今回は「甘橙」「飛白」「寛ぐ」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「甘橙」
「甘橙」の読み方をご存知でしょうか?
「かんだいだい」はもちろん、間違いです。
ちなみに「あまだいだい」という読み方もありますが、今回はそれ以外で答えてくださいね。
さて、あなたにはわかりますか?
「甘橙」の読み方のヒントは?
- スーパーにも売っています
- 橙色のフルーツといえば…
以上2つのヒントで考えてみてください。
「甘橙」の読み方!正解は!?
正解は「オレンジ」です!
ヒントで、ほとんどの方がわかったかも知れませんね。
日本ではみかん類は「橙(だいだい)」と呼ばれることが多く、オレンジは橙(だいだい)の中でも特に甘いため「甘橙(あまだいだい)」と呼ばれました。
冒頭で書いた「あまだいだい」はオレンジの和名で、現代では「甘橙」と書いて「オレンジ」と読まれるようになったのです。
「だいだい」という言葉には「長年続く」という意味があるため、何年も実がなり続けるという意味をあらわしているようです。
そのため「甘代々」と書かれることもあります。
2問目はこの漢字!「飛白」
「飛白」と書いて何と読むか知っていますか?
漢字の書体で「飛白」と書いて「ひはく」と読む書体がありますが、今回は「ひはく」以外の読み方を正解とします。
さて、あなたにはわかるでしょうか?
「飛白」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと、3文字で「〇〇〇」
- かすれたような模様のこと
- 「飛白の浴衣」などといいます
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「飛白」の読み方!正解は!?
正解は「かすり」です!
「飛」も「白」も小学校で習う漢字ですが、組み合わせるとまさしく難読だといえるでしょう。
「飛白(かすり)」とは、和物の生地によく見かける、所々かすれたようになっている模様のことです。
ヒントにも書きましたが、浴衣によく使われていますね。
冒頭で書いたように「飛白(ひはく)」と呼ばれる、筆でかすれ書きにした書体があります。
着物などのかすり模様が「飛白(ひはく)」に似ていたので「かすり」と読むようになったようです。
また「絣」と書いても「かすり」と読むことができます。
最後はこの漢字!「寛ぐ」
「寛ぐ」の読み方をご存知でしょうか?
「寛大(かんだい)」の「寛」だから「かんぐ」?
では、もちろんありません。
読めそうで読めない方が多いかも…
さて、何と読むかわかりますか?
「寛ぐ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇ぐ」の4文字になります
- 心身をゆっくりと休めるといった意味
- 「足をくずしてお寛ぎください」というように使います
以上の3つのヒントで考えてみてください。
「寛ぐ」の読み方!正解は!?
正解は「くつろぐ」です!
「寛」という字は「心がひろい」「ゆとりがある」「のんびりする」などの意味を持ちます。
「寛ぐ」と書いて「くつろぐ」と読むのも、意味から推測すると納得ですね。
使い方の例としては、
- お正月は実家でゆっくりと寛ぎたい
- ソファで寛ぎながら雑誌を読む
- 温泉で寛ぎのひとときを過ごす
- ネクタイをゆるめて寛ぐ
などがあります。
いずれも、煩わしさや緊張から解放されて、ゆったりと羽を伸ばすといったイメージです。
「寛ぐ」の類語には、リラックス、憩う、のんびりする、安らう、などがあります。
どれも似た雰囲気の言葉ですが、場面に応じて的確に使えると良いですね。
出典:コトバンク