「曰く」
「日付」「本日」などで使う、「日」という字に似ているため「にちく」って読んでしまっていませんか?
漢字をよく見ると、真ん中の横棒がちょっと短いですよね。
そのため「日」とは別の漢字です。
では「曰く」は、なんと読むのでしょう。
「曰く」読み方のヒントは?
曰くには、「言うことには」という意味があります。
古典の授業でよく出てくる「子曰くー」というフレーズがまさにそうです。
ほかにも「理由」「隠れた事情」という意味があり、日常生活で耳にする「曰く」はこの意味で使われていることが多いです。
類語には
「ゆえん」「いわれ」などが挙げられます。
そろそろわかりましたか?
「曰く」の読み方、正解は…
正解は……
「いわく」
です!
「先生曰く、今回の騒動の責任は僕にあるようだ。」
「相場に対して安すぎると思ったら、どうやら曰くがある物件のようだ。」
などのように使います。
2つの意味を持っている「曰く」ですが、前後の文章によって意味を見分けることができます。
「言うことには。」という意味の場合は、<人物>+曰くという形で使われることがほとんどです。
「<人物>が言うことには…」という風に訳すことができます。
一方「隠れた事情」という意味の場合は、「曰くがある」といった表現が多いです。
日常で耳にする「いわくつき物件」も、漢字で書くと「曰く付き物件」なんだな~と覚えてみてくださいね。