今日の難解漢字は、
「抽斗」
「気質」
「併呑」
「吝か」
「簀の子」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「抽斗」です!
「抽斗」
漢字自体はそんなに難しくないですね。
「抽出」などに使われる「抽」の字と、北斗などに使われる「斗」の字の組み合わせです。そのまま読むと「ちゅうと」ですが……「ちゅうと」なんて言葉は聞いたことがありませんよね。
実はこの抽斗は、誰もが知っているとある身近なモノの名前です
「抽斗」の読み方のヒントはコレ!
ヒント1:身近なモノの名前を表す漢字
ヒント2:漢字と読みはほとんど一致していない
ヒント3:字の意味でなんとなくわかるかも?
「抽斗」の読み方のヒントは、「身近なモノの名前を表す漢字」です。また、読みと字はほとんど一致しておらず、正解を知ってもあまり納得いかないかもしれません。
さらに、大ヒントとして「字の意味でなんとなくわかるかも」ということが挙げられます。特に、「抽」の字が大ヒント。
「モノを引っぱり出す」動作をイメージすると、正解がわかるかもしれません。
「抽斗」の読み方!正解は…?
「抽斗」の読み方、正解は……
「ひきだし」です!
みなさんの机についている、あの「ひきだし」です。
実は「抽く」と書いて「ひく」と読みます。「抽選(ちゅうせん)」とかに使われている「抽」はこの意味なので、それがイメージできれば正解できたかもしれませんね!
2つ目の漢字は「気質」です!
そのまま読めば、「きしつ」です。
「気質(きしつ)」とは、「物事を構成する性質」などを表す言葉ですね。
でも、今回はあえて「きしつ」ではない読み方に挑戦してみましょう!
同じ漢字なのに、読み方がまったく違うものっていくつかありますが、今回の漢字もまさにそれ!
「きしつ」に捕らわれすぎると、正解は見えてこないのでご注意を!
「気質」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント➁ 特有の性格や気風のことを意味します。
ヒント③ 漢字は違いますが、任侠映画のセリフではお馴染みです。
「気質」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「かたぎ」です!
「気質」とは、身分や職業などを同じくする人たちの性格や気風のことを言います。
よく使われる言葉としては、「職人気質」でしょうか。
「職人気質」と聞いただけで、なんだか頑固で難しそうな性格だけど、気前が良く、思い切りがいい人が思い浮かんでしまいますよね。
このような「性格」を表す意味以外にも、「習わし」や「習慣」などの意味もあります。
「きしつ」と読むか、「かたぎ」と読むかで若干意味が変わる漢字って、おもしろいですね!
3つ目の漢字は「併呑」です!
新社会人にとって、最大の壁といえる「歓迎会」。上司や先輩の手前、猫を被り続ける訳にもいかないし、かといって度を過ぎた「呑」み方をすれば自分が潰れます・・・。
社会人なら誰もが通ってきた道ですが、最近ではハラスメントの考え方が徐々に浸透してきたので、昔のような飲み会は少なくなってきたと聞いています。
今回の漢字は「併呑」。
普通に考えれば「併せて呑む」ですから、何か2つのものを一緒にして飲むこと?と思ってしまいますが、どうでしょうか。
周りに「呑」まれずに、ヒントも活用して回答してみてください!
「併呑」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント② 「呑」の部分は、「呑み込む」という意味です。
ヒント③ 最初の文字は「へ」です。
「併呑」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「へいどん」です!
「併呑」とは、「併せ呑むこと」から、「他の勢力を自分の傘下に入れること」という意味になります。
昔の歴史を見ても、小国同士の争いから大国が生まれましたが、まさにその争いの過程が「併呑」の繰り返しということですね。
現代社会でも、経営が危なくなった会社を併合するときにも使いますが、勝者側の視点からの言葉なので、聞いていてあまり良い気がしないというのが正直なところです。
4つ目の漢字は「吝か」です!
「吝か」の読み方をご存じでしょうか?
何となく雰囲気から「いささか」と読んでしまった方もいらっしゃるかも知れませんが、それは間違いです。
「いささか」は「些か」と書きますね。
「吝か」も、日常的によく耳にする言葉なのですが…
さて、あなたには読むことができるでしょうか?
「吝か」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇か」の4文字
- 意味は、ケチケチしたり、物惜しみすること
- 「吝かではない」や「吝かではありません」と、否定形で用います
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「吝か」の読み方!正解は!?
正解は「やぶさか」です。
意味は、ヒントに示したように「物惜しみすること」。
使用例としては「参加することは、やぶさかではありません」「協力もやぶさかではない」などがあります。
一般に否定形で使われるため「喜んで参加します」「積極的に協力しましょう」といった意味になりますね。
「やぶさかではない」を「仕方ない」という意味と勘違いされている方も多いようですが、全く逆の「喜んでする」という意味なので注意しましょう。
5つ目の漢字は「簀の子」です!
「簀の子」
何の子だろう?と思ってしまうこの漢字。
あなたは読めるでしょうか?
「簀の子」読み方のヒント!
つい「さいのこ」と読んでしまいますが不正解!
「簀の子」は、とても身近なものの名前です。
お風呂やプールでよく見かけるものですが、
もしかすると、あなたは毎日使っているかも?
さて、あなたは読めますか?
「簀の子」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「すのこ」
です!
「簀の子」は
「板や竹を間を空けて並べて横板に打ちつけたもの」の総称。
言葉で説明すると仰々しいですが、
お風呂やプールで使ったり、
学校の玄関でも使われているアレです!
特に使われているのが簀の子ベッド。
通気性が良くカビが生えにくいので、日本の住宅には適しているとされています。
みなさんがお使いのものも、簀の子ベッドかもしれません!
また、演劇などで使われる舞台の天井にも簀の子が使われています。
天井から照明や緞帳を吊るすためには、
間が空いている簀の子がぴったり!
ちなみに舞台の簀の子のことを関西では、
ぶどうの木を支える棚に似ていることから「ぶどう棚」と呼ぶそうです。
生活に馴染みのあるものだと、
一度読めてしまえば覚えるのは簡単です。
これを機に、ぜひ読み方や意味をマスターしてくださいね!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!