今日の難解漢字は、
「霜雪」
「燕子花」
「菜蕗」
「誕る」
「夙に」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「霜雪」です!
気象を表す言葉は、読み方が特殊なものが多くあります。
「霜雪」
もその一つ。
「しもゆき」と読むと思いきや……、正しい読み方は違います。
「霜雪」読み方のヒントは?
「霜雪」とは、文字通りしもとゆきを表します。
響きも字面も綺麗な言葉なので、文学作品にも頻出の表現ですよ。
読み方のヒントは、「霜」も「雪」もどちらも訓読みすること!
雪は「せつ」と訓読みしますね。
では「霜」は……?
「霜雪」の読み方、正解は……
「霜雪」の正解は……
「そうせつ」です!
「霜」の訓読みは「そう」と言うんですね。
「霜雪」のほかには「降霜」や「晩霜」などの熟語もあります。
また「霜雪」は、
冬の寒さを表現するだけでなく、歳を取って白くなった頭髪やヒゲを比喩する際にも用いられます。
「頭に霜雪をおく」と書くと、なんだか「白髪まじりの」と書くよりもオシャレな表現になりますね!
もちろん、小説や詩のなかでは用いてもよいですが、間違っても人に面と向かって言わないようにしましょう。
霜が降りる頃になったら、ぜひ「霜雪」を思い出してみてくださいね。
2つ目の漢字は「燕子花」です!
突然ですが、漢字の読み方クイズです。
「燕子花」
なんと読むか、分かりますか?
普段あまり目にすることのない漢字なので、すんなり読むことができる人は少ないでしょう。
この漢字が出てきた際にすらっと読めると自慢できるので、分からなかった方もぜひこの機会に覚えてみてくださいね。
「燕子花」の読み方のヒントは?
なんとなく植物の名前のような気がする…と感じたあなた。
そうなんです!
燕子花は花の名前です。
紫色の花で、水辺に群生することが多いです。
ピンときましたか?
正解は…
正解は…
かきつばた
でした!
漢字表記を初めてみたという方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、燕子花は愛知県の県花になっているそうです。
ゴージャスな背景に美しい燕子花が咲き誇る、尾形光琳の屏風絵図「燕子花図」も有名ですね。
可憐に咲く紫の燕子花を見る機会があれば、ぜひこの漢字を連想できるようにしてみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「菜蕗」です!
草や野菜の「菜」に「蕗」と書くこの漢字。
2文字目の「蕗」は、「ふきのとう」の「フキ」と読みますので、もしかして「ナフキ」でしょうか。
それ以外では、なふき、なーぶき、なっぷき、なふきん・・・
唯一、それっぽいのは最後の「ナフキン」ですが、音読みによる当て字だけで意味が通じませんのでこれも不正解っぽいですね。
さあ、この「菜蕗」、あなたは読めますか?
「菜蕗」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これには2つ意味があり、一つは和楽器に関係するものです。
ヒント② もう一つは植物の名前です。
ヒント③ シンプルにそのまま「〇〇」です。
「菜蕗」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「フキ」です!
実は、「菜蕗」は、冒頭でご紹介した「フキノトウ」の「フキ」のことです。
山野や平原に生える春の山菜としてよく知られ、若い芽を早朝に採取し、そのまま天ぷらなどにすると最高に美味しい野菜ですね。
他には、お箏の業界では有名な八橋剣校が作曲した「箏の曲」としても有名で、組歌と呼ばれる代表曲でもあります。
植物の名前が和楽器の曲名に使われるのって、何だか風情があって素敵ですね。
4つ目の漢字は「誕る」です!
毎年必ずやってくる、「誕生日」。
小さい頃はケーキが食べられてプレゼントももらえて、また1つ大人になった気がして嬉しかった記憶があります。
それがピークになるのは16~18歳頃で、それを過ぎると歳なんか気にしなくなり、それすら過ぎると、いつからか目を背け始める・・・
女性に歳は聞いてはいけない、なんて言葉があるくらい「誕生日」は罪なものかもしれません・・・。
「誕る」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇る」の4文字です。
ヒント② 「たんる」ではありません。
ヒント③ 「違うこと」「嘘をつくこと」です。
「誕る」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「いつわる」です!
「いつわる」と言えば、「偽る」という言葉が一般的に使われていますが、その字のとおり、「誕る」も「違ったことを言う」や「嘘をつく」ことと同義なんです。
えー、じゃあ「誕生日」って「偽りの生まれた日」ってこと??
となりますが、大人のレディにとっては意外にそうなのかもしれませんwww
字の成り立ちを見ても、「言う」と「延ばす」ですから、「言葉を延ばす=大げさに言う」ということになり、「偽り」という意味として使われるのも納得できますね!
5つ目の漢字は「夙に」です!
難読漢字クイズに挑戦してみましょう!
本日の問題は「夙に」です。
「凪(なぎ)」に似ていますが…
あなたは「夙」を何と読みますか?
「夙に」の読み方のヒントは?
1.「夙に」の類語には、「有名」「ポピュラーな」「老舗」などがあります。
2.『新傾向の俳人としては、夙に名を馳せた男だった。』芥川竜之介「魚河岸」より引用
3.田中課長が酒豪なのは、社内では夙に知られています。
正解は…
正解は「つとに」でした!
画数は6画、音読みは「シュク」、訓読みは「夙に(つとに)」「夙い(はやい)」「夙(まだき)」です。
「月」と「丮(ケキ)」を組み合わせた会意文字で、「欠けた月」と「人が両手で物を持つ」を表しています。
意味は大きく2つに分けられます。
ひとつは「早くから」「ずっと以前から」、もうひとつは「朝早く」「早朝に」です。
「つつしむ」という意味もありますが、あまり使われません。
間違えやすい使い方
「夙に」は、よく間違えた使い方をされます。
・最近夙に思う。
・夙に気になったのだが。
おそらく「特に」「ふと」「不意に」などと一緒になってしまうのかもしれませんが、どれ
も間違った使い方です。
語感のニュアンスは似ていますが、うっかり口に出さないよう注意しましょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!