今日の難解漢字は、
「寿留女」
「鬱がる」
「準える」
「牝牡」
「風信子」
です!
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「寿留女」です!
「寿留女」
これはかなりの難問かもしれません。お酒のつまみでも人気なある食べ物の名前なのですが、なんだかわかりますか?
実はこの食べ物は漢字でもいろいろな書き方があります。その中でもこの漢字は特別な時にだけ使われるもの。読み方だけでなく、その特別な時というのも気になりますね。
「寿留女」読み方のヒントは?
ヒントは、イカの内臓を取り出して広げた形で乾燥させた加工食品の名前です。「鯣」や「干鯣」と書くこともあります。
もう「わかった!」という方も多いのではないでしょうか。
「寿留女」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「するめ」
です!
略式七品目や正式九品目の結納品のひとつとされている「するめ」ですが、「寿を留める女」という意味で結納では「寿留女」という漢字が使われます。
またするめは保存食として長持ちすることから、花嫁がその家に永く留まれるように、末長く幸せになるようにという願いが込められています。
他にも噛めば噛むほど味がでることから、長く一緒にいるほど味のでる良い夫婦になるようにという意味もあります。
結納品だけでなくおせち料理など、日本では食べ物の名前で縁起のよさを表すことが多いですよね。この細やかな工夫も日本語の味わい深い魅力的な部分といえるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
2つ目の漢字は「鬱がる」です!
「鬱がる」
マイナスなイメージの漢字が含まれる言葉ですが、
何と読むかわかりますか?
こちらの漢字を「うつ」と読める人は多いでしょう。
しかし、「がる」の送り仮名を使うとき、
「うつがる」とは読みません。
「鬱がる」の読み方のヒントはコレ!
それでは、読み方のヒントを2つご紹介します。
- ヒント1:気持ちが滅入ることを指す
- ヒント2:「鬱がっている」という言い回しもある
漢検準1級の試験に出る問題なので、
難しいと感じている人も多いかもしれませんね。
「鬱がる」の読み方!正解は…?
「鬱がる」の読み方、正解は……
「ふさがる」です!
意味としては、「晴れ晴れとしないこと」「気がふさぐこと」を指します。
鬱の状態を言い換えたような読み方なので、
納得できた人も多いのではないでしょうか?
「鬱がる」の用例は?
「鬱がる」の用例を2つご紹介します。
- このごろ鬱がることが増えてきた
- 彼が鬱がることは珍しい
特殊な言葉のため、使用する機会は少ないかもしれませんね。
ちなみに、「鬱する」「鬱される」という送り仮名の場合は、
そのまま「うっする」「うっされる」と読みますよ。
「鬱がる」は珍しい読み方なので、意識して覚える必要があります。
暗いニュースが入ってくる昨今、辛いこともありますが、
なるべく鬱がらずに過ごしていきたいですね。
3つ目の漢字は「準える」です!
「準える」
「準備」「準優勝」など日常でよく使う「準」という漢字ですが「準える」と書くとなんと読むのかわかりますか?
「じゅんえる」ではありません。
「準える」読み方のヒントは?
ヒントは、他の似たものと比べて真似したり考えたりする時に使います。
類語としては
「重ね合わせる」
「模倣する」などが挙げられます。
「準える」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「なぞらえる」
です!
「なずらえる」と読むこともあります。
「その素晴らしいプレーを『彼はまるでベイ・ブルースのようだ』と往年の名プレーヤーに準えて報道するメディアもある」
「彼女はお気に入りの映画のセリフに準えて今の自分の思いを伝えようとした」
のように使われます。
会話で使われることはほとんどありませんが、ニュースや小説など文章で見かけることはありますよね。
実際にはひらがなが使われることが多い言葉ですが、漢字で書かれた時にすんなり読めるとかっこいいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
4つ目の漢字は「牝牡」です!
「牝牡」
「牝(めす)」と「牡(おす)」と書いてなんと読むか…ごく普通に「めすおす」と読んでしまいそうですよね。
「牝牡」読み方のヒントは?
「牝牡」の意味は漢字の意味そのままで、動物のメスとオスのことを表す言葉です。
小説などで使われることはありますが、この読み方は会話で聞いたことがない人の方が多いのではないでしょうか。
「牝牡」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ひんぼ」
です!
では同じ意味でも「牡・牝」と「雄・雌」の違いはなんでしょう?
まず「雄・雌」 を使用を使うのは人間以外の生き物です。その中でも、4本足でヒズメのあるいる生き物に「牡・牝」が使われます。
4本足でヒズメのある生き物といえば、馬や牛、豚など家畜として生活に密着している動物が思い浮かびますよね。
他にも鹿や猪などの野生動物も4本足でヒズメがあるので「牡・牝」が使われます。
また「牝牡」を使った熟語で「牝牡驪黄(ひんぼりこう)」があります。
「驪黄」は黒と黄色のことで、オスとメス・黒と黄色を見間違えることもあるのだから外見にとらわれずに本質を見抜くことこそ大切であるという意味です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
5つ目の漢字は「風信子」です!
普通にこういう名前の人がいそうな漢字ですが、もちろん「かぜ のぶこ」さんではありません。
そのまま「ふうしんこ」や「ふうしんし」などでもなく、訓読みでも音読みでも正解にはほど遠いので難問ですね・・・。
人の名前ではないにしろ、動物や植物、魚といったようにそのジャンルも予想がつかないとさっぱり分かりません。
ここはヒントを見て正解にたどり着くことにしましょう!
「風信子」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「飛信子」とも書きます。
ヒント➁ 「〇〇〇〇ス」5文字の植物です。
ヒント③ 球根で育てるきれいな花です。
「風信子」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ヒヤシンス」です!
誰もが花屋さんで見かけたことがある「風信子」。
一般的には「ヒヤシンス」とカタカナで表記されるので漢字になるとイメージがだいぶ違いますね。
ヒヤシンスは球根で育てる家庭園芸でも親しみのある花ですが、その起源は15世紀まで遡る、歴史ある花なんです。
当時は、オスマン帝国あたりで栽培されていて、青や紫色をしていた花になりますが、世界各地で園芸用として開発が進むと現代のような色とりどりの花を咲かせてくれるようになりました。
ちなみに、花言葉は「悲しみを超えた愛」。
叶わぬ恋や想いを寄せる誰かにプレゼントするときに良いかもしれませんね!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!