今回の難読漢字は「鋸」「跪く」「慨く」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「鋸」
「鋸」読み方のヒントは?
金偏(かねへん)が付く以上、金属でできたものであることは予想できるものの、
金槌(かなづち)とも違いますし、鋳型(いがた)の「鋳」とはちょっと違います。
でも鋸は小学校でも使う事があるくらいに、メジャーな工具です!
もうひとつヒントを言うならば、「い」という文字は使いません。
仕事で使っている人なら、もうわかっているかも知れませんね。
「鋸」読み方のもうひとつのヒントは?
もうひとつのヒントは、「切る物」です。
キッチンで使う包丁ではありませんし、ハサミでもありません。
「鋸」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「のこぎり」
です!
毎日仕事で使ってるのに!という人も多いかも知れません。
意外にもよく使っている物でも、漢字が読めないことも多いのが大人。
その昔、のこぎりは「のほぎり」と呼ばれていて、平安時代に「ほ」と同じ母音の「こ」に変わり、「のこぎり」と呼ばれるようになりました。
動かないように据えて、腰を落として切る事から鋸という漢字になったようです。
鋸は石器時代から使われており、日本でもよく古墳から出てくることから、古くから愛されている工具としても有名です。
これからは鋸の漢字を、是非使ってみてください!
2問目はこの漢字!「跪く」
普段、目にしているつもりでも読めない漢字ってありますよね?
今回の「跪く」はまさにそんな漢字の一つといえそうです。
送り仮名の「く」がついたもので、それっぽい読み方をするのは「つまづく」や「もろく」がありますが、どうでしょうか?
危険の「危」に似た字でもあるので、「もろく」が正解??
「跪く」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇く」の5文字です。
ヒント② これは「つまづく」ではありません。
ヒント③ 足が地面につく行為です。
「跪く」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ひざまずく」です!
「跪く」という言葉の意味は、「地面や床などに膝をついて身をかがめる」ことです。
同じ「膝をついて身体をかがめる土下座」とは違い、「ひざまずく」は敬意を表す動作に対して使われることが多い言葉です。
騎士が一国の王や王女に対して謁見する際の動作や、神々を前にした民衆の動作などが「跪く」にあたりますが、「強大な力に屈して跪く」ように不本意ながらも相手を敬う動作のときも使われます。
でも、「足が危険」と書くほどすごい姿勢なのかは疑問が残るところですね。
最後はこの漢字!「慨く」
今回の難読漢字クイズは「慨く」です。
「懐く」に似ていますが、別の漢字ですね。
「感慨深い」の「慨」ですが、「がいく」とは読みません。
「慨く」の読み方のヒントは?
1.「慨く」の類義語には、悲嘆に暮れる・憤怒の念に駆られる・哀願などがあります。
2.不条理な世の中の仕組みに「慨く」若者たち。
3.『いとくちをしく、おもひなげかるるに』更級日記より
正解は…
正解は「なげく」です!
「なげく」の語源はため息だといわれています。
「長い(ながい)息(いき)」が「なが・いき」に縮まり、その動詞形が「なげく」になったのだそう。
「慨く」には、悲しみを表す場合と、怒りや悔しさを表す場合があります。ただ泣いたり怒ったりするよりも、複雑な感情を含んでいるといえるでしょう。
「慨」の読み方と使い方
「慨」の音読みは「ガイ」「カイ」、訓読みは「慨く(なげく)」「慨る(いきどおる)」です。
「感慨無量(かんがいむりょう)」:はかり知れない感慨が胸いっぱいに広がり、しみじみとひたること。
「悲歌慷慨(ひかこうがい)」:悲しい歌を歌い、世の中の不正や不運に憤り嘆くこと。
「慷慨忠直(こうがいちゅうちょく)」:国や君主への忠義から、不義理や不正に怒り悲しむこと。