漢字読み講座

【今日の難読漢字】「燕」「焉んぞ」「鞣す」3つ読めたら漢字マスター!(つばめ)以外の読み方とは・・・?

今日の難読漢字は
「燕」

「焉んぞ」

「鞣す」

の3つです。早速いってみましょう!

まず最初は「燕」

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。 ある動物の名前です。この動物自体は大変身近ですが、この呼び方は あまり一般的ではないかもしれません。
最初の一文字目は「つ」です。 つばめの古い呼び方で、最近ではこの呼び名を元にしたキャラクターを テレビで見かけることも少なくないかもしれません。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「燕」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「つばくろ」
です!

「つばくろ」は「つばめ」の古い呼び方で、他にも「つばくらめ」と呼ばれることもありました。 民家や公共施設の軒先に巣を作ることが多く、これは人が多いところは外敵となるカラスなど に襲われにくいためと言われています。

稲作が盛んな日本においては、昔から稲の害虫を食べる益鳥として大事にされており、 また巣ができた家は栄えるなど、縁起のよい鳥として扱われていました。

東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターである「つば九郎」も、 この古い呼び方である「つばくろ」が元になっていることは想像に難くないでしょう。 スワロー自体が燕ですからね。

2つ目は「焉んぞ」

ヒントは全体で5文字、「〇〇〇んぞ」となります。 ある副詞です。漢文で使われる表現のため、日常的に使うことはほとんどありませんが、 学生時代に習うこともあり、耳にしたことある人は結構多いと思います。
最初の一文字目は「い」です。 意味としては、推量を伴った反語となっています。 「安くんぞ」も漢字は違いますが、意味も読み方もまったく同じです。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「焉んぞ」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「いずくんぞ」
です!

学生時代の漢文の時間で習った方も多いことと思います。 推量を伴った反語ですが、これってどういう意味が分かるでしょうか? 反語とは、話し手が言いたいことをあえて疑問文とすることで、断定的な 強い印象を与えることができる方法です。 例えば「誰がそんなことをするだろうか?」という疑問文は、実際にそんなことをする人が 誰なのか知りたいということではなく、「そんなことをする人は誰もいない、いるわけがない」 という強調表現となっています。 こういった言葉の表現方法は修辞法(レトリック)と呼ばれています。

最後の難読漢字は「鞣す」

ヒントは全体で3文字、「〇〇す」となります。 ある動詞で、かなり限定された動作を表しています。
最初の一文字目は「な」です。 漢字に革が入っていることから、革に関係する言葉です。 さらに柔らかいという漢字も入っていますね。革を柔らかく…? これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「鞣す」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「なめす」
です!

鞣すとはどういうことなのか、ご存知ですか? 辞書をひくと「毛皮の毛を取り、脂肪を除いて、柔らかくすること」と書かれています。 これだとだから何なのかよく分からないですよね。 私が一番なるほど!と納得できたのが、「動物の皮(皮膚)を、素材としての革にすること」 です。ただの皮が、バッグや服の材料となる革にする技術が「なめし」なんですね。

実際の加工は、毛を取って脂肪を取って終わりではなく、実際は薬品につけたり 乾かしたりといった手順を経て、そのままでは腐ってしまう「皮」が、 破けづらく柔らかい「革」になるんですね。