今日の難解漢字は、
「土筆」
「虎魚」
「霰」
「辷る」
「顰蹙」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「土筆」です!
なんだか字から察するに、土や地面にある筆のような感じがします。
筆といったら、絵具の筆や習字のときに使う筆でしょうか。
イメージは沸いてきましたでしょうか?
「土筆」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」三文字。
ヒント➁ あて字ですが、これは形からイメージした方が分かりやすいです。
ヒント③ 煮たりすれば食べることだってできます!
字がもつイメージから想像してみてくださいね。
「土筆」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「つくし」です!
これは土というキーワードと、筆の形から「つくし」とした、いわゆる日本語独自の当て字です。
先端のふくらんだ部分の姿形が「筆」に似ていることと、その「筆」が「土」から生えているように見えたから、とされているようです。
<土筆の豆知識>
つくし(土筆)の花言葉は、「努力」、「向上心」、「意外」、「驚き」です。
つくしは春になると土の中から出てきて、まっすぐに伸びていきます。
生長が早く、どんどん出てくる様子から、「努力」や「向上心」といった前向きな花言葉がつけられたようです。
ちなみに、茹でれば食べることができますが、アクも強いのでしっかりと熱湯で茹でることを忘れずに!
つくしが見られるのは2月下旬から4月の上旬ごろ、新学期のスタートには向上心をもって臨みましょう!
2つ目の漢字は「虎魚」です!
「虎魚」と書いて、いったい何と読むのでしょうか?
魚にもピラニアなどの肉食で狂暴な魚はたくさんいますが、「虎+魚」なので、さぞかし狂暴な魚なんだろうな、というイメージが先行します。
さあ、何と読むのでしょうか?
「虎魚」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 最初の文字は「お」です。
ヒント➁ 背びれにトゲがあり、毒があるので要注意!
「虎魚」の読み方の正解は・・・・?
正解は、
「おこぜ」です!
おこぜの「おこ」とは、笑ってしまうほど愚かで奇怪なことや醜いことを意味します。
「ぜ」は魚の名称の語尾につく言葉です。
確かに、「虎魚」の見た目は上から押しつぶされたようにな形をしており、ハッキリいって見栄えの良い魚とはいえませんね・・・。
また、「虎魚」の背びれには毒があることで有名ですが、中でも「鬼虎魚」の毒は強力なため、釣り人の間でも外道として取り扱われてきた魚です。
ですが、近年では超高級魚として高値をつけている魚でもあるんです。
見た目や特徴に反して、中身はすごいやつ、そんな虎魚を見習いたいものですね!
3つ目の漢字は「霰」です!
「霰」ってなんて読むか分かりますか?
霞が関の「霞」によく似ていますが、「かすみ」ではありません。
雨冠が付いているので、自然に関係するものです。
ちなみに「霧」でもありません。
さて、なんと読むでしょうか?
「霰」読み方のヒントは?
雪が関係しています。
霙(みぞれ)ではありません。
霧(きり)でもありません。
さて、なんと読むでしょう?
「霰」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
よく似たものに、「雹」(ひょう)があります。でも、雹ではありません。
もうわかりましたか?
「霰」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「あられ」
です!
直径5mm未満の氷粒を霰といい、直径5mm以上の物を雹と言います。
雹は危険なので、すぐに避難しなければいけないイメージですが、霰も危険な物には変わりはありません。
凍っているのでなかなか解けず、上を歩くと滑る危険もあります。
雹や霰が降っている時には、充分注意するようにしておきましょう。
4つ目の漢字は「辷る」です!
今回の難読クイズは、「辷る」です。
あなたは何と読みますか?
書いている途中でやめたような漢字ですが、これが完成した形です!
「辿る」や「辻」に似ていますね。
ヒントを見てみましょう!
「辷る」の読み方のヒントは?
道が凍っていたので、足が「辷って」転んだ。
調子に乗って、つい口が「辷る」。
足を踏み外して、急斜面を辷り落ちた。
「辷りどめ」に受けた私立高校に入学した。
よく使う言葉ばかりなので、もうお分かりですね!
正解は…
正解は「すべる」です!
受験シーズンは禁句ですね。
「辷る」には、なめらかに進む、失敗する、しりぞくといった意味があります。
「滑る」という漢字の方が身近かもしれません。
「辷る」と「滑る」の意味は同じですが、明確な違いがあります。
「滑」には「カツ」「コツ」などの音読みがありますが、「辷」は音読みがありません。
どうしてでしょうか?
「辷る」は国字です!
「辷る」に音読みがないのは、国字だからです。
国字は中国から伝わった漢字ではなく、日本国内で独自に作られた漢字です。
そして国字には、訓読みしかない場合が多いのです(全てではない)。日本固有の漢字なので「和字」とも呼ばれ、もちろん中国では通じません!
せっかくの国字ですから、もっと「辷る」を使ってみてはいかがでしょう?
5つ目の漢字は「顰蹙」です!
「顰蹙」
これ、何と読むかわかりますか?
見るからに難読漢字。
読めたらすごいです!
さあ、あなたは何と読みましたか?
「顰蹙」読み方のヒント!
読むのも書くのも難しい「顰蹙」。
ヒントは「人から買う、とあるもの」を表す言葉です。
あまり買いたくはないものなのですが…
さて、読めるでしょうか?
「顰蹙」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ひんしゅく」
です!
「顰蹙」は
「不快に感じて顔をしかめること」や「眉をひそめて嫌に思うこと」を表します。
あまり良い言葉ではないですが、使われる場面は多く
「態度が悪く顰蹙を買う」
「時代錯誤な発言が顰蹙を買っている」
などで使われます。
周りに配慮をしていない態度や言動で
批判をされたり嫌われている様子がわかりますよね。
「顰」も「蹙」も、難しい漢字ですが、
どちらも「不快感で顔をしかめる」「眉をひそめる」という意味なので、
組み合わせて、さらに嫌さが増しています。
ちなみに、なぜ「買う」という言葉を使うのかというと、
「買う」には「自分の行動によって、ある結果を招く」という意味もあるんです。
「恨みを買う」「反感を買う」などでも使われていますね。
どれも悪い意味についているのがわかります。
自分では買いたくないものですが、
知っておいて損はない漢字「顰蹙」。
書けなくても読めるようになっておきましょう!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!