んだあなたは…

今日の難読漢字は

「撓む」

「抄訳」

「春宵」

です!

 

あなたは正しく読めますか?

 

最初の難読漢字は「撓む」!

 

「撓む」

 

実は言葉自体はよく使われています。

 

「枝が雪の重さで撓む」

「橋が撓む」

このような例文が挙げられます。

 

さて、読めましたか?

 

ちなみに「ぎょうむ」ではありません!

 

 

 

「撓む」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「たわむ」

です!

 

「撓む」は、

「他から力を加えられて弓なりに曲がる」という様子を表す言葉。

 

類語には「しなる」や「反る」などがあります。

 

例文の「枝が雪の重さで撓む」は

「雪がのった枝が、弓のように曲がっている様子」

を表しています。

 

「橋が撓む」というのも、

橋が重さや風、温度変化などによって撓む様子を表しています。

 

また「撓」の文字はその意味が転じて、

「くじける」という意味としても使われます。

 

「どんな困難にもくじけない」という意味の四字熟語、

「不撓不屈(ふとうふくつ)」がその代表例。

 

こちらも「ふぎょうふくつ」と読み間違えがちなのでご注意を!

 

難しい漢字ではありますが、

知ってしまえば簡単な「撓む」の読み方。

 

しっかりと意味も覚えて、使ってみてくださいね!

 

 

次の難読漢字は「抄訳」!

 

「抄訳」

 

この言葉は、出版関連のお仕事をしている方にとっては頻出用語。

でもそれ以外の方は、あまり聞きなれないですよね。

 

「このページの3行目を抄訳する」

「論文の抄訳版です」

などの例文が挙げられます。

 

さて、読めましたか?

 

「みょうやく」や「さやく」と読んでしまった方、間違いですよー!

 

 

「抄訳」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「しょうやく」

です!

 

「抄訳」は、

「原文のところどころを抜き出して翻訳する」という意味の言葉。

 

海外の童話などは、原典だと残酷な表現が多いため、

翻訳する際に概要を抜き出して出版されますよね。

 

また、海外で発表された論文などを紹介する際も、

全てを翻訳せず、要約したものを紹介することがほとんど。

このような場面で使われる言葉です。

 

つまり全文を翻訳する場合には、この言葉は使いません!

そのような場合は「全訳」という言葉を使います。

こちらの言葉の方が聞き馴染みがあるのではないでしょうか。

 

外国語で書かれた書籍や文章を読む際に使える「抄訳」。

しっかりと意味も覚えて、使ってみてくださいね!

 

 

最後の難読漢字は「春宵」!

 

「春宵」

「宵」という漢字に馴染みがない方がいるかもしれません。

 

「今宵」「宵の口」

など「夜」を表す言葉です。

 

この2つは「よい」と読むのですが、

「春宵」は「はるよい」ではありません!

 

さて、読めましたか?

 

 

「春宵」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「しゅんしょう」

です!

 

「春宵」は漢字そのままの、

「春のゆうべ」「春の夜」という意味の言葉です。

 

春の季語の一つで、

元は故事成語の「春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)」

という言葉が元になっています。

 

「春宵一刻値千金」は

「春の夜は趣に富み、そのすばらしさは千金にも値する」という意味。

 

転じて、美しい春の夜の心地よさや、

春の宵の楽しいひと時のことを「春宵一刻」と言ったりします。

 

もし会食をした後にお礼のメールなどで

「春宵一刻値千金の言葉がふさわしい、楽しい会でした。」

と書き添えれば、相手からの印象も良くなりそうですよね。

 

聞きなれない言葉ですが知っていて損はない、

美しい春の季語「春宵」。

しっかりと意味も覚えて、使ってみてくださいね!

 

すべて正解できた方は漢字マスター!素晴らしいです!

もし正解できなくても、これを機に学んで今後に活かしましょう!

 

ABOUT ME
toi
コーヒーと文房具とディズニーをこよなく愛するライター。 漢字検定2級を取得しています!