今日の難解漢字は、
「伽羅蕗」
「揮う」
「鈍鈍」
「兀兀」
「末裔」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「伽羅蕗」です!
「伽羅蕗」
古い時代に書かれた小説を読んでいると、ときどき全く読み方のわからない熟語に出会います。
「伽羅蕗」も、そんな熟語の一種かもしれません。
こんな難しい漢字の並び、日常で見かけることは滅多にありませんよね!
なんとなく、「からろ」と読めないこともないですが……もちろん違います。
この熟語、実はある料理の名前なのですが、「食べたことある!」といった方はそう多くはありません。
読み方を知っていれば、自慢できるかもしれませんよ!
「伽羅蕗」の読み方のヒントはコレ!
ヒント1:読みは漢字から連想することも可能
ヒント2:とある料理の名前だがメジャーではない
ヒント3:「伽羅色」が大ヒント!
「伽羅蕗」の読み方のヒントは、「読みは漢字から連想することも可能」です。「伽羅」と「蕗」に分けてあげると読めるかもしれません。
また、「伽羅蕗」はとある料理の名前ですが、若い人にはメジャーではありません。「おじいちゃんやおばあちゃん家で食べたことはあるかもしれないけれど、名前までは知らない」といったイメージの料理ですね。
「伽羅蕗」の「伽羅」は「伽羅色」を意味します。「伽羅色」とはやわらかい黄赤色を指します。黄赤色の、田舎で食べる料理といえば……?
「伽羅蕗」の読み方!正解は…?
「伽羅蕗」の読み方、正解は……
「きゃらぶき」です!
伽羅蕗とは「フキの茎を、醤油 (しょうゆ) で伽羅色に煮詰めた料理」です!
画像を見れば、絶対「あっ!食べたことあるかも!」となるので、検索してみてください。
2つ目の漢字は「揮う」です!
「揮」は、発揮、指揮者、揮発などの言葉でもよく使われるものですが、そもそも訓読みができるイメージがありませんね。
常用漢字ではあるものの、音読みの「き」としか認識がないので、送り仮名の「う」がついたところで、まったく予想もつきません・・・
ここはヒントを見ながら一緒に考えていきましょう!
「揮う」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「指揮者」がやることと言えば?
ヒント➁ 一般的には他の漢字を使います。
ヒント③ 「ふ〇う」の2文字です。
「揮う」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ふるう」です!
一般的には、「振るう」の漢字を使うことが多いですが、指揮者がもつ指揮棒をイメージすると、「揮う」の方がコントロールしているニュアンスが出てぴったりですね!
物理的に棒などを「振るう」という「揮う」の意味は、他にも「勢いが盛んである様子」や「成績が芳しくない様子」、気合を入れた料理の「腕をふるう」などもこの漢字が使われます。
普段、見慣れている漢字も送り仮名一つでまた違った意味が見えてくる、これが難読漢字の面白いところですね!
3つ目の漢字は「鈍鈍」です!
「鈍鈍」の読み方をご存知でしょうか?
「鈍」は「鈍感(どんかん)」の「どん」なので「どんどん」と読んでしまいそうになりますが、それは間違いです。
決して難しい字ではないのに読めそうで読めない、まさに難読漢字ですね。
さて、あなたには読むことができますか?
「鈍鈍」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 動きがゆっくりと遅い状態を表します
- 亀の足取りは?
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鈍鈍」の読み方!正解は!?
正解は「のろのろ」です!
「鈍」という字には「にぶい」「のろい」という意味があるため、「鈍」を二つ重ねて「のろのろ」と読みます。
「鈍鈍(のろのろ)」のように、同じ漢字を繰り返して状態をあらわす言葉には、「鬱鬱(うつうつ)」や「喜喜(きき)」など、他にも色々とありますね。
「のろのろ」の語源は、狂言に登場する「野呂間(のろま)人形」だと言われています。
野呂間人形のおっちょこちょいで滑稽なしぐさから、「のろま」という言葉が生まれ、「のろのろ」という表現が生まれたということです。
4つ目の漢字は「兀兀」です!
「兀兀」という漢字を見て、円周率の「π」がふたつ!?
と思った人は間違いです!
あくまでも漢字クイズなので、(ぱい)ではありません。
漢字のイメージとしては、童話アリとキリギリスの「アリ」のことです。
子どものころから兀兀と勉強するタイプであれば、試験前に焦ることもなかったと後悔することもありますね。
女子に多い「兀兀タイプ」です!
さて、「兀兀」と書いてなんと読むでしょうか?
「兀兀」読み方のヒントは?
地味でも真面目に、少しづつでも確実に物事を積み重ねて行く様子の事をいいます。
粘り強く兀兀と積み重ねているのが、やっぱり何事にも強いです。
兀兀勉強しているのも、兀兀貯金しているのも、自分のためにどれだけ継続して努力ができるかという事にかかっています。
何から取り掛かればいいのか分からない時も、できることから兀兀としていくのがおすすめですね。
「兀兀」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です!
さあ、もうわかりましたか?
「兀兀」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「こつこつ」
です!
今日も兀兀頑張りましょう!
5つ目の漢字は「末裔」です!
「末裔」
小説などではよく見かけるこの言葉。
あなたは読めるでしょうか?
「末裔」読み方のヒント!
「末裔」は、人に対して使われる言葉です。
「彼は伊達政宗の末裔だ」
なんて文章で使われるのですが…
さて、あなたは読めますか?
「末裔」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「まつえい」
です!
「末裔」は
「末の血統」や「その血筋の末の者」という意味の言葉です。
ある人物が亡くなってから、何代も先の子孫に対して使われることがほとんどです。
一般的には、子や孫などの近い血縁者には使われません。
使う場合には「子孫」という言葉が使われています!
「末裔」は、
先に出した「伊達政宗の末裔」や、「王族の末裔」などでも使われます。
歴史小説やファンタジー小説などではよく見かけるので、
読書家の方には簡単な問題だったかもしれません!
ちなみに、末裔の反対の言葉は「先祖」ではなく「始祖」です。
「先祖」は自分よりも上の代で、すでに亡くなった人全般のことを指します。
対して「始祖」は、その家をおこした一代目のことを指します。
「子孫」と「末裔」の意味の違いとよく似ているので、
覚えておくと読書中も深い理解が得られますよ。
歴史上の人物や家系と絡めて使うことの多い「末裔」。
普段は使う機会が限られますが、一般教養として覚えておいてくださいね!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!