漢字読み講座

「趨勢」「敷衍」「熟す」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「趨勢」「敷衍」「熟す」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「趨勢」

「趨勢」の読み方をご存じでしょうか?

「趨」という字には「走」の字が使われていますが「そうせい」と読むのは間違いですよ。

あまり見かけない漢字なので、読めない方が多いかも知れませんね…

ちなみに日常的に使う言葉ではないため、難題だといえるでしょう。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「趨勢」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 全体の流れや変化のこと
  3. 「時代の趨勢を見極める」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「趨勢」の読み方!正解は!?

正解は「すうせい」です!

「趨勢(すうせい)」とは、全体の流れがある方法へ動いていく勢いのこと。

「趨」には「ある方向へ向かう」「走る」といった意味があり、「勢」には「影響を及ぼす力」「いきおい」といった意味がありますね。

そして、これら2つの漢字が合わさってできる「趨勢」は「物事がある方向へ向かう勢い」という意味になるのです。

2問目はこの漢字!「敷衍」

「敷衍」の読み方をご存じでしょうか?

「敷く」という字と「行」で「しきぎょう」と読むのは間違いです。

2文字目はよく見ると「行」ではなくて「衍」ですからね…

しかし「衍」という漢字は見たことがない方も多いのでは。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「敷衍」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
  2. おし広げたり展開したりすること
  3. 「専門的な話題なので、わかりやすく敷衍して話す」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「敷衍」の読み方!正解は!?

正解は「ふえん」です!

「敷」という字には、平らにして広げるという意味があります。

また、「衍」という字は「行」に「さんずい(氵)」が組み合わされたものなので、「水が広がる」という意味になります。

このふたつの漢字が合わさることで「敷衍(ふえん)」は「さまざまな物事を広げる」という意味を持つのです。

具体的には「敷衍」は以下のふたつの意味で使われます。

  • おし広げたり展開したりする
    例)事業を敷衍していく
  • 意味をおし広げて説明したり、詳しくわかりやすいように説明する
    例)食糧問題を社会全般に敷衍して論じる

また、類義語としては、「拡大」「展開」「詳言」「拡張」などがあります。

最後はこの漢字!「熟す」

「熟す」の読み方をご存じでしょうか?

ほとんどの方が「じゅくす」と読むと思います。

果物などが十分に育ったり、料理が煮えることをいいますね。

しかし実は、もう一つの読み方がありますよ。

さて、あなたにはもう一つの読み方がわかりますか?

「熟す」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇す」の3文字です
  2. うまく処理したり、細かくしたり、上手に扱うこと
  3. 「新しい道具を使い熟す」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「熟す」の読み方!正解は!?

正解は「こなす」です!

日常的によく使う言葉ですが、漢字を知っている方はおそらく少ないのでは?

意味としては大きく分けて5つあるので、それぞれ例文とともに紹介します。

  • うまく処理する 例)与えられた仕事をこなす
  • 消化する 例)胃腸で食べ物をこなす
  • 上手に扱う 例)新型の機材を使いこなす
  • 技術を習得する 例)どんな楽器も自在に使いこなす
  • 売りさばく 例)大量の売り物をこなす

「こなす」には様々な使い方があるので、意味に注意しましょう。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!