漢字読み講座

「湮滅」「嘱目」「椿象」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「湮滅」「嘱目」「椿象」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「湮滅」

「湮滅」の読み方をご存じでしょうか?

「湮」の字は「煙」に似ているため「えんめつ」と読んだ方が多いかもしれませんが、それは間違い。

漢字検定1級レベルの超難問です。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「湮滅」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 跡形もなく消し去ることをいいます
  3. 「証拠湮滅」という言葉はよく耳にするかも

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「湮滅」の読み方!正解は!?

正解は「いんめつ」です!

「湮滅(いんめつ)」とは「跡形もなく消す」「跡形もなく消える」という意味。

また「湮滅」は「隠滅」と書くこともでき、一般的には「隠滅」が多く使われています。

「湮」という字は常用漢字にはなく、新聞や雑誌では通常「隠滅」が使われているため「隠滅」の方に馴染みがあるのですね。

ヒントの3番は「証拠湮滅(しょうこいんめつ)」です。

日常でもよく使われる言葉ですが「証拠隠滅」と書くことがほとんどでしょう。

この機会に「湮滅(いんめつ)」という表記も覚えておいてくださいね。

2問目はこの漢字!「嘱目」

「嘱目」の読み方をご存じでしょうか?

「嘱」は「属」に口編が付いたものなので「ぞくもく」と読んでしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら間違いです。

日常生活では使う機会がほとんどない言葉ですが、俳句をやっている方なら正解できるでしょう。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「嘱目」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
  2. 今後のなりゆきに期待を持って見守ること
  3. 「才能あふれる彼は幼いころから将来を嘱目された」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「嘱目」の読み方!正解は!?

正解は「しょくもく」です!

「嘱目(しょくもく)」には以下の3つの意味があります。

  • 将来を期待されること、見守ること
  • 目を向けること
  • 俳句で目に触れたものを即興で詠むこと

「嘱」という字は「属」に似ていますが、そもそも「嘱」の字に「ぞく」という読み方はありません。

ところが、「嘱目」は「属目」と書いても「しょくもく」と読むので、注意してくださいね。

最後はこの漢字!「椿象」

「椿象」の読み方をご存じでしょうか?

素直な方はそのまま「つばきぞう」と読んでしまったかもしれませんが、もちろん間違いです。

名前を聞けば誰もが知っているあの虫なのですが…

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「椿象」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 小さいのに強烈に臭い
  3. 形が亀の甲に似ています

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「椿象」の読み方!正解は!?

正解は「かめむし」です!

ちなみに「亀虫」と書いても「かめむし」と読みますよ。

「椿象」と書いて「かめむし」と読むのは、そもそもは中国語で「椿象」と書いて「ちんぞう」と呼ばれていたことに由来します。

日本では形が亀の甲羅に似ていることから「かめむし」と呼んでいたため「椿象」と書いて「かめむし」と読むようになりました。

なかなか読みにくいですが、この機会に「椿象」の読み方も覚えておくと、「物知りだな」って見直されることがあるかもしれませんよ。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!