漢字読み講座

「蝦蟇口」懐かしい響きの言葉です。さて、何と読みますか?

今回の問題は「蝦蟇口」です。

見たことはあっても、最近使っている人は少ないのかも…

和柄、ビーズ、革など、色々な素材がありますよ。

「蝦蟇口」の読み方のヒントは?

1.「蝦蟇口」をひらがなにすると4文字になります。

2.『私は胸を熱くして紐で帯に結びつけた蝦蟇口を懐から取出し、』嘉村礒多「途上」より引用

3.日本では縁起が良いとされています。

正解は…

正解は「がまぐち」でした!

口金のついた袋状の入れ物です。

開くとカエルの蝦蟇蛙(ガマガエル)の口に似ているので「蝦蟇口」と呼ばれるようになりました。

「蝦蟇口」は舶来品

和柄で日本的なイメージの「蝦蟇口」ですが、実は舶来品です。

山城屋和助という商人が、明治5年にフランスから持ち帰り日本に広めたといわれています。

当時は紙幣が一般的になってきた頃で、小銭だけでなく折った札を入れられる点が画期的だったようです。

また、「出したお金が帰る」という語呂合わせで縁起の良いものと考えられていますね。

ガマガエル? ヒキガエル?

ところで、ガマガエルについて検索するとヒキガエルが出てきます。

どうしてかというと、「蝦蟇口」の「蟇」は、音読みで「マ」と読みますが、訓読みでは「ひき」とも読むのです。

つまり両者は同じ種類のカエルなのです!

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イシカワマキコ
イシカワマキコです。日本語の奥深さが好きです! よろしくお願いします。