漢字読み講座

「飲み代」「春宵」「窄む」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「飲み代」「春宵」「窄む」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「飲み代」

「飲み代」の読み方をご存知でしょうか?

「のみだい」と読む人を多く見かけますが、それは間違い。

あなたには正しい読み方がわかりますか?

「飲み代」の読み方のヒントはこちら

  • ひらがなで書くと「〇み〇〇」の4文字です。
  • 意味は、お酒を飲むために使ったお金のこと。
  • 「先月は飲み代が高くついた」のように使います。

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「飲み代」の読み方!正解は!?

正解は「のみしろ」です!

「酒代」と書いて「さかだい」と読むため、つい混合してしまいますね。

一般には「のみだい」でも通じるので、慣用読みとして定着しつつあるのかも知れません。

余談ですが、あるアンケート調査で「お金をかけ過ぎて後悔したことがあるもの」の第一位が「飲み代」だったそうです。

他にも、「代」の字を「しろ」と読ませる言葉に「縫い代(ぬいしろ)」があります。

縫い代はとは2枚の布を合わせて縫う時に、縫い目よりも少し幅を持たせる部分のことで、多すぎると無駄でしかありません

「飲み代(のみしろ)」という言葉にも同じような意味があるのかも知れませんね。

飲み代が高くなりすぎないように、くれぐれも注意しましょう。

2問目はこの漢字!「春宵」

「春宵」

これ、何と読むかわかりますか?

 

見るからに春の季語ではありますが…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「春宵」読み方のヒント!

「宵」という漢字に馴染みがない方がいるかもしれません。

 

「今宵」「宵の口」

など「夜」を表す言葉です。

 

この2つは「よい」と読むのですが、

「春宵」は「はるよい」ではありません!

 

さて、読めましたか?

 

「春宵」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「しゅんしょう」

です!

 

「春宵」は漢字そのままの、

「春のゆうべ」「春の夜」という意味の言葉です。

 

春の季語の一つで、

元は故事成語の「春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)」

という言葉が元になっています。

 

「春宵一刻値千金」は

「春の夜は趣に富み、そのすばらしさは千金にも値する」という意味。

 

転じて、美しい春の夜の心地よさや、

春の宵の楽しいひと時のことを「春宵一刻」と言ったりします。

 

もし会食をした後にお礼のメールなどで

「春宵一刻値千金の言葉がふさわしい、楽しい会でした。」

と書き添えれば、相手からの印象も良くなりそうですよね。

 

聞きなれない言葉ですが知っていて損はない、

美しい春の季語「春宵」。

しっかりと意味も覚えて、使ってみてくださいね!

最後はこの漢字!「窄む」

「窄む」という漢字を見た時、「搾る(しぼる)」を連想した人も多いのではないでしょうか?

でも、「窄む」には「搾る」の「てへん」が付いていませんよね・・・

意味の上では似ている言葉かもしれません!

さっそく見ていきましょう。

「窄む」の読み方のヒントは・・・?

ヒントはズバリ、「窄」という漢字の意味!

「窄」という漢字には次のような意味があります。

  1. せまい。心がせまい。
  2. せまる。せばまる。
  3. 細くなる。小さくなる。

読み方は、ひらがなで「〇〇む」の3文字です。

分かりましたか?

「窄む」の読み方の答えは・・・

正解は、「すぼむ」でした!

「窄む」は、次のような意味がある言葉です。

  1. 小さくなること。縮むこと。⇒(例)風船が窄む。
  2. 先に向かって次第に小さく、細くなっていくこと。⇒(例)口の窄んだ容器。
  3. 勢いなどが弱くなること。⇒(例)応援の声がだんだん窄んでいった。

特に③のように「だんだん勢いが弱くなっていくこと」と言う意味で使われる言葉に「しりすぼみ」がありますよね。

この「しりすぼみ」、漢字で書くと「尻窄み」なんですよ!

尻(終わり・おしまい)に行くにつれて、勢いが窄んでいくという意味です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!