今回は「屡々」「拠無い」「能う」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「屡々」
「屡々」の読み方をご存じでしょうか?
「ろうろう」と読むのはもちろん間違いです。
読み方を聞けば誰でも知っている言葉なのですが、知らないと想像も付かないかも…
さて、あなたには読むことができますか?
「屡々」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
- 頻度を表す言葉ですよ。
- 私は屡々その店に通います。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「屡々」の読み方!正解は!?
正解は「しばしば」です!
何度も同じことが繰り返し起こる様子を、表す言葉ですね。
「彼は屡々この料理を作っています」「先生は屡々私たちを叱りました」
のように使うことができます。
同義語としては、度々(たびたび)、しょっちゅう、頻繁、しげしげなど、同程度の頻度を表す言葉はとても多いといえるでしょう。
それぞれ頻度のイメージは異なるので、文脈などから考えてふさわしい言葉をチョイスするようにしましょう。
とはいえ、このチョイスはなかなか難しいですね。
2問目はこの漢字!「拠無い」
「拠無い」の読み方をご存じでしょうか?
まさか「きょない」と読んだ人はいませんよね…
確かに「根拠(こんきょ)」や「拠点(きょてん)」など、「拠(きょ)」と読む言葉はたくさんありますが、今回は違います。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「拠無い」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇い」の7文字です。
- 他に方法がない、やむをえないといった意味。
- 拠無い事情があるため、明日の会合は欠席します。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「拠無い」の読み方!正解は!?
正解は「よんどころない」です!
「拠」の一文字だけで「よんどころ」と読ませるとは、意外に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
「拠」という字には「よりどころ」といった意味があるため「拠無い」で、「よりどころがない」つまり「他にどうしようもない」といった意味になるのですね。
よく似た言葉に「やんごとない」がありますが、こちらは「特別な」「放っておけない」といった意味です。
混合しやすいので、注意しましょう。
最後はこの漢字!「能う」
「能う」の読み方をご存じでしょうか?
「のうう」と読むのは、もちろん間違いですよ。
「よう」という読み方もありますが、今回はもう一つの読み方を正解とします。
小学校5年生で習う簡単な漢字ですが、かなりの難読だといえるでしょう。
さて、あなたには読むことができますか?
「能う」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇う」の3文字です。
- 「可能である」「なしうる」という意味。
- 「能う限りの協力をします」などと使われます。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「能う」の読み方!正解は!?
正解は「あたう」です!
古典的な文章で使われることが多く、現代ではあまり耳にしないかも知れません。
しかし「検討するに能わない」といった否定での使い方は時おり耳にしますね。
ちなみに冒頭で紹介した「能(よ)う」という読み方は「良う」と同じ意味。
「良うやった(よくやった)」「良う来なさった(よくきてくれた)」のように使われる言葉です。