今回は、”国々をさまよい歩いていた歌が大好きな昔の人”に関係のあるこの漢字です。
「呻吟」読み方のヒントは?
どちらの字も音読みになります。
「呻」の方は推測できそうですね。
「吟」のほうは難しいですが、”国々をさまよい歩いていた歌が大好きな昔の人”がヒントになります。思い浮かべてみてください。
「呻吟」の読み方、正解は…
「しんぎん」と読みます。
吟遊詩人(ぎんゆうしじん)という言葉がありますね。
中世の頃、西洋諸国をはるばる渡り歩いた歌う詩人ですが、その「吟」です。
二字ともに難しい字ですが、「苦しんでうめくこと」を意味します。
吟遊詩人とは全く関係ないように思えますが、「吟」には「うめく」と「口ずさむ」の両方の意味があり、多少関係がありますね。
そして、「呻」にも「うめく」という意味があります。
文例としては、「圧制下に呻吟する国民」という風に使われるようです。
若干堅いニュアンスはあるものの、意味はわかりますし、古風な言葉でもありません。
「政府のさらなる消費税増税に呻吟する国民」という使い方ができそうですね。