今日の難解漢字は、
「仇讐」
「蝮」
「彼式」
「欠片」
「将又」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「仇讐」です!
「仇讐」は何と読むかわかりますか?
「くしゅう」ではありませんよ…
「仇討ち」の仇に「復讐」の讐が重なった字面からは、何やらただならぬ雰囲気が漂ってきますが…
さて、あなたには読めるでしょうか?
「仇讐」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は「〇〇〇〇〇〇」の6文字です
- 讐の字の読み方は「復讐」の讐と同じ
- 意味は、あだ、かたき、恨みのある相手などです
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「仇讐」の読み方!正解は!?
正解は「きゅうしゅう」です!
「仇讐(きゅうしゅう)」の「仇」も「讐」も、憎い相手、かたき、恨みといった意味を持ちます。
恨みの言葉を2つも重ねて、まさに怨念が積もり積もったイメージでしょうか。
仇讐と関連して「恩讐(おんしゅう)」という言葉があります。
菊池寛が1919年に発表した小説「恩讐の彼方に」のタイトルに使われた言葉です。
恩讐とは「情けと恨み」といった意味を持ち、「恩讐の彼方に」とは「良いことも悪いことも超えて、分かり合える時が来る」というような意味になります。
「仇讐」は暗くて重い言葉ですが、「恩讐」という言葉もあると思うと、救われたような気がしますね。
2つ目の漢字は「蝮」です!
一見すると「虫の腹」に見えてしまう「蝮」という漢字ですが、虫に関係した何かでしょうか?
読めそうで読めないこの漢字、なんと漢字検定1級の超難問なんです!
虫の腹なのか、そもそも虫じゃないのか、ヒントがなければ読めません・・・。
ここは素直ヒントを参考にして、何の腹なのか一緒に考えていきましょう!
「蝮」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② 腹とは関係なく、これはヘビです。
ヒント③ 焼酎に浸けて滋養強壮を高めるときにも使われます・・・。
「蝮」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「マムシ」です!
「蝮」は、「はみ」や「くちばみ」とも言われる、体長70cmくらいの小型のヘビのことです。
体長は小さいといっても「蝮」がもつ毒は強力で、血清注射を打たなければ最悪死に至る恐ろしいヘビでもあります。
現在ではその療法が確立されてはいますが、水辺が近い草むらに住んでいることもあり、南部を中心に日本各地でみられたヘビです。
沖縄や鹿児島などの地域では、焼酎に「蝮」をつけた「蝮酒」や「黒蝮」にして薬用として親しんできました。
でも、お酒とヘビって・・・。
私もお酒はかなり好きな方ですが、ヘビで漬けたお酒はちょっと遠慮しておきます・・・。
3つ目の漢字は「彼式」です!
「彼式」って読めますか?
「かれしき」としか読めない!とお思いの方も多いのではないでしょうか?
そして、どんな意味の言葉か分からないという人もいるのでは・・・?
そこで今回は、「彼式」の読み方を言葉の意味もまじえて見ていきましょう!
「彼式」の読み方のヒントは・・・?
「かれしき」とは読まないのですが、ひらがなで「〇れしき」と読みます!
1文字違いなので楽勝ですよね!?
さあ、何と読むか分かりましたか?
「彼式」の読み方の答えは・・・
正解は、「あれしき」でした!
「彼式(あれしき)」の「彼」という漢字には「男性・彼氏」のような意味合いの他に、「向こう・あれ・あの」という意味があります。
「彼岸(ひがん)」は極楽浄土、悟りを開いた悟りの境地・極楽浄土を意味していて、今世に対する「あちらの岸」という意味なんです。
「彼式」の「式」には、「軽視すべき程度である」という意味があります。
そして「彼式」とは、次のような意味をもつ言葉なんです。
- あのやり方。⇒(例)彼式では上手くいかないだろう。
- あれっぽっち。ほんのあれくらい。⇒(例)彼式のことで根を上げていてはいけない。
単に「あのやり方」というよりは、「あのやり方ではだめだ」「たったあれくらいで」というニュアンスがポイントですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「欠片」です!
「欠」は、「欠ける」と言う意味の漢字ですよね。
また、「片」は、「断片(だんぺん)」や「破片(はへん)」などに使われる漢字です。
そこで「けっぺん」と読めそうですが・・・間違いですよ!
日常的によく使う言葉なので、この機会にきちんと覚えましょう。
「欠片」の読み方のヒントは・・・?
ヒントとして、「欠片」の言葉の意味を紹介します!
- 物が欠けた時の、その欠けた破片のこと。
- ごくわずかな量のたとえ。
さらに、大ヒントです。
読み方はひらがなで「〇〇〇」の3文字です。
もう、何と読むのか分かりましたよね?
「欠片」の読み方の答えは・・・
正解は、「かけら」でした!
「ガラスが割れた欠片(かけら)が飛び散った」「瀬戸物の欠片(かけら)が散らばっている」など、物が欠けた時の破片の部分のことを指します。
もう1つの使い方としては、「誠意の欠片(かけら)も感じられない」「良心の欠片(かけら)もない」などと「ごくわずかな量のたとえ」でも使われます。
こちらの使い方をマスターすると、ぐっと上級者っぽく感じられますよね。
簡単な漢字同士の組み合わせの方が、案外難しい読み方になることも多いもの。
覚えておきましょう!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
5つ目の漢字は「将又」です!
難読漢字クイズです。
本日の問題は「将又」!
人の名前ではありませんよ。
あなたは何と読みますか?
「将又」の読み方のヒントは?
1.現代の日常会話で「将又」を使う機会は少ないでしょう。
2.「将又」の類語には「あるいは」「ないし」「もしくは」などがあります。
3.『房枝の早業か、将又ドッペルゲエンゲルの怪奇に由来するものであるか』西尾正「陳情書」より引用
正解は…
正解は「はたまた」でした!
「将又(はたまた)」は、「AかBか」「あるいはまた」という意味です。
「将又(はたまた)」は古語で、鎌倉時代の随筆「方丈記」にも登場します。
新聞や雑誌で目にすることが多いですが、一般的にはひらがなで「はたまた」と書かれますね。話し言葉としては、少し古めかしいイメージかもしれません。
「将又」の語源
「将又(はたまた)」の「将」には、他の事と関連させて列挙的に述べる副詞の働きがあり、「又」には「もしくは」という意味があります。
つまり「将又」は接続詞です。
文章Aと文章Bの間に「将又」を置くことで、どちらか片方を追求する目的が強まります。
また、2つ以上が羅列した場合は「将又」を付けた選択肢がより強調されます。
例:ハトか、スズメか、将又カラスだろうか?
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!