今回の難読漢字は「虞」「忸怩」「享ける」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「虞」
漢字クイズのお時間です。
「虞」という漢字、読むことができますか?
かなりいかつい字面なので一見ぎょっとしてしまいますが、絶対に聞いたことがある言葉です。
いかがでしょうか?
「虞」の読み方のヒントは?
この漢字の仲間の漢字をヒントとしてご紹介します。
似たような意味やセットで使われることが多い漢字は、「危」「恐」「惧」などです。
なんとなーくこれらの漢字の雰囲気は感じ取っていただけたでしょうか?
「虞」の意味は「心配」「恐怖」です。
「雨が降ったらあの崖は崩れる虞がある」
のように使います。
分かりましたか?
正解は…
正解は…
おそれ
でした!
通常、「恐れ」と表現しますが、この「虞」や危惧の「惧」の「惧れ」を使う場合もあります。
信じられないかもしれませんが、「虞」という漢字は常用漢字です。
ただ、実際にはあまり使われていないので「常用」とは言い難い漢字となっています。
誰も使わなくなってしまう「虞」すらありますね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「忸怩」
どちらの漢字も難しくて、音読みも訓読みも分からないし、似たような言葉も思いつきません・・・。
強いて言うなら「紐(ひも)」と「泥(どろ)」などが似ている漢字になりますが、部首が違うのであまり参考にはならなそうです。
ちなみに「忸」も「怩」も「恥じる」という意味のある漢字で、どちらも漢字検定1級の難読漢字のコラボレーション!
まさに難問中の難問と言っていいこの「忸怩」、あなたは読めますか??
「忸怩」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇く〇」の3文字です。
ヒント② 意味は「恥じる」です。
ヒント③ 上から読んでも下から読んでも同じです。
「忸怩」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「じくじ」です!
「じくじ」・・・。正解を見ても、聞いたことのない言葉ですね。
「忸怩」とは、それぞれの漢字が「恥じる」という意味をもっているとおり、「自分の行いを恥じる様」を表した言葉です。
名詞の言葉のため、用法は「自分の行いを忸怩した」などと使います。
小説の中でした見かけたことのない言葉のため、日常生活ではまず使いませんが、日々の行いを省みて、忸怩のないような生き方をしたいものですね!
3問目はこの漢字!「享ける」
「享ける」と書いてなんて読むかわかりますか?
「享年」、「享保」の「享」なので、(きょうける)ではありません。
「享」(たかし)とも読むので、(たかしける)でもないです。
さて、一体何と読むのでしょうか?
「享ける」の読み方のヒントは?
「享年」(きょうねん)とは「この世に天から授かった生を全うし、亡くなるまでの年数」を表します。
「享受」とは「恩恵を自分のものとして楽しむこと」です。
この二つに共通する動詞は何でしょう?
さあ、正解まであと一歩です!
「享ける」の読み方、正解は……
正解は……
「うける」
です!
といっても、笑うほうの「ウケる」ではありませんよ。
「天より生を享ける」というような場合に使います。
日本では仏教の教えが根付いているため、この世に生命として誕生するときは、ご先祖様の存在があり、ご先祖様からの生命存続のおかげで、「生を享けることができた」というふうに考えられてきました。
家の仏壇に手を合わせたり、お墓参りをする習慣は今でも続いていて、ご先祖様をお参りし、ご先祖様に守ってもらっていることに感謝している人も多いはず。
たくさんの命が繋がって、今の自分がいるということに感謝しながら生きていきたいですね!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!