漢字読み講座

「罷る」は「籠る」と似ているけれど「こもる」ではありません!正しく読めたらかなりすごい!

「罷る」は難読漢字であるのはもちろん、読み方を聞いても意味も分からない人が多い言葉です。

というのも「罷る」は古語であり、平安時代から使われていた言葉なんです。

それでも、今でも使われることのあるこの言葉。

教養として、知っておきましょう!

「罷る」の読み方のヒントは・・・?

「罷る」は、次のような意味があります。

  1. (高貴な人の元から)退出する。おいとまする。
  2. 参る。参上する。(「行く」の謙譲語)
  3. 行きます。参ります。(「行く」の丁寧語)

『万葉集』に、「憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむそ」という山上憶良が詠んだ短歌があります。

山上憶良が宴会の席から退出する時に詠んだものだそうです。

読み方は、ひらがなで「〇〇る」の3文字ですよ!

分かりましたか?

「罷る」の読み方の答えは・・・

正解は、「まかる」でした!

現代では、年上の人達の元から退出する時などにも「罷る」という言葉は使いませんよね。

ただ、「罷る」に「身」をつけた「身罷る(みまかる)」という言葉は改まった文章やシーンで使われることがあります。

「身罷る」とは、「去ってあの世へ行く」という意味です。

「実父が身罷りましたので、新年のご挨拶は控えさせていただきます」など、身内の死の謙譲語として使われます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!