今日の難解漢字は、
「雨降」
「仕種」
「廷臣」
「唆す」
「刮げる」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「雨降」です!
読んで字のごとし、「雨が振る」。
何かの天気用語にも思えますが、「うこう」ではありませんし、「あめふり」でもありません。
他の漢字での表記もよく使われますので、ヒントを見ながら考えていきましょう!
「雨降」は、いったい何と読むのでしょうか?
「雨降」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 他の漢字表記では「雨虎」とも書きます。
ヒント➁ 海にいる動物の名前です。
ヒント③ 姿形はなんとなく「ナマコ」に似ています。
「雨降」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「アメフラシ」です!
訓読みすれば、ほぼそのまま正解でしたね!
アメフラシは、地方によっては「ウミウシ」と呼ぶところもある、日本の海辺にもいる軟体動物の一種です。
アメフラシの名前の由来は、海水の中で紫色の体液を出し、それが「雨雲が広がるように見える」ことからだそうです。
また、産卵の時期が梅雨ということもあって、雨になると岩場に集まるから、という説もあるようで面白いですね。
ちなみに、2本の触覚のようなものがある姿から、海外では「海のウサギ」と呼ぶ国もあるんだとか。
「アメフラシ」よりも「シーラビット」の方が、せめて名前だけでも可愛いくできたので良かったのでは?と思うのは私だけでしょうか・・・。
2つ目の漢字は「仕種」です!
「仕種」
突然ですが、この漢字を読むことができますか?
「仕事」の「仕」と「種類」の「種」ですが、「ししゅ」や「したね」とは読みません。
あなたはこの漢字の読み、わかりますか?
「仕種」の読み方のヒントは?
実はこの言葉は他の漢字で表現されることが多いです。
意味は「なにかをする時の動作や態度のこと」です。
「彼女の仕種に見とれる」のように使います。
分かりましたでしょうか?
正解は…
正解は…
しぐさ
でした!
一般的には「仕草」と書くので少し違和感を覚えるかもしれません。
また、「種」という漢字を「ぐさ」と読むのは少し難しいですが、地名等にも使われる読み方なので覚えておいて損はないでしょう。
たとえば、名古屋には「千種」と書いて「ちくさ」と読む場所があります。
ところで、大人として仕種まで美しいひとになりたいという願いは皆さん持っていることでしょう。
そのために、せめて漢字ではつまずかないようにしておきましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「廷臣」です!
1文字目の「廷」は、「延長」の「延」の字に似ていますが、微妙に違いますね。
裁判所の「法廷」などの言葉でもお馴染みの「廷」です。
また、2文字目の「臣」は、大臣の「じん」や「おみ」と読み、部下とか家来という意味があります。
そのまま素直に読めば「ていじん」。
これらのことから察するに、「法廷にいる部下」のような意味があると想像できますが、いかがでしょうか?
さあ、これが合っているのかどうか正解を見ていきましょう!
「廷臣」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 1文字目は「てい」と読みます。
ヒント➁ 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント③ 他に「廷」がつく単語は、王様や宮殿に関係するものがあります!
「廷臣」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ていしん」です!
正解は、「ていしん」です!
「ていしん」とは、「宮廷や朝廷に仕えている部下」のことです。
言われてみれば、法廷の他にも「宮廷」や「朝廷」という言葉がありますね。
「廷」という漢字は、「政治を行う場所」や「裁判を行う場所」を意味しており、中世の時代では「従者」や「部下」という位置づけだったようです。
現代社会で強いて言うなら「政界や裁判所で働いている従業員」になるんでしょうが、あまり使わない言葉ですね。
4つ目の漢字は「唆す」です!
今回の「唆す」は、ズバリ悪い意味の言葉です!
「教唆」とか「示唆」という言葉にも使われる漢字になりますが、「教唆」は「自分では手を染めず、相手を操って犯罪行為をやらせる」というような意味があります・・・。
めちゃくちゃ悪い奴ですやん・・・。
そんな悪~い漢字ですが、送り仮名がつくとどんな読み方をするか分かりますか??
「唆す」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇す」の5文字です。
ヒント② 意味は「教唆」と同じです。
ヒント③ 最初の文字は「そ」です!
「唆す」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「そそのかす」です!
「唆す」とは、さきほども述べたとおり「教唆」と同じ意味を持つ悪い言葉です。
それもそのはず、「教唆」という言葉はなんと「刑法」に出てくる法律用語なんです。
その一方、「唆す」はニュアンスが少し柔らかいものとなっており、子供同士のいたずらだったり、母親が子供にお手伝いをしてもらうように「おだてる」レベルのものも含みます。
いずれにしても、自分でやらずに他人に何かをさせている人は、「指導」でない限り、ろくな結末にならないので注意するようにしましょうね!
5つ目の漢字は「刮げる」です!
「刮げる」って、それほど難しい漢字には見えないものの読めませんよね・・・?
「はげる」かな?・・・いえいえ、「剥げる(はげる)」とは右半分が同じですが全く違う文字です。
さあ、なんて読むのかさっそく見ていきましょう!
「刮げる」の読み方のヒントは・・・?
「刮げる」は、汚れ(付着物)を落とす時に使われる言葉です。
ただし「落とす(おとす)」ではないのは分かりますよね。
汚れの落とし方も色々あって、ほこりをほうきで「掃く(はく)」、雑巾で「拭く(ふく)」、スポンジでゴシゴシ「擦る(こする)」など・・・
「刮げる」は、表面を削るようにして付着物を落とす時に使う言葉です。
読み方は、ひらがなで「〇〇げる」ですよ!
分かりましたか?
「刮げる」の読み方の答えは・・・
正解は、「こそげる」でした!
例えばタイルの床についたガムをヘラで落とすような時、「刮げる」がぴったりです。
「刮げる」のは汚れだけでなく、表面に付着した物に幅広く使えるんですよ。
髪や髭を剃る時にも使われる場合があります。
ちなみに方言で「刮げる」を使う地域もあって、少し違った意味で使われています。
例えば名古屋弁で「刮げる」とは、「表面を磨く」という意味。
甲州弁で「刮げる」とは、「削り落とす」という意味。
「ごぼうを刮げる」などと使うんですって!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!