今日の難読漢字は、
「掠る」
「鈍間」
「刃毀れ」
3文字です。
あなたは何文字正解できますか?
目次
最初の難読漢字は、「掠る」です!
「てへん」に京都の「京」で「掠」。
簡単に書ける漢字ですが、馴染みのない漢字で読み方も分からない人が多いのではないでしょうか・・・?
11画の「掠」ですが、漢字検定準1級に出題される漢字なんですよ。
大学生から一般レベルの難易度だと言われています。
「掠る」の読み方のヒントは・・・?
ヒントにはずばり、「掠る」の意味をお教えします!
- 軽く触れて通り過ぎる
- 上前をはねる
- かすり書きにする
- 容器の底にわずかに残っているものをこそげ取る
- ほのめかす、におわす
中でも「①軽く触れて通り過ぎる」という意味で最も使われますよ。
読み方はひらがなで「〇〇る」の3文字です。
わかりましたか?
「掠る」の読み方の答えは・・・
正解は、「かする」でした!
「わずかに触れて通り過ぎる」という意味で、「弾丸が頬を掠った」などと使われます。
物が皮膚をわずかに掠ってついた傷のことは、「掠り傷」と言いますよね。
「賃金を掠る」というように、「上前をはねる」意味でも使いますよ。
「ほのめかす・におわす」という意味ではあまり使いませんが、万葉集の中に『その人の名は言ひかねて、思ふあたりを掠らかす』という1文が登場します。
古くからある言葉なんですね。
次の難読漢字は、「鈍間」です!
「鈍間」って、「どんかん」や「どんま」としか読めない!と思う方が多いのではないでしょうか?
「どんかん」で正解のような気もしますが、「鈍感」と書きますよね・・・
さて、なんて読むのでしょうか?
「鈍間」の読み方のヒントは・・・?
漢字の「鈍」の意味は次の通り。
- 刃物の切れ味が悪い
- 感覚や動作がにぶい
- にぶくなる、にぶる
- 進行が遅い
- 角度が緩い
この中でも、「鈍間」は、「にぶい・おそい」という意味が当てはまります。
また、タイミングの事を「間(ま)」と言って、「間が悪い」なんて言いますよね。
「間がにぶい・おそい」ような人の事を何と呼ぶでしょうか?
言われて嬉しい言葉ではありません・・・
それが「鈍間」の読み方の答えです!
「鈍間」の読み方の答えは・・・
正解は、「のろま」でした!
「鈍間(のろま)」と言われてうれしい人はいないですよね・・・
「鈍間(のろま)」というと、動作がゆっくりな人をイメージするかと思いますが、それ以外にも下のような意味があります。
- 愚かに、軽率に行動する
- 知性が通常より劣る
- 素早く動かない様
- 理解するのに時間がかかる
- 分別に欠ける
どれもいい意味には使われないですよね・・・
ちなみに「鈍間」と同じ意味で使われる言葉の1つに「ひょうろくだま」があります。
ユニークな響きですよね。
最後の難読漢字は、「刃毀れ」です!
「刃毀れ」・・・「刀」は読めるけど「毀れ」は読めない!
という方が多いのではないでしょうか?
ところが、残念!
「刃毀れ」の「刃」は、「かたな」と読むのではないんです・・・
よく見れば、「刀」ではなく「刃物(はもの)」の「は」ですもんね。
「刃毀れ」の読み方のヒントは・・・?
「刃物(はもの)」の「刃」は、それだけだと「やいば」と読みます。
「刃物(はもの)」をはじめ、「刃先(はさき)」や「刃渡り(はわたり)」など、「刃」を「は」と読む単語はたくさんありますよね。
「刃毀れ」も、ひらがなで「は〇〇れ」と読みます。
もちろん刃に関係する言葉ですよ。
もう、分かりましたか?
「刃毀れ」の読み方の答えは・・・
正解は、「はこぼれ」でした!
「刃毀れ」とは、「刀・包丁などの刃が一部分欠けること」を意味しています。
ちなみに「刀」と「刃」の違いですが、「刀」が刀剣全体を広く総称する言葉であるのに対して、「刃」はそのパーツの中でも「切断する機能を持つ部位」のことを指すのです。
「毀れる」という文字には「欠けたり崩れたりして完全な姿を失う」という意味があり、水などの液体が「零れる(こぼれる)」とは別の漢字ですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!