漢字読み講座

「凡例」「東雲」「狡い」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「凡例」「東雲」「狡い」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「凡例」

「雰囲気」の「ふんいき」「ふいんき」問題のように、漢字の読みをニアミスで覚えてしまうことがしばしばあります。

そこで今回紹介したいのは

「凡例」

です。

これ、正しくはなんて読むかわかりますか?
実は「ぼんれい」と読むのは間違いなのです。

「凡例」読み方のヒントは?

「凡例」は、本のはじめに掲載する、本の編集方針や利用方法についてまとめた箇条書のこと。

「凡」の字には「いろいろ」「ありふれた」「おしなべて」などの意味があります。

「平凡な人生」
「凡ならざるセンス」

などの「凡」は「ぼん」と読みますね。

だからこそ「ぼんれい」と読んでしまうのだと考えられます。

正しく読むためには「ぼん」以外の、もう一つの音読みを思い出してみてください!

「凡例」の読み方、正解は……

「凡例」の正解は……

「はんれい」です!

「凡」は音読みでは「ぼん」のほかに「はん」と読み、訓読みでは「およそ」「すべて」と読みますよ!

また「はんれい」はExcelのグラフ機能にもあります。
業務中にうっかり「ぼんれい」と読んでしまわないように、しっかり覚えておきましょう!

2問目はこの漢字!「東雲」

漢字クイズのお時間です。

今回ご紹介するのは「東雲という漢字です。

「東」も「雲」も何度も目にしたことのある漢字だということもあり、簡単に見えるかもしれません。

しかし、正しい読み方は「ひがしぐも」ではありません。

実は「とううん」でも正解なのですが、今回はより一般的な読み方を考えていただきます。

あなたはこの漢字の読み、分かりますか?

東雲」の読み方のヒントは?

正直この字面から読みを考えて導き出すのは非常に難しいので、ヒントも非常に出しづらいです。

あえて言うなら文字数くらい。

合わせて4文字、「し」で始まって「め」で終わります。

「し〇〇め」

お分かりでしょうか…?

正解は…

正解は…

しののめ

でした!

「明け方に東の空にたなびく雲」や「明け方」を指す言葉です。

かの有名な『枕草子』の冒頭では春は明け方が趣深いと記されていますが、これには現代の私たちの感性でも十分に共感できます。

みなさんは東雲、好きですか?

ここまでお読みいただきありがとうございました!

最後はこの漢字!「狡い」

「狡い」・・・何となく、文字だけ見るとあまり良い印象のない言葉な気がしませんか?

ずばり、正解です!

「狡」の付く言葉はたくさんありますよね。

「狡猾(こうかつ)」は、あくどいこと。

「狡計(こうけい)」は、悪賢いはかりごと。

「狡知(こうち)」は、ずる賢い知恵のこと。

でも、「狡い」は「こうい」とは読みません。

普段からたくさん使う言葉ですよ。

何と読むのか、さっそく見ていきましょう!

「狡い」の読み方のヒントは・・・?

「狡い」の読み方は2種類あります。

「狡い」の類義語は、「あくどい」「ケチ」です。

「狡い」の対義語は、「誠実」「気前」です。

「狡い」の読み方の答えは・・・?

「狡い」の読み方は、「ずるい」「こすい」でした!

「狡い(ずるい)」とは、自分が有利になるように要領よく振る舞うこと。

批判・避難に使う言葉ですが、現在では「うらやましい」という気持ちを込めて使うこともあります。

「勉強全然してないのに100点なんて、ずるい!」「自分だけ手柄取って、ずるい」みたいに、相手の要領の良さをうらやんで使うこと、ありますよね。

 

「狡い(こすい)」と読む場合は、金品を惜しむ意味に使われることがあります。

いわゆる「ケチ」ですね・・・。

「ずるい」も「こすい」も陰で言われたくない言葉!気を付けましょう。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!