今日の難解漢字は、
「堆く」
「和蘭芹」
「子守熊」
「獺」
「庶幾う」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「堆く」です!
「堆く」
ときどき見かけるこの漢字。
中学生で習う漢字であり、「堆肥」のように使いますが、訓読みもあるのです。
「堆く」読み方のヒントは?
「堆く」は、物が積み重なって高く盛り上がっているさまを表す際に用いる言葉です。
またそのほか、「上品である」という意味もあるとのこと。
何をもって上品とするかは人によって異なりますが、この言葉が意味する「上品」とは、言動や顔つきがしっかりしている姿なのだそう。
類語には「積もり積もって」や「重積して」などが候補に挙げられます。
「堆く」の読み方、正解は……
「堆く」の正解は……
「うずたかく」です!
「うずたかく積み上げられた書類」などのように用い、物が何重にも積み重なったさまを表すときに使います。
「堆」の字の成り立ちには、ずんぐりした形の土の丘の象徴が背景にあります。
日常的には、小説やニュースなどで見かける頻度が高いので、「うずたかく」と読めるように覚えておいてくださいね。
それ以外にも、書類の山々を見たときにパッと言えたらカッコイイですよね!
2つ目の漢字は「和蘭芹」です!
「蘭」は豪華絢爛な花ですし、「芹」は多年草であることから、何かの植物であることは間違いないようです。
「和」が入っているからには日本の言葉だと思いますが、音読みや訓読みでは正解にたどりつけません!
この「和蘭芹」、あなたは読めますか?
「和蘭芹」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 一般的にはカタカナで表記する野菜です。
ヒント② サラダや揚げ物のお皿に一緒に入っています。
ヒント③ 「〇セ〇」の3文字です。
「和蘭芹」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「パセリ」です!
パセリってカタカナじゃないの?と思った方、たくさんいるのではないでしょうか。
和名では、「オランダゼリ」とも読むそうですが、これでパセリと読みます。
日本では、18世紀にオランダから持ち込まれて普及しましたが、パセリの歴史をたどると古代ローマ時代まで遡るすごい野菜なんです。
現在では「世界で最も使われているハーブの1つ」でもあり、栄養価が極めて高いのが特徴。βカロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄など、緑黄色野菜の中でも群を抜いている栄養を含んでいます。
エビフライやアジフライの横っちょに添えてある、ただの緑色の葉っぱと思って残していた方、今日からはきちんと食べましょうね!
3つ目の漢字は「子守熊」です!
「子守をする熊」。これだけを見ると、あの恐ろしい熊のイメージとかけ離れて、パンダのイメージのような、親近感がある感じがしますね。
さあ、いったい何熊なんでしょうか?
「子守熊」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」3文字の動物です。
ヒント② どちらかというと、木の上でゆっくり動いているイメージです。
ヒント③ ユーカリが大好きです。
「子守熊」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「コアラ」です!
「熊」というからには、何熊なんだろうと思った方も多いと思いますが、これで「コアラ」と読むんですね。
確かに、お腹の袋に赤ちゃんを入れて大切に育てている有袋類なので納得はできますが、熊のイメージというよりは愛くるしさの方が正直、勝ります。
子守熊の体は、背中が灰色でお腹は白色をしています。体長は約80cmほど、体重は10kgくらいはあるので、人間の子どもなら2歳前後といったところでしょうか。
オーストラリアに観光にいくと抱っこさせてもらえますが、木の上で生活している動物のため、かなり爪が痛いんです。
でもモフモフで可愛いから許しちゃう、そんな生き物が子守熊です。
今日のおやつはコアラのマーチで決まり!
4つ目の漢字は「獺」です!
難読漢字クイズのお時間です。
「獺」という漢字、読むことができますか?
一見すると全くなじみのない文字かもしれませんが、この言葉自体は必ず耳にしたことがあると思います。
ヒントもお出しするので、ぜひ考えてみてください!
「獺」の読み方のヒントは?
まず、「獺」はある生き物の名前です。
魚ではありませんが、よく水族館で飼育されています。
全体的にダークブラウンのような毛色で、下部が白いのが特徴です。
水辺に生息しており、泳ぐのが好きです。
分かりましたか…?
正解は…
正解は…
かわうそ
でした!
かの有名なお酒、「獺祭」の1文字目はこの漢字ですね。
かわうそには捕まえた魚を並べる習性があり、その様子が祭をしているように見えることから獺祭という言葉が生まれたそうです。
そんなかわいらしい祭があるなら参加してみたいものですね。
ぜひかわうそを見た時にはこの漢字も思い浮かぶようにしてみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「庶幾う」です!
難読漢字クイズに挑戦です。
今回の問題は…
「庶幾う」です!
早速ヒントを見てみましょう。
「庶幾う」の読み方のヒントは?
1.「庶幾う」の読みは、ひらがな5文字になります。
2.「庶幾う」の意味は、非常に強く希望する、または切望することです。
3.『予は切にその偶然ならん事を庶幾ふ。されど』芥川龍之介「開化の殺人」より引用
正解は…
正解は「こいねがう」でした。
「庶幾う(こいねがう)」とは、一途に心から望むことです。
古風な言葉なので、日常生活で使う機会は少ないかも知れません。
古典文学では、「こいねがわくば」という言い回しをよく見かけます。
「こいねがわくば」は、「どうか」「なにとぞ」という意味です。
「庶」と「幾」
「庶幾う」は、それぞれの漢字1文字でも「こいねがう」と読みます。
つまり、「庶う」も「幾う」も同じ読みと意味を表しているんですね!
この2つを合わせると、「庶幾(しょき・そき)」という言葉になります。
「庶幾」もやはり、「こいねがう」と同じ意味です。
その他の「こいねがう」
ちなみに、「こいねがう」と読む漢字は他にもあります。
例:「乞い願う」「請い願う」「希う」「冀う」
日本には昔から、何かを一途に望む人が多かったのでしょうか?
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!