漢字読み講座

【今日の難読漢字】「会得」「木耳」「出生率」「競る」「梃子摺る」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「会得」

「木耳」

「出生率」

「競る」

「梃子摺る」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「会得」です!

読んだことはあるはずなのに、パッと読み方を思い出せない漢字ってありますよね。

「会得」

「会社」「懇親会」など、日常でよく使われる「会」。
「納得」「獲得」のように、「得」という漢字もよく使われます。

さて、二つの漢字を合わせた「会得」は何と読むのでしょうか?
「かいとく」ではありませんよ!

「会得」読み方のヒントは?

会得には、「物事を十分に理解し、自分のものにすること」という意味があります。

類語としては、
「習得」
「修める」
などが挙げられます。

そろそろ思い出せましたか?

「会得」の読み方、正解は・・・

正解は……

 

「えとく」

です!

「船の操縦技術を会得するのに、1年以上を費やした。」
「海外留学を夢見て、はやい段階で英語を会得した。」のように使います。

「会」という漢字の読み方は、基本的には3種類。

  • かい …「集会」「会合」など
  • え …「一期一会」「会釈」など
  • あ(う) …「会う」「会いたい」など

この漢字なんて読むんだっけ?という状態に陥ったときは、いろいろな読み方を試してみると思い出せるかもしれませんよ!

2つ目の漢字は「木耳」です!

「木耳」

木の耳って何だ?
思わず「きみみ? 何それ?」と言いたくなる言葉ですが、実は、私たちが普段からよく食べる食材のことなんです。

「木耳」読み方のヒントは?

「木耳」とは、中華スープや中華炒め、ナムルなどの料理に登場するとある食材のこと。

名前に「木」とつくことから、木に関連する食材だと判断できます。
コリコリとした食感が特徴ですが、「木耳」自体にあまり味はないキノコ……というと、もう1つしかありませんよね!

「木耳」の読み方、正解は……

「木耳」の正解は……

 

 

 

「きくらげ」です!

「木耳」は、木に生えることと、干したクラゲに味が似ていることから「きくらげ」と呼ばれるようになりました。
「耳」に「くらげ」という読み方があるわけではなく、「木耳」は漢名からの引用で、音と漢字に直接的な関連性はないそうです。

ちなみに「木耳」は、食物繊維のほかにビタミンやカルシウム、鉄分などが豊富な食物です。
体を健康に導いてくれるすばらしい食品なので、ぜひサラダやスープに取り入れてみてくださいね。

3つ目の漢字は「出生率」です!

「出生率」と書いて何と読むかわかりますか?

「しゅっせいりつ」と読んでも間違いではありませんが、そちらは慣用読みで本来の読み方とは違います。

では、正しくは何と読むのでしょうか?

「出生率」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方は8文字で「しゅっ〇〇〇りつ」
  2. 生という字の音読みは「セイ」と何?

以上2つのヒントで考えてみてください。

ほとんどの方はすぐにピンときたかも…?

「出生率」の読み方!正解は!?

正解は「しゅっしょうりつ」です!

「しゅっしょうりつ」なのか「しゅっせいりつ」なのか紛らわしいですね。

慣用読みとしては「しゅっせいりつ」も間違いではありません。

しかし、慣用読みとは間違えた読み方をする人が多いため、一般的になったというものなので、正式な読み方を覚えておく方が良いですね。

 

ヒントに出したように、「生」の字には「しょう」と「せい」の2つの音読みがあります。

  • 「生(しょう)」が使われている言葉:一生、生涯、託生、今生など
  • 「生(せい)」が使われている言葉:小学生、先生、生誕、生態など

上のどちらも同じくらい使われているメジャーな読み方なので「出生率(しゅっしょうりつ)」は読み間違えやすいといえるでしょう。

4つ目の漢字は「競る」です!

「競る」の読み方をご存知でしょうか?

「きそる」と読むのは間違いなので、注意してくださいね。

誰でも知っている簡単な漢字なのに、なかなか読みにくい…

さて、あなたには読むことができますか?

「競る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
  2. 意味は、他に負けないように競い合うこと
  3. 「ランナーはゴール直前まで競り合った」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「競る」の読み方!正解は!?

正解は「せる」です!

「せる」の基本的な意味は、ヒントでも紹介したように、競い合うことですが、他にも以下の2つの意味を持ちます。

  1. 競売で、高値をせり合うこと
  2. 行商が声を上げて売りながら歩くこと。もしくは、行商を行うこと

「せる」という言葉は、とくに勝負事で使われる場合が多いようです。

「せる」は「糶る」と表記することもできます。

意味は「競る」と同じく、高値を競い合ったり、勝負で勝つために競い合うことです。

5つ目の漢字は「梃子摺る」です!

「梃子摺る」・・・漢字が3文字も並んだ見慣れない言葉ですよね。

何て読むのか見当もつかない人も多いのではないでしょうか?

「梃子」が「はしご」のような・・・?

でも残念!「はしご」は「梯子」と書きます。

何と読むのか、さっそく見ていきましょう!

「梃子摺る」の読み方のヒントは・・・?

「梃子摺る」の「摺る」は、「する」と読む動詞です。

「擦る」「摩る」「刷る」と同じ読み方・意味を持っています。

「物を他の物の面に触れ合わせて動かす」「こする・印刷する」という意味で使われます。

「梃子」は、「はしご」ではないですが、はしごのような道具の1つなんですよ。

「梃子摺る」の読み方は、ひらがなで「〇〇ずる」の4文字です。

もう分かりましたか?

「梃子摺る」の読み方の答えは・・・

正解は、「てこずる」でした!

「梃子」は、「てこ」と読みます。

「てこの原理」で皆さんご存知の梃子(てこ)です。

ある点を支点にして力をかけることで、重たいものも小さな力で動かすことができる梃子(てこ)。

そんな梃子(てこ)でさえも動かせず、梃子(てこ)自体が動いてしまう様子から、「梃子摺る」は次のような意味で使われます。

  • 取り扱いかねて持て余す、手に余る
  • 処置に困る
  • 手間取る

「やんちゃな子どもを静かにさせるのに梃子摺る」「簡単だと思っていた作業だが意外に梃子摺った」などと言います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!