今回のお題は「柔和」「所以」「杮」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「柔和」
柔道の漢字が使われているため、柔道の技のようですが全く関係がありません。
武道として考えれば、柔道はケンカ腰ではなく
どちらというと柔和な武道ということで、柔道とついたのかも知れませんね。
ちなみに(じゅうわ)ではありません。
「柔和」読み方のもうひとつのヒントは?
柔軟(じゅうなん)でもありません。
しかし柔軟剤など、やわらかくするという点では合っています。
「柔和」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「にゅうわ」
です!
どういう時に使うかと言えば、
性格や態度、しぐさなどがやわらかな人などを指すので、
「柔和な人」
「柔和なまなざし」
「柔和なしぐさの人」
など、誉め言葉として使われます。
もし、言われたことがあるのなら、最高の誉め言葉だと思って間違いはありません!
思い起こせば、男女ともにモテるのは柔和な人ではなかったでしょうか?
大人になると自然と目指す人も多い柔和ですが、
なかなか思うようにできませんよね。
柔和を目指すのが難しい・・・と思った人は、
相手の気持ちになって考えて、相手の喜ぶことを目指すといいでしょう。
2問目はこの漢字!「所以」
「しょい」と読める「所以」。
または、「ところい」とも読めそうですね。
2文字の漢字はどちらも簡単な漢字なのに、読み方はかなり難しい・・・。
さらに意味を含めて質問されてしまうと、もうお手上げ状態ですよね。
「所以」がこんなに難しい「所以」なんて、はっきり言って分かりません!
「所以」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② 通常はもっと簡単な他の言葉を使います。
ヒント③ しりとりでこれを言えば負けになります。
「所以」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ゆえん」です!
「所以」とは、「理由」と同義語になる言葉ですが、普段はあまり使いませんね。
また、他の漢字でもよく登場する「由縁」がありますが、こちらは「 因縁」や「ゆかり」といった意味合いが強く、風習や伝承などを表すときに使われます。
似ている漢字や言葉がありますが、その「所以」をしっかり見定めて言葉を使えるようになるとカッコいい大人の仲間入りですね!
最後はこの漢字!「杮」
なんと(かき)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「杮」読み方のヒントは?
果物の柿と同じ漢字で別の読み方があるのか~、と思われた方もいると思いますが、柿とはまったく別の漢字なのです。
ちなみにこの漢字は「材木を削った時に出る細かい木片」という意味を持ちます。
「杮」読み方のもうひとつのヒントは?
慣用句では「〇〇〇落とし」という言葉でよく使われます。こちらは「新しく作られた劇場やコンサートホールなどで、初めてイベントや催し物をすること」という意味になります。
「杮」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「こけら」
です!
この「杮(こけら)」と「柿(かき)」、パッと見ではどちらも木偏に市場の市とまったく同じ漢字に見えますが、実は市の部分が異なっています。
こけらは上のちょんからしたまでが一本ですが、かきはちょんと下の棒は別になっています。
言われてみないと絶対に気付かない違いですよね。
専門的になりますが文字コードもちゃんと別になっており、「杮(こけら)」は #676E、「柿(かき)」は#67FFが割り当てられています。
「杮(こけら)」には材木からできた細かい木片という意味があると書きましたが、工事で屋根に残ったこの木片を落としてきれいにすることから、劇場の最初の公演のことを「杮落とし」公演というようになったそうです。