今日の難読漢字クイズは…
「三鞭酒」「間怠っこしい」「不修多羅」です。
ぜひ! 全問正解を狙ってください!
目次
1問目「三鞭酒」
予想通り、「三鞭酒」はお酒です。
2文字目に鞭(ムチ)が入っていますが…
もしや、アルコール度数が高いお酒なのでしょうか?
「三鞭酒」の読み方のヒントは?
1.ひらがなにすると5文字の洋酒です。
2.色の名前には、「三鞭酒ゴールド」「三鞭酒ベージュ」などがあります。
3.お祝いの席で飲むイメージが強いです。
正解は…
正解は「シャンパン」です!
「三鞭酒(シャンパン)」は、フランスのシャンパーニュ地方で作られるスパークリングワイン。高級な「ドン・ペリニヨン」が有名ですね。
飲みやすいですが、アルコール度数は11%から12%と決して低くないので注意しましょう。
ちなみに「シャンペン」は「シャンパン」の英語読みです。
「三鞭酒」は「熟字訓」
「三鞭酒(シャンパン)」は「熟字訓」と呼ばれる当て字です。
例えば「夜露死苦(よろしく)」という当て字には意味がなく、音の響きだけで決められています。
「夜」は「よ」、「苦」は「く」のように、バラバラにしても読みは変わりません。
一方、「熟字訓」は全ての漢字がそろって意味を表す言葉になります。
したがって、「三鞭酒」の「三」を「シャ」、「鞭」を「ンパ」「ャン」のように分割して読むことはできません。
2問目「間怠っこしい」
次の問題は「間怠っこしい」です。
あなたは自信をもって読めますか?
念のため、本当に正しいか確認しておきましょう!
「間怠っこしい」の読み方のヒントは?
1.類義語には、「じれったい」「もどかしい」「歯がゆい」などがあります。
2.『間怠っこしくても小説じみてていいじゃありませんの』ドストエフスキー「白夜」より引用
3.注目すべきは、2文字目と3文字目です!
正解は…
正解は「まだるっこしい」でした!
「まどろっこしい」と読んだ人が多いのではないでしょうか?
とあるアンケートによると、「まどろっこしい」を使う人のほうが多いそうです。
どちらも同じ意味ですが、「まどろっこしい」はひらがなで書きます。
つまり、「間怠っこしい」と漢字で書いた場合は「まだるっこしい」と読みます。
「間怠っこしい」の語源は?
「間怠っこしい(まだるっこしい)」の語源は、「間怠い(まだるい)」「間怠こい(まだるこい)」という言葉です。
手間取って遅い、動作や反応が鈍い、のろくさいなどの意味があります。
ちなみに、「まどろっこしい」の語源は「まどろい」。
「まどろい」の意味は、「間怠い」「間怠こい」です。
説明するのが、とても間怠っこしいです…。
3問目「不修多羅」
最後の問題は「不修多羅」。
お経みたい、仏教用語みたい、そう思ったあなたは鋭い!
早速3つのヒントを見てみましょう。
「不修多羅」の読み方のヒントは?
1.「不修多羅」の反対は「品行方正」「清廉潔白」など。
2.「不修多羅」をポジティブな意味で使うことはありません。
3.そんな「不修多羅」な商売はすぐにやめなさい!
正解は…
正解は…
「ふしだら」でした!
けじめがない、だらしない、品行が悪い、身持ちが悪いことを意味します。
「ふしだら」と読む漢字は、「不修多羅」以外にもたくさんあります。
例・不仕埒・不行為・不品行・不体裁・不検束・不仕鱈など
「不修多羅」の語源は?
「ふしだら」の語源は、インドのサンスクリット語「sutra(スートラ)」を音写した「修多羅(したら)」です。
インドでは昔、葉に傷をつけて教法を書き、穴を開けて紐で束ねて保存していました。この葉を「多羅葉(たらよう)」といい、紐や糸を「修多羅(したら)」と呼んだそうです。
「修多羅」は「整理されている」「秩序よく束ねる」ことを意味し、「不」がついて「不修多羅」になりました。
難読漢字だらけのお経や仏教用語ですが、さかのぼるとサンスクリット語になるケースが多いのです!