漢字読み講座

【今日の難読漢字】「歪な」「浮子」「猋」「嫉む」「腑」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「歪な」

「浮子」

「猋」

「嫉む」

「腑」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「歪な」です!

「歪な」と書いて、なんと読むか分かりますか?

いやな感じは、「嫌な感じ」と書き、歪な感じとは書きません。

でも、イメージとしては合っていると思います。

正確な形ではないもの、ゆがんでいるという意味です。

さて、なんと読むでしょう?

「歪な」読み方のヒントは?

歪な形をした壺や、本来ならば丸いはずである物の形がゆがんでいたりする時に

歪な形と表現します。

芸術的な器や壺なら受け取り方が違ってきますが、

卵がゆがんでいると、なんだか嫌な気持ちになってしまいます。

ちなみに「ゆがむ」という感じは、「歪む」と書きます。

ですが、(ゆがな)とは読みません。

「歪な」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇な」です。

歪な関係は、落ち着かない……という人も多いです。

もうわかりましたか?

「歪な」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「いびつな」

です!

 

もしもボールが歪な形をしていたら、ゲシュタルト崩壊してしまうかも。

認めるまでが難しいかもしれませんが、歪な形もまた愛嬌です。

ぜひ、覚えておきましょう。

2つ目の漢字は「浮子」です!

「浮子」って何て読むか分かりますか?

(うきこ)とも読みます。

(ふし)とも読みます。

 

今回はひらがな2文字で表してみてください。

 

”〇〇”

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「浮子」の読み方のヒントは?

実は、「浮子」にはたくさんの読み方があります。

ここでは、漁網の縁につけ水面上に浮かんで網の位置を標示する浮体の呼び方を答えてみてください。

何と読むか分かりましたか?

「浮子」の読み方、正解は……

正解は……

 

「あば」

 

もしくは

 

「うき」

 

です!

 

通常、漁網は浮力と重力という上下に働く力をうまくつり合わせて所定の形状を保つ必要があります。

このときに浮力を得るために用いられるのが「あば」といいます。「うけ」「うかく」などとも呼びます。

時間がたって吸水したり、水圧で変形したりして浮力が変化することがあるので、なるべく変化しないものがよいとされています。

 

「浮子」(うき)とも読みます。

 

(うき)と読む場合は、(あば)と読む場合と同じ意味も持っていますが、他にも意味があります。

 

浮子【うき】

浮くこと。また、浮く具合

釣りで、当たりを知るために、またえさを所定深さに置くために、釣り糸につける浮標。棒うき・玉うき・電気うきなどがある。

水中敷設した漁網位置を知るために、網綱につける木片ガラス球。あば。

水流の方向・速さを知るため、また、海水浴場プールなどで危険区域示したり場所を区切ったりするために水面に浮かべるもの。浮標ブイ

水泳用、救命用の浮き袋

出典:weblio辞書 https://www.weblio.jp/content/%E6%B5%AE%E5%AD%90

 

漁業はたくさんの工夫で成り立っているんですね!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

3つ目の漢字は「猋」です!

「猋」の読み方をご存じでしょうか?

日常ではまず見かけることがない、まさに難読漢字の見本のような文字ですね。

音読みでは「ひょう」とも読めるそうですが、今回は訓読みを正解とします。

正解するにはかなり想像力が必要かも…

さて、あなたには読むことができますか?

「猋」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
  2. 3匹の犬が群がって走る様子を想像してみてください
  3. 渦を巻くように起きる強風

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「猋」の読み方!正解は!?

正解は「つむじかぜ」です!

普段見ない漢字の上に5文字も入っているため、かなりの難読漢字だといえますね。

渦を巻くように激しく起きる強風を「つむじかぜ」と呼びます。

一般的には「つむじ風」や「旋風」と書くことが多いでしょう。

また、状況を大きく揺らがすような出来事のことを比喩的に「つむじ風」と呼ぶ場合もあります。

「彼は平穏な日々につむじ風を巻き起こした」

のような使い方ですね。

ちなみに「つむじ風」と「竜巻」は、渦を巻くような強風という点では同じですが、竜巻は必ず積乱雲を伴うのに対して、つむじ風は晴天の日でも起きるという違いがあります。

また、竜巻の方がかなり規模が大きく、台風以上のものもあると言われています。

4つ目の漢字は「嫉む」です!

「嫉む」の読み方をご存じでしょうか?

「ねたむ」と読むのが一般的ですが、実はもう一つの読み方があります。

日常的にあまり使わない表現なので、この言葉自体知らない方が多いかも…

さて、あなたにはもう一つの読み方がわかりますか?

「嫉む」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇む」の3文字
  2. 意味は「他人の幸せや長所をうらやんで嫉妬すること」
  3. 「同僚の昇進を嫉んでいても仕方ない」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「嫉む」の読み方!正解は!?

正解は「そねむ」です。

冒頭でお伝えしたように「ねたむ」と読むこともできますが、「ねたむ」と「そねむ」では、下のように少しニュアンスが異なります。

  • ねたむ:自分より良い立場にある人をうらやましく思って憎むこと
    例)母に可愛がられている妹を、こっそりいじめた
  • そねむ:自分より良い立場にある人がうらやましくて悔しいこと
    例)結婚して幸せそうな友人を見ると、悔しくてたまらない

「ねたむ」の方は感情が相手に向いていますが、「そねむ」の方は悔しい感情が自分に向かっていることがわかります。

しかし非常に微妙な違いですし、明確に定義されているわけではありません。

普段は違いを意識することがほとんどないかも知れませんね。

5つ目の漢字は「腑」です!

「腑」って何て読むか分かりますか?

 

「腑に落ちる」「腑に落ちない」というときにも使います。

「腑」って何だと思いますか?

 

「心」という答えが出てきそうですが、では「心」とは何でしょう?

「心臓」ですか?

 

一体、昔の人は何だと考えたのでしょうか?

 

答えが分かれば、簡単です!

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「腑」の読み方のヒントは?

 

体に関係する漢字には「月」が使われます。

「月」は「肉」が変化して「月」になったものです。

(にくづき)と言います。

 

「腑」の「月」も(にくづき)です。

 

(にくづき)を使う漢字は「肝臓」「肺」「腸」などがあります。

 

ちなみに「服」(ふく)「朧」(おぼろ)などの「月」や「時間」に関係する漢字や「体に関係のないもの」を表す漢字に使う「月」は(つきへん)と呼ばれ、違う部首です。

 

何と読むか分かりましたか?

 

「腑」の読み方、正解は……

正解は……

 

「はらわた」

 

です!

 

昔の人は「腑」に心が詰まっていると考えていたようですね!

 

「はらわたが煮えくり返る」

「はらわたが腐ったような人物」

 

など、気持ちを表したり、性根を表現したりする言葉もたくさんあります。

 

「心」「気持ち」が体の中に詰まっていて、その人を表すということですよね!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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とにかく本が好きです!