今日の難解漢字は、
「労い」
「曰く」
「盥」
「職人気質」
「晦渋」
です!
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「労い」です!
「労い」
「労働(ろうどう)」
「疲労(ひろう)」などのように、日常でよく見るこの漢字。
「労い」の場合は、何て読むのでしょう。
「労い」読み方のヒントは?
ヒントは、この言葉は「相手の労苦に対しての感謝」という場面で使われます。
類語としては、
「慰労」や、
「いたわり」などが挙げられます。
「労い」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ねぎらい」
です!
「労いの言葉をかける」のように、相手の苦労や頑張りに対しての感謝の言葉として使います。
自分と同等もしくは、下の人に対して使うのがベターなので、目上の人に対しては使わない方が良いでしょう。
また「労」は、
「労い」「労う」だと、「ねぎらい(う)」
「労わる」だと、「いたわる」と読みます。
送り仮名によって読み方が変わってくるので、注意してくださいね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!
2つ目の漢字は「曰く」です!
「曰く」
「日付」「本日」などで使う、「日」という字に似ているため「にちく」って読んでしまっていませんか?
漢字をよく見ると、真ん中の横棒がちょっと短いですよね。
そのため「日」とは別の漢字です。
では「曰く」は、なんと読むのでしょう。
「曰く」読み方のヒントは?
曰くには、「言うことには」という意味があります。
古典の授業でよく出てくる「子曰くー」というフレーズがまさにそうです。
ほかにも「理由」「隠れた事情」という意味があり、日常生活で耳にする「曰く」はこの意味で使われていることが多いです。
類語には
「ゆえん」「いわれ」などが挙げられます。
そろそろわかりましたか?
「曰く」の読み方、正解は…
正解は……
「いわく」
です!
「先生曰く、今回の騒動の責任は僕にあるようだ。」
「相場に対して安すぎると思ったら、どうやら曰くがある物件のようだ。」
などのように使います。
2つの意味を持っている「曰く」ですが、前後の文章によって意味を見分けることができます。
「言うことには。」という意味の場合は、<人物>+曰くという形で使われることがほとんどです。
「<人物>が言うことには…」という風に訳すことができます。
一方「隠れた事情」という意味の場合は、「曰くがある」といった表現が多いです。
日常で耳にする「いわくつき物件」も、漢字で書くと「曰く付き物件」なんだな~と覚えてみてくださいね。
3つ目の漢字は「盥」です!
世の中ではよく使われる言葉ではあるけれど、漢字にしてみると難しいものってありますよね。
今回ご紹介する「盥」もその一つ。
「盆(ぼん)」や「盃(さかずき)」にも似ていますが、ちょっと違います。
この漢字、あなたは読むことができますか?
「盥」の読み方のヒントは?
先ほど似たような漢字として「盆」や「盃」を挙げましたが、この二つと、そして「盥」に共通するなにかを見つけられますでしょうか?
その部分を頼りにしたら、もしかしたら分かるかもしれません。
金属で作られることが多い、もしかすると上から落ちて来ることがあるかもしれないものです。
もう分かってしまったでしょうか?
正解は…
正解は…
たらい
でした!
かつてはたらいを使って洗濯をしていましたが、最近では家庭にたらいがあることも少なくなってきました。
たらい落としでしかたらいを見ることがないという方もいるかもしれませんね。
ちなみに、「盆」や「盃」にも共通するのは「皿」を部首に持つということ。
考えてみると、どれも皿状のものですね。
ぜひそうした部分からも推測する癖をつけてみてください!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「職人気質」です!
漢字クイズのお時間です。
今回ご紹介するのは「職人気質」という漢字です。
日常生活でもたまに使いますよね。
「職人気質な人」のような文章で目にすることが多いのではないでしょうか。
ところで、この「職人気質」という漢字、あなたは正しく読めていますか?
実は「しょくにんきしつ」ではないんです。
本当の読み方、ご存知でしょうか?
「職人気質」の読み方のヒントは?
お分かりかと思いますが、この漢字の読みのポイントは「気質」の部分です。
まずはこの部分のよみを考えて見ると良いでしょう。
「気質」の部分の読みは3文字、「〇〇〇」です。
分かりましたでしょうか?
正解は…
正解は…
しょくにんかたぎ
でした!
ヒントが少なかったので難しかったかもしれません。
ちなみに、「気質」を「かたぎ」と読むのは、着物を染める際に使う道具である「形木(かたぎ)」にルーツがあるそうです。
興味があればぜひそちらの「形木」についても調べてみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「晦渋」です!
「晦渋」はなんて読む?「まいじゅう」と読んでしまったあなたは…
「晦渋」読み方のヒントは?
鳴き声が「ガオー」の生き物といえば…?
「晦」を読むヒントは字の形が似ている「海」になります。
「晦渋」の読み方、正解は…
「かいじゅう」と読みます。
怪獣ではありませんよ!
「言葉や文章がむずかしく意味がわかりにくいこと」を意味します。
どういうときに使われるのでしょうか?
その意味の通り、「晦渋な文章」「晦渋な表現」というように使われます。
難しい言葉や文章でつづられた小説は、一文を理解するのにも苦労しますよね。
純文学の最高峰のひとつ、芥川賞の受賞作品なんかはその典型例ではないでしょうか。
明治時代の古い言葉や、このサイトで取り上げているような難読漢字も良い例です。
最近では難しめの文章は避けられがちで、やたらと分かりやすい文章が好まれる傾向がありますが、昔は逆でした。
むしろ、堅く、難しそうに見えるほど価値があったのです。
普通の動詞や接続詞さえ漢字で表記され、それだけでも読みにくいものでした。
「晦渋」は時代の流れを感じさせる言葉といえるでしょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!