「咳」を何と読みますか?
もちろん「せき」ですね!
さて、それ以外の読み方を考えてみましょう。
「咳」の読み方のヒントは?
1.「咳」をひらがなにすると4文字になります。
2.『咳けば少し抜けゆくかなしみよ』矢島恵(現代俳人)
3.『最早咳一つする者も無かったのです。』野村胡堂「新奇談クラブ」より引用
正解は…
正解は「しわぶき」でした!
漢字そのまま、「咳(せき)」のことです。赤ん坊や幼児が笑うことも意味します。
「咳」の音読みは「ガイ」「カイ」、訓読みは「せき」「せく」「しわぶき」「咳く(しわぶく)」です。
「咳(しわぶき)」の成り立ち
「しわぶき」という発音は「しはぶく」といわれています。
「しはぶく」の成り立ちには諸説あり、ひとつは「繁(しは)吹く」から、もうひとつは唇や舌を意味する「しは」という古語からきているという説です。
「咳(しわぶき)」の言葉や古語
昔「しわぶき」は「しはぶき」と書きました。
しわぶきひとつない:咳払いひとつない静けさ
しわぶきやみ・しわぶきやまい:咳の出る病気『このあか月より、しはぶきやみにや侍らん』源氏物語より引用
しわぶきして語り始める:何かの合図として、わざと咳払いをすること
しはぶきおぼほれて:咳込んでむせてしまうこと