漢字読み講座

【今日の難読漢字】「蝗」「鯑」「樵」3つ読めたら漢字マスター!(こう)以外の読み方とは・・・?

今日の難読漢字は
「蝗」

「鯑」

「樵」

の3つです。早速いってみましょう!

まず最初は「蝗」

ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。 ある虫偏から想像できる通り、昆虫の名前です。
最初の一文字目は「い」です。 一般的に虫としては特別身近というわけではありませんが、 ある地方ではこれを食用にするなど、食べられる虫ということで 有名かもしれませんね。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「蝗」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「いなご」
です!

いなごは主に信州地方などで食用とされることで有名ですね。 海のない内陸の県において、昔は貴重なタンパク源とされていました。 またトノサマバッタなどが異常繁殖し、農作物や植物を食べ尽くすという「蝗害」でも 有名です。同じ「蝗」の字が使われていますが、実際にいなごが蝗害を起こすことはないとか。 今では殺虫剤もあることから蝗害が発生することはほぼなくなりましたが、昔は農作物などを 食べ尽くし、また卵が翌年も蝗害を引き起こすというループが発生して飢饉が起きたことも 世界中であったようです。

2つ目は「鯑」

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。 ある食べ物の名前です。他の表記もあり、そちらのほうが一般的に目にすることが多いです。
最初の一文字目は「か」です。 ある魚の卵の名前です。特にお正月などに食べる機会が多いかもしれませんね。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「鯑」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「かずのこ」
です!

鯑よりも「数の子」と表記するほうが馴染み深いでしょうか。 かずのこはニシンの卵で、粒が多いことから「数の多い子」が元になって 数の子となったそうです。子孫繁栄を願った縁起物としておせち料理や 結婚披露宴などで並ぶことが多いですね。 ポリポリとした食感がたまらない、非常に美味しい食品です。 またニシン自体が昔はカドと呼ばれており、カドの子が変化して かずのこになった、という説もあるようです。 卵のかずのこも非常においしいですが、親のニシンを甘露煮して そばにのせたニシンそばも寒い日にはたまらない絶品です。

最後の難読漢字は「樵」

ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。 ある職業の名前です。今ではこう呼ぶことはかなり少なく、絵本や物語のなかだけの存在 といったイメージがあるかもしれません。
最初の一文字目は「き」です。 木偏の漢字であることから、ずばり木に関係する職業です。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「樵」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「きこり」
です!

きこりは森の木を斧で伐採し、それを生活の生業としている者のことです。 現代では単純に林業従事者といえるでしょうか。ただし斧ではなくチェーンソー や伐採機などの機械を使用することがほとんどでしょう。 きこりは昔の童話やゲームの世界では度々登場する職業ですが、 日本でいちばん有名なきこりはやはり北島三郎の「与作」ではないでしょうか。 木を切るときにかけるヘイヘイホーというかけ声がこだまするという歌ですが、 昔ながらの郷愁を感じさせつつ、とても神秘的な情景が浮かぶ名曲ですね。