漢字読み講座

【今日の難読漢字】「七変化」「天晴」「伯仲」「顛末」「烝」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「七変化」

「天晴」

「伯仲」

「顛末」

「烝」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「七変化」です!

「七変化」

難読漢字って、漢字と読みが全く一致しなくて「なんだこりゃ!?」となるものが多いですよね……。
完全なる当て字だと、漢字から読みが連想できず、さっぱりわからない……なんてことも珍しくありません。

さて「七変化」ですが、もちろん一般的な読み方は「しちへんげ」で正解です。
でも、今回は違った読みを紹介します。
その違った読みは、正直なところ「なんだこりゃ!?」としか思えません。

この超難読漢字、なんと読むのでしょう?

「七変化」の読み方のヒントはコレ!

ヒント1:漢字から読みを推測するのは不可能

ヒント2:植物「シチヘンゲ」の洋名

まず、「七変化」を漢字から読みを想像するのは諦めましょう。この熟語の読みは、字の読みとは全く関連性がないです。

最大にして唯一のヒントは「植物の『シチヘンゲ』の洋名」であるということ。シチヘンゲは、その名の通り、色が変化する花のこと。「いや、そもそもシチヘンゲなんて知りません」という方は、もはやお手上げかもしれませんが……さて正解は?

「七変化」の読み方!正解は…?

「七変化」の読み方、正解は……

「ランタナ」です!

クマツヅラ科の常緑低木で、日本では小笠原諸島、沖縄諸島に分布しています。

ちなみに、ランタナは「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれており、「植えてはいけない花」と言われることもあります。

2つ目の漢字は「天晴」です!

「天晴」はなんと読むかわかりますか?

「てんせい」や「あまはれ」ではありませんよ。

小学校で習ったはずの、とても簡単な漢字ですが…

さて、あなたには読むことができるでしょうか?

「天晴」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 「天晴れ」と送り仮名をつける場合もあります
  3. 「驚くほどりっぱ」「とても見事」という意味です

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「天晴」の読み方!正解は!?

正解は「あっぱれ」です。

ヒントで紹介したように「天晴れ」と送り仮名を付ける場合もあります。

時代劇などでよく耳にする言葉ですが、漢字表記は知らなかった人が多いかもしれません。

「あっぱれ」という言葉は、そもそもは「あはれ」という心にしみじみと湧き出る感情を表していました。

それが時代と共に形を変えて、「見事だ」という意味に変化していったようですね。

「天晴」という漢字は、後で当てられたもののようです。

天が晴れ渡るイメージと「見事にやった!」「立派だ!」というイメージはピッタリ合いますね。

3つ目の漢字は「伯仲」です!

難読漢字って、そもそも読めないものと、読めても意味が分からないもの、読めなくても意味は分かるもの、の3つに分けられますが、今回の「伯仲」は2つ目にあたるのではないでしょうか?

 

変わった読み方はせず、素直に読めば正解できるので、ヒントを見て意味も一緒に考えていきましょう!

 

「伯仲」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇〇う」の5文字です。

ヒント② 「仲」の部分は、そのまま「仲が良い」ことを表します。

ヒント③ 最初の文字は「は」です。

 

「伯仲」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「はくちゅう」です!

 

「伯仲」とは、「優劣がないこと」や「力がつり合っている匹敵」といった意味があります。

 

「仲」という漢字は、「仲が良い」や「仲間」といった言葉でも使われていることから、「同じ力関係」を意味するものとして使われています。

 

その他にも、単純に「兄と弟」や、3人兄弟の末っ子からみた「 長男と次男の兄」という意味もあるので覚えておきましょう!

4つ目の漢字は「顛末」です!

「顛末」の読み方をご存じでしょうか?

「真」という字が使われていますが「しんまつ」と読むのは間違いです。

日常的にはあまり使わない言葉ですが、聞いたことがないような言葉ではありません。

さて、あなたには読むことができますか?

「顛末」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 「物事の初めから終わりまで」という意味
  3. ことの顛末

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「顛末」の読み方!正解は!?

正解は「てんまつ」です!

「顛」という字には「てっぺん」「頂き」という意味があるため「顛末(てんまつ)」は「物事の始まりから終わりまで」という意味になります。

この言葉は、一般にうまくいった物事には使いません。

何かの事件がおきたり、仕事がうまくいかなかった場合などに、ことの発端や経緯、結末などを確認するために使う場合がほとんどです。

なお「てんまつ」を「転末」と表記しているのをたまに見かけますが、それは間違い。

間違えやすいので注意しましょう。

5つ目の漢字は「烝」です!

本日の難読漢字クイズは「烝」です。

「燕(つばめ)」に似ていますが…

早速ヒントを見てみましょう!

「烝」の読み方のヒントは?

1.「烝」をひらがなにすると4文字です。

2.「烝」の類義語には「多種多様な」「さまざま」「諸般(しょはん)」などがあります。

3.「烝」の対義語には「一様の」「同様」などがあります。

4.「烝」の例文「本日は「烝」の事情で先に失礼します。」

正解は…

正解は「もろもろ」でした!

一般的には「諸々」と書きますね。

「烝」だけでなく、「庶」「黎」も「もろもろ」と読みます。

書面やメールで使うことが多いでしょう。

話し言葉だと「色々(いろいろ)」になるのではないでしょうか。

「烝」と「蒸」

「烝」の音読みは「ジョウ」「ショウ」、訓読みは「もろもろ」「烝す(むす)」「烝める(すすめる)」「烝り(まつり)」です。

「烝」にくさかんむりを付けると「蒸」になります。「蒸」にも「もろもろ」という意味の「蒸民(ジョウミン)」という言葉がありますが、1文字で「もろもろ」とは読みません。

「烝(もろもろ)」のビジネスマナー

ビジネスシーンで「もろもろの事情」という言い回しがよく使われますが、謝罪の場合は責任転嫁のような印象を与えます。注意しましょう!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!