今日の難解漢字は、
「扁たい」
「鴫」
「適う」
「敏腕」
「贖う」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「扁たい」です!
「扁たい」
この漢字、なんと読むか分かりますか?
「偏」や「編」などの字形に使われているので、読み方を「へんたい」と予想した方もいるのではないでしょうか?
「扁」という字を「へん」と読むことは正解です。しかし「扁たい」は「へんたい」とは読まず、別の読み方があります。
正解の読み方さえわかれば、意味はとても簡単です。
さて、どんな読み方をするか考えてみましょう。
「扁たい」の読み方のヒントはコレ!
ヒント1:別の漢字で、まったく同じ読み&意味のものがある
ヒント2:字は少し違うが「偏平足(へんぺいそく)」という言葉が大ヒント
「扁たい」は、別の漢字で、まったく同じ読み&意味のものがあります。また、扁の字形を用いた「偏平足」という言葉が大ヒントとになります。
「偏平足」は足のつちふまずが無くなってしまった足の状態のことを指します。そのイメージで、「扁たい」という漢字の読みを考えれば、正解が導き出せるかもしれません。
「扁たい」の読み方!正解は…?
「扁たい」の読み方、正解は……
「ひらたい」です!
意味は「平たい」と同じです。明治時代の小説などでは「平たい」という意味を表す言葉として「扁たい」が使われています。
「扁平(へんぺい)」という言葉が「ひらたいこと。ひらべったいこと」を指すので、併せて覚えておくといいでしょう。
2つ目の漢字は「鴫」です!
シンプルに1文字の「鴫」。
漢字の構成をみると、「田んぼ」に「鳥」だけです。
日常でも見かけそうな字と思いきや、漢字検定準1級クラスの難読漢字です。
よく人名で使われる「田島さん」の字がギュっと縮まったようにも見えますが、右側が「島」ではなく「鳥」なので、「しま」とか「じま」とは読みませんよ!
「鴫」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは鳥の名前です。
ヒント➁ 「〇〇」の2文字です。
ヒント③ 昔は田んぼに居たそうですが、現在ではまず見かけません。
「鴫」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「しぎ」です!
「鴫」は、主にアフリカ大陸やアメリカ大陸、アジア全土に分布する渡り鳥です。
冬の時期になると越冬のため暖かい地域を目指して南下し、一部の種類は何と南アメリカの方まで飛んでいくそうです。
ひと昔前の日本でも、春や秋になるとどこからか渡来してきて、田んぼにいる虫などを食べに来ていました。
近年では、この「鴫」が狩猟の対象になったり食用にされてきたことなどから、その個体数は激減しており、各都道府県のレッドリストにも登録されているほど、日本ではほとんど見かけなくなってしまいました。
環境が悪化していることも要因の一つでもあるそうなので、この機会に環境について考えてみるのもいいですね!
3つ目の漢字は「適う」です!
「適う」の読み方をご存じでしょうか?
「適当(てきとう)」の「適」ですが「てきう」と読んでしまうと、ちょっと恥ずかしいかも。
「適」という字は小学校で習う、ごくありふれた漢字です。
しかし「適う」が読める方は少ないかも知れません。
さて、あなたには読むことができますか?
「適う」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇う」の3文字です
- 「適している」「当てはまる」という意味
- 「それは理屈に適っていますね」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「適う」の読み方!正解は!?
正解は「かなう」です。
意味は、ヒントで書いたように、適している、当てはまる、適合するなど。
使い方としては「道理に適う」「お眼鏡に適う」などがあります。
「かなう」という言葉には「叶う」や「敵う」もありますが、それぞれ少しずつ意味が違います。
- 叶う:願いが実現すること「夢が叶う」「叶わぬ恋」
- 敵う:匹敵する、力が互角だという意味で、打消しの言葉を後に続けて使う「彼には到底敵わない」「子供の理屈には敵わない」
読み方が同じな上に意味も似ているため、注意が必要です。
4つ目の漢字は「敏腕」です!
「敏腕」と書いて、なんと読むか分かりますか?
敏腕弁護士なんてよく耳にしますよね。
弁護士は身近には少ない物の、まわりにも敏腕な人が一人や二人いるのではないでしょうか?
さて、「敏腕」と書いてなんと読むでしょうか?
「敏腕」読み方のヒントは?
「敏腕」は、事務の処理・交渉などを素早く正確に行う能力があるという意味です。
頭の回転が速く、処理能力も高い人の事を「敏腕」といいます。
一緒に仕事をしていても、タスク化されるのが非常に速い人っていますよね。
身近に居ると小さなコンプレックスさえ感じますが、
得てしてそういう人は頼られるのも好きなので、いっそ頼ってみると◎!
他にも敏腕プロデューサーや敏腕刑事など、どれも適職なのでしょう!
「敏腕」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です!
鉄腕じゃありません、敏感の「敏」に鉄腕の「腕」です!
さあ、もうわかりましたか?
「敏腕」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「びんわん」
です!
一度くらい言われてみたいですよね!
5つ目の漢字は「贖う」です!
「贖う」
これ、何と読むかわかりますか?
何となく意味はわかるけれど、
読んでみると間違えてしまうかも。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「贖う」読み方のヒント!
「贖う」で読み間違えがちなのは「つぐなう」です。
でも「つぐなう」だと漢字は「償う」になります。
確かに似たような言葉ではあるのですが…
さて、あなたは正しく読めるでしょうか?
「贖う」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「あがなう」
です!
「贖う」は、
「罪をつぐなうこと」という意味の言葉です。
読みは「あがなう」なのに
意味は「つぐなう」なのはちょっと理不尽ですよね!笑
贖うには、ほかにも「何かを代償に手に入れること」という意味もあります。
「すべての貯金を使って、レア物のレコードを贖う」
このように使われます。
「贖う」と「償う」の違いですが、
「贖う」は実際の罪のつぐないだけではなく、
罪悪感があることに対してのつぐないにも使われます。
それに対し「償う」は、
罪や損害の埋め合わせとして、金品の支払いや労働を行うことに使われます。
「賠償金」の言葉にも、同じ「償」の字が使われていますね。
贖ったり償ったりすることとは縁のない暮らしがしたいですが、
漢字の読みや意味は知っていて損がありません。
ぜひ覚えて漢字マスターを目指しましょう!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!