今日の難解漢字は、
「殊に」
「象る」
「墨西哥」
「拐す」
「袂」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「殊に」です!
「殊に」
この言葉は見かける機会が多く、意味を何となく知っているけれど、声で聞く機会はあまり多くないかもしれません。
「朱」から連想して「しゅに」と読みたいところですが、正しくは違います。
今日はこの漢字の読み方を考えましょう!
「殊に」読み方のヒントは?
「殊に」には、通常とは違って顕著に、とりわけ、特に、それに加えて、などの意味があります。
「熱帯魚のなかでは、殊に『ベタ』が美しい」
「このエリアは殊にペット好きに人気で、散歩中のワンちゃんに会わない日はない」
などのように使います。
言い換え表現としては「特に」や「とりわけ」を使う方が多いですね。
おわかりでしょうか?
「殊に」の読み方、正解は……
「殊に」の正解は……
「ことに」です!
「殊にすばらしい」
「殊に美しい」
のように、物事の状態が普通とは違う様子を表します。
「ことさら暖かい春」などの「ことさら」も同じ漢字を使い、
「殊更」と書きますよ。
殊に感想やメールを書くときは、「特に」「とりわけ」を用いるよりも、「殊に」と書くほうが、ややかっこよく見えるので、ぜひ取り入れてみてください!
2つ目の漢字は「象る」です!
シンプルな漢字だけれど、なかなか読むことができない漢字ってありますよね。
たとえば、「象る」という単語。
日常生活ではあまり目にすることのない文字の並びですが、なんだか見たことあるような気もしませんか?
読み方はもちろん「ぞうる」ではありません。
あなたは読むことができますか?
「象る」の読み方のヒントは?
それではヒントです。
この単語の意味は「もととなるモノの形を写し取ってあらわす」というものです。
「人間を象ったオブジェ」のように使います。
もう分かってしまったでしょうか?
正解は…
正解は…
かたどる
でした!
普段文字で見ることはあまりありませんし、表記される場合でもほとんどひらがなが使われます。
同じ読み方で「模る」という漢字もありますが、こちらはコピーして真似るという意味合いが強いので芸術などでの表現に用いるのは「象る」の方です。
これらの違いも含めて知っておくと思わぬところで役に立つかもしれません。
覚えておいて損はないので、ぜひ覚えてみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「墨西哥」です!
難読漢字ではお馴染み、音読みでも訓読みでも読めず、普段見慣れない漢字で登場しているこの「墨西哥」。
明らかにこれは当て字と分かりますね・・・。
さらに、当て字の中にも発音からくるもの、意味からくるもの、もともと中国などで呼称されていた漢字をそのまま流用したものの3種類がありますが、これは3つ目の「そのまま使ったパターン」です。
もはや、こうなってしまうともうお手上げ状態、どこかの文献で目にした人以外には予想もできないレベルになってしまうので、難易度はMAXです。
これはもうヒントを見るしかないっ!
「墨西哥」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは国の名前です。
ヒント➁ アメリカ大陸の中央にあり、太平洋とカリブ海に挟まれています。
ヒント③ 「〇〇〇コ」の4文字です。
「墨西哥」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「メキシコ」です!
「メキシコ」は、アメリカ大陸の中央部に位置していて、西は太平洋、東はカリブ海やメキシコ湾に囲まれた国です。
メキシコといえば、古代はアステカ文明が栄えた都市でもあり、大航海時代に侵略されるまでは独自の文明を発達させていた国でもあります。
また、1980年代には麻薬カルテルの抗争が激化し、現在に至るまで治安が安定しない状況になっています。
そのため、今でも危険度が高すぎて海外旅行先にまず選ばれない国となってしまっていますが、古代文明も栄えた歴史ある国でもありますので、早く気軽に訪れるようになるといいですね!
4つ目の漢字は「拐す」です!
人知れずどこかに連れ去ってしまうことを「誘拐」といいますが、すごい恐いですよね。
ニュースでも必ず取り上げられる重大犯罪の一つで絶対にしてはいけないものの一つですが、今回の難読漢字は「拐かす」です。
「誘拐」の2文字目ということで、どちらかというと意味も同じようなものだと想像できますね。
あまり良い言葉ではないので読めなくても大丈夫ですが、漢字マスターとしては知っていたいところですね。
「拐かす」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇かす」の5文字です。
ヒント② 意味は「誘拐」そのものです。
ヒント③ 最初の文字は「か」です。
「拐かす」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「かどわかす」です!
「拐す」とは、「人をだまし、または力ずくで他へ連れ去る」ということで、「誘拐」と意味は同じですね。
ただ、「誘拐」が「力づくでなんとしても連れ去る」という犯罪行為そのものなのに対し、「拐かす」には「言葉で篭絡(ろうらく)させて」というニュアンスが含まれています。
そのため、気になる女性に対して口説き落として、いわゆる「お持ち帰り」をしたときも「拐かす」を使ったりします。
でも、口説かれたとしても、この言葉が当てはまる以上、口説き落とした相手はあまりいい男とは言えませんね・・・。
5つ目の漢字は「袂」です!
普段、着物に接することがある人はすぐにわかる漢字です。
着物以外でも、「袂を分かつ」「袂に入れる」なんて言葉もあります。
さて、「袂」と書いてなんと読むでしょうか?
「袂」読み方のヒントは?
腕全体の事、特にひじから肩までの部分を「袂」といいます。
着物でいうと、袖の下の袋になっている部分が「袂」です。
袂が触れ合う位仲の良かった人と、分かれることになった時に「袂を分かつ」なんて使います。
「袂を連ねる」は、仲間となり共に行動をすることを指しています。
そして、サッと出し入れできることから「袂に入れる」「袂から出す」なんて言葉もあります。
他にも、ふもと、すそ、という意味があり、「橋の袂」なんて使ったり。
橋の袂は、陸地と繋がっている端っこの事です!
あまり口にすることは無いかもしれませんが、現役の学生は覚えておきましょう。テストに出ます。
「袂」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です!
さあ、もうわかりましたか?
「袂」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「たもと」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!