今回の難読漢字は「牛車」「桜桃」「所謂」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「牛車」
突然ですが、皆さん「牛車」ってご存じですか?
昔話のかぐや姫とかおやゆび姫などの話に出てきたり、ひな人形飾りの下の方に置かれる「牛車」。
漢字が示すとおり、牛に荷物を引かせるタイヤがついた荷台のようなものが「牛車」です!
でもこんな簡単な漢字なのに、正しい読み方を知る人はごくわずか・・・。
ヒントを見ないで正解できたら漢字博士です!
「牛車」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント➁ 「ぎゅうしゃ」は「牛舎」のことですよ。
ヒント③ 「十個」の正しい読み方に似ています。
「牛車」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ぎっしゃ」です!
普通に読んでしまうと「ぎゅうしゃ」ですので、ついつい「ぎゅうしゃ」が正解と思ってしまいます・・・。
他の読み方としては「うしぐるま」もありますが、正しく「ぎっしゃ」とさらっと読めるとカッコいいですね。
「牛車」は冒頭にも説明しましたが、荷物を運ぶものの他に、平安時代頃の貴族が使う「タクシー」でもありました。
その身分によって使う車の種類も分けられており、「唐車」「雨眉の車」「八葉の車」など、いくつもあるのが興味深いところです。
日本史が好きな方は他にどんな「牛車」があるのか、ぜひ調べてみてくださいね!
2問目はこの漢字!「桜桃」
日本の四季を表す言葉といえば「桜」。
その「桜」と、桃源郷の字にも使われているほどの果物界のスーパースターの「桃」。
そのまま音読みで「おうとう」とも読むそうですが、もっと馴染みのある名前です。
どちらもピンク色という共通したものがありますが、その2つが組み合わさった「桜桃」、いったい何と読むか分かりますか?
「桜桃」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは当て字ですが、桜は「サクラ」と読みます。
ヒント② 「サクラ〇〇」の5文字です。
ヒント③ 品種では「佐藤錦」などが有名です。
「桜桃」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「サクランボ」です!
私たちにも馴染みのある「サクランボ」は、スーパーや果物屋さんで買える果実になったものを「サクランボ」と呼んでいますが、生産者目線でいえば、木全体のことを「桜桃(おうとう)」と呼ぶそうです。
「サクランボ」の語源は、そのまま「桜の実」で、実は坊とも呼んだことから「桜の坊→サクランボ」になったと言われています。
現在、日本では佐藤錦や紅秀峰、ジャボレーなどといった国産のものから世界各国での品種を楽しむことができます。
それもそのはず、世界単位でみたときに「サクランボ」の種類は1,000種もあるそうで、どれだけ世界中の人から愛されているかが分かりますね。
ただ、「サクランボ」は1箱数万円もするようなものもざらにあって、なかなか手の出ない高級な果物というイメージが強く、「赤い宝石」なんて呼ばれることも。
一度でいいからお腹いっぱい「サクランボ」を食べてみたいものですね!
最後はこの漢字!「所謂」
「所謂」
所(ショ)と読む漢字が入っているため、「しょせん」と読んでしまいがちなこの漢字。
しょせんは漢字で「所詮」と表記します。
それでは、「所謂」は何て読むのでしょうか?
「所謂」読み方のヒントは?
この言葉は、「世間一般でいうところの」「俗に言う」という意味で使われます。
類語には、
「言うなれば」
「言わば」などが挙げられますね。
最後にヒントをもう一つ。
この漢字は「い」から始まるひらがな4文字です。
そろそろわかりましたか?
「所謂」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いわゆる」
です!
「所謂大物と言われる芸能人は、若いころ苦労した人ばかりだ。」
「私のお母さんは所謂、肝っ玉母ちゃんと呼ばれる部類だろう。」
などのように使います。
ではなぜ、
- 所 (読み方)ショ・ソ・ところ
- 謂 (読み方)イ・いわ(れ)・いい
という読み方の、この2つの漢字を合わせると「いわゆる」と読むのかというと…
所謂は2字以上の漢字を1語の日本語として読む、熟字訓に分類されます。
身近な言葉だと、「昨日(きのう)」「流石(さすが)」などが同じく熟字訓読みです。
そのため、漢字1つ1つを見ても読み方にはつながりません。
「所謂」は、熟字訓読みで「いわゆる」だ。
と、覚えてしまってくださいね。