今日の難解漢字は、
「泡銭」
「更迭」
「豺」
「軈て」
「順う」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「泡銭」です!
「泡銭」は何と読むかわかりますか?
「あわせん」と読んでしまいそうになりますが、もちろん違います。
では、何と読むのでしょうか…?
「泡銭」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 悪銭身に付かず
- 泡銭が入ったので、今日はおごるよ
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「泡銭」の読み方!正解は!?
正解は「あぶくぜに」です!
人からもらったり、ギャンブルで勝ったりして、苦労することなく得たお金のことを「泡銭(あぶくぜに)」と呼びます。
ヒントに出した「悪銭身に付かず」は、泡銭のことを言ったことわざです。
労せずして得たお金は身に着かない。
一生懸命働いて得たお金だからこそ、必要な物を買ったり、貯金として蓄えたりして身につけることができるという意味です。
ちょっと耳が痛いような気分になりますが、現実では泡銭が入ってくる機会なんてそうそうありません。
もし泡銭が入ることがあったら、友達や家族に美味しい物でもご馳走するのが、良い使い方かも知れませんね。
2つ目の漢字は「更迭」です!
「更迭」という言葉は、よくニュース番組などで出てくる言葉です。
読み方はもちろん、正しくその意味を理解している人はどのくらいいるでしょうか?
漢字としても言葉としても日常的に使われるものであるため、読めないと少し恥ずかしい思いをしてしまうかも。
ニュース番組から聞こえてくる単語が漢字でイメージできるよう、今回も難読漢字についてしっかり身に着けていきましょう!
「更迭」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント② いわゆる「クビ」に近い意味です。
ヒント③ 「迭」は「てつ」と読みます。
「更迭」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「こうてつ」です!
「更迭」とは、政府や企業で重要なポストについている人をそのポストからおろして、新しい後任者を就けることをいいます。
そのため、事実上の「クビ」に近いものがありますが、次の新任者がいるという点で「クビ」とは若干異なります。
また、「辞職」は自分の意思で辞めることを表しているのに対し、「更迭」は自分より上位の者から命令されるという点でも特徴があります。
本来の「更迭」の意味は、単純に「役職を交代する」に留まるものであるため、そこまでネガティブなものではないんですが、最近のニュースから聞こえてくる範囲だとネガティブなイメージそのものなのが残念でなりません・・・。
3つ目の漢字は「豺」です!
難読漢字クイズです。
本日の漢字は「豺」!
「豹(ヒョウ)」と似ていますが…
あなたは何と読みますか?
「豺」の読み方のヒントは?
1.「豺」は、俳句で晩秋の季語です。
2.『豺や鰐や青鷺などの奇怪な動物の頭をつけた神々の』中島敦「木乃伊」より引用
3.動物を指す場合と人物像を指す場合があります。
4.ひらがなにすると4文字です。
正解は…
正解は「やまいぬ」でした!
実際に見たことがある人は少ないでしょう。
「やまいぬ」は訓読み、音読みは「サイ」です。
「豺(やまいぬ)」は、山で野生化した犬、もしくはニホンオオカミのことです。ニホンオオカミはすでに絶滅種で、最後に捕獲されたのは明治38年といわれています。
「豺(サイ)」には、非道、非情、残忍な悪人という意味もあり、このような人物を「豺狼(サイロウ)」や「豺虎(サイコ)」と呼びます。
「豺」を使う熟語
豺狼当路(さいろうとうろ):悪意を持つ人が国の重要な地位について、権力を使って人の道を外れた行いをすること。当路は道をふさぐという意味です。
蜂目豺声(ほうもくさいせい):冷酷で残忍な性質の人のこと。蜂目は蜂のように細い目、豺声とは「やまいぬ」のような気味の悪い声という意味です。
4つ目の漢字は「軈て」です!
「軈て」・・・全く見慣れない漢字ですよね。
しかも画数の多い漢字で、難しそう・・・
「軈て」の「軈」という漢字は、24画あって漢字検定1級レベルなんですって!
でも、読み方さえ聞けば誰もが日常的に使う言葉だと分かりますよ。
さっそく見ていきましょう!
「軈て」の読み方のヒントは・・・?
読み方はズバリ、ひらがなで「〇〇て」です!
そして、大ヒント。
「軈て」の意味は次の通りです。
- まもなく
- そのうち
- かれこれ
例えば、「軈て日が暮れるだろう」「軈て全員集まるだろう」というように使います。
さあ、分かりましたか?
「軈て」の読み方の答えは・・・・
正解は、「やがて」でした!
「まもなく」「そのうち」「かれこれ」という意味で日常的に使われる「軈て(やがて)」。
でもかつては違ったニュアンスで使われていた時代もあったようです。
「軈」の漢字は、「身」+「應」で成り立っています。
「身をもってすぐに応(應)じる」という意味で、現在の「いつか・そのうち」というニュアンスとは違って、「すぐに・ただちに」といった意味で使われていたようです。
中国から伝わったのではなく、日本で作られた「国字」なんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「順う」です!
「順」という漢字を見て、皆さんはどんな単語を思い浮かべますか?
「順番(じゅんばん)」や「順序(じゅんじょ)」を思い浮かべた人が多いのではないでしょうか。
「順」という漢字には、「ある基準に従った物事の配列」の意味があるんです。
その他にも「従順(じゅうじゅん)」や「恭順(きょうじゅん)」など、「素直でおとなしいこと」という意味でも使われます。
そんな「順」の付く単語はたくさん思いつくものの、「順う」と言われると難しい・・・!
何と読むのか、さっそく見ていきましょう。
「順う」の読み方のヒントは・・・?
「順う」の意味がヒントです!
- 後ろに付いていく。後に続く。
- 沿う。たどる。
- 服従する。
特に、「①後ろに付いていく。後に続く。」の意味で考えると分かりやすいですよ。
読み方はひらがなで「〇〇〇う」の4文字です。
さあ、分かりましたか?
「順う」の読み方の答えは・・・
正解は、「したがう」でした!
「したがう」は「従う」と書くんじゃない?と思いますよね?
確かに「従う」と書く方がポピュラーですよね。
「従う」と「順う」はほぼ同じ意味で使われます。
ただ「順う」は「道理に逆らわずに進む」という意味合いが強いです。
また、古語では「順う」と書いて「まつろう」と読んでいたんですよ。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!