漢字読み講座

【今日の難読漢字】「枢」「義捐金」「鎹」この3つの漢字は読めますか?「義捐金」はサービス問題ですよ!

今日の難読漢字は

「枢」

「義捐金」

「鎹」

の3つです。

 

さあ、何と読む?

 

まず最初の難読漢字は「枢」!

よく海外の映画や書籍の中などに出てくる「枢機卿(すうききょう)」。

枢機卿は、「カトリック教会における教皇の最高顧問」を表わす言葉であることからも、とても重要な字であることは何となく伝わってきますね。

その最初の文字である「枢」、「すう」以外の3つの読み方、あなたは分かりますか?

」の読み方のヒントはコレ!

3つとも「扉」に関係した言葉です。

「く〇〇」、「〇ぼ〇」、「〇〇ら」、どれも3文字です

 

」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「くるる」、「とまら」、「とぼそ」です!

 

この3つの言葉は、いずれも扉の大事な部分を指します。

「くるる」は、蝶番(ちょうつがい)の金具を使っていない、昔ながらの扉のことを指します。「枢戸(くるるど)」とも呼ばれていますね。

「とまら」は、その「くるる」における棒の部分を指し、

「とぼそ」は、「とまら」を差し込む穴の部分を指します。

「とまら」と「とぼそ」で、扉が回転する(開閉する)仕組みになります。

 

「枢の枢を枢に差し込む」なんて書いてあったら、もはや暗号です・・・。

 

次の難読漢字は「義捐金」!

この言葉は震災などの災害が起きた際、テレビや日本赤十字社などで協力の依頼があったりして、知っている人は多いと思います。

でも、その意味も含めてご存じでしょうか?

今回はその意味も含めて「義捐金」を考えてみましょう!

 

「義捐金」の読み方のヒントはコレ!

大きな意味では「募金」と同じです。「義援金」とは同じ読み方・同じ意味ですよ!

 

「義捐金」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ぎえんきん」です!

 

よく私たちが目にするのは、「義援金」という言葉の方ではないでしょうか?
どちらも「災害などで被災した人たちの救援を目的とした募金」ですが、もともとは「義捐金」の方の漢字が使われていました。

双方で若干の意味の違いはあるものの、どちらも基本的には「被害者の生活を支える団体に寄せられる寄付金」を指します。

その中で「義援金」の漢字は近年、使われるようになった当て字になります。

その理由は、「義捐」という言葉が「捨てる」や「ほどこし」という意味合いを持っていることから、違和感をもつ人が多かったためと言われています。

 

でも、「大変なときこそみんなで協力する」ものですから、「義援金」の方が寄付する側も受け取る側も気持ちがいいですね!!

 

最後の難読漢字は「」!

部首は「金へん」であることから、金属製の何かであることは推測できますね。

ただ、この一文字ではなかなか普段目にしないので、読める人は少ないのではないでしょうか?

ヒントをもとに、一緒に考えていきましょう!

 

「鎹」の読み方のヒントはコレ!

「〇す〇〇」の4文字で、これがあるから夫婦は円満!?とも言われます。

 

「鎹」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「かすがい」です!

 

鎹とは、金属製でできた大きなホチキスの針のようなもの。

「コ」の字の形をしており、尖った先端部が2つある釘といえば想像がつくでしょうか。

この鎹を使うことで、木材同士をつなぎ合わせることができるため、建築現場では現在でも使われている道具になります。

文房具ではホチキス、内装工事ではステップルと呼ばれる部品も、この鎹と同じ理屈で接続している道具です。

 

2つのものをつなぐということから、「子は鎹」という言葉が生まれるくらい、夫婦の関係をしっかりとつなぎとめるという意味でも使われています。

これは後ろ向きな意味で使われたりもしますが、「今より更に良い関係になる」という意味で使いたいものですね!