今日の難解漢字は、
「方舟」
「日照雨」
「定款」
「斑雪」
「初冠」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「方舟」です!
「方舟」ってなんて読むか分かりますか?
方向の「方」に「舟」という、
なじみのある漢字ふたつがくっついて「方舟」です。
もちろん(ほうぶね)ではありません。
伝説の乗り物としても使われていました。
「方舟」読み方のヒントは?
四角の形をした舟の事の事を指し、
聖書にも出てくる、あの有名な舟のことです。
つがいの動物たちや、ノアの言う事を信じた息子夫婦が
大洪水を免れるために乗り込んだ舟の事を
ノアの方舟と呼んでいます。
「方舟」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
ちなみに、箱舟、箱船と書いても正解です!
さあ、もうわかりましたか?
「方舟」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「はこぶね」
です!
また、箱型の容器の事も方舟と言います。
未来に残したい大切な物だけを、方舟に乗せることができるとすれば何を乗せますか?
魚は泳ぎ、鳥は飛ぶとしても、あまり大きい動物は乗せられないかもしれませんね。
ぜひ、覚えておきましょう。
2つ目の漢字は「日照雨」です!
「日照雨」って何て読むか分かりますか?
(にっしょうう)ではありません。
(ひでりあめ)とも読みますが、今回はひらがな3文字の読み方を考えてください。
”〇〇〇”
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「斑霧」の読み方のヒントは?
- ヒント①:夏から初夏にかけての現象です
- ヒント②:日が差しているのに雨が降ることを言います
- ヒント③:天気雨、狐の嫁入りとも表現します
- ヒント④:秋の季語です
何と読むか分かりましたか?
「日照雨」の読み方、正解は……
正解は……
「そばえ」
です!
そばえの語源は「戯える」(そばえる)です。
日が照っていたのに、空がふざけて雨を降らしている様子からその名が使われるようになりました。
似たような意味で「片時雨」(かたしぐれ)がありますが、これは冬の季語です。。
雨が降るとどのように感じますか?
気分が下がってしまうかもしれません。
しかし、雨は本来神様からの祝福であり「恵みの雨」ともいい、縁起が良いものです。
また、天気雨が降ると太陽の反対方向に虹が出やすくなります。
虹を見つけたら、わくわくする気持ちになれますよね!心も晴れます!
最後までお読みいただきありがとうございました。
3つ目の漢字は「定款」です!
「定款」の読み方をご存じでしょうか?
「欠」という字が含まれているので「ていけつ」と読んでしまいそうですが、違いますよ。
余り馴染みのない言葉ですが、社会人なら読めないと恥ずかしいかも。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「定款」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 会社を設立する際に必ず必要です
- 会社の憲法、会社のルールなどと呼ばれます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「定款」の読み方!正解は!?
正解は「ていかん」です!
社会人の方なら1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
定款とは会社を設立する際に公証役場へ提出する書類で、以下を書き記したものです。
- 商号(会社名)
- 事業目的
- 本社の所在地
- 資本金額
- 発起人の住所、氏名
また「款」という字は法律文や規約といった意味を持ち、「款」を使った熟語には「定款」の他に、「約款(やっかん)」「借款(しゃっかん)」「落款(らっかん)」などがあります。
4つ目の漢字は「斑雪」です!
「斑雪」って何て読むか分かりますか?
(むらゆき)ではありません。
(まだらゆき)は間違いではありませんが、一般的な読み方があります。
ひらがな5文字です。
”○○○○○”
雪が溶けて春になる季節に見ることができます。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「斑雪」の読み方のヒントは?
「斑雪」には2つの意味があります。
- はらはらと、まだらに降る雪のこと
- 溶け残った雪が、まだらに残っていること
何と読むか分かりましたか?
「斑雪」の読み方、正解は……
正解は……
「はだれゆき」
です!
「はだれ」でも正解です!
「雪が溶けたら何になる?」という質問をすると「水になる」ではなく「春になる」と答えたという有名なエピソードがあります。
理科の授業では不正解ですが、想像力豊かな素敵な答えです。
斑雪が残る季節に質問したのかもしれませんね。
春が来ると思うと、なんだか嬉しい気持ちになったり、楽しみでワクワクしてしまいませんか?
「新しく何かが始まる」といったイメージがあるからかもしれませんね。
斑雪は春の季語として俳句などでも使われます。
斑雪が見られるようになったら、春はすぐそこですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
5つ目の漢字は「初冠」です!
「初冠」って何て読むか分かりますか?
(はつかんむり)ではありません。
(しょかん)でもありません。
古文に詳しい人は知っているのではありませんか?
平安時代に生まれた、日本最古の歌物語である『伊勢物語』の第一段の題名です。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「初冠」の読み方のヒントは?
「元服して初めて冠をかぶること」という意味です。
元服の年齢は11歳~17歳までの間に行われ、儀式は時代や身分などで変わります。
『伊勢物語』が作られた平安時代は、髪を結い冠をつけることが元服の儀式でした。
中世では、武家の世になりますので、冠ではなく烏帽子に変化します。
近世では、烏帽子も省略し、月代(さかやき)を剃るだけになりました。
何と読むか分かりましたか?
「初冠」の読み方、正解は……
正解は……
「ういこうぶり」
です!
「ういかがぶり」「ういかぶり」「ういかむり」
でも正解です!
『伊勢物語』の『初冠』は、昔ある男(在原業平)が奈良の都である春日の里に狩りに出かると、そこに若々しく美しい姉妹が住んでいる家を見つけます。
男は物陰から姉妹を密かに見つめていましたが、着ていた狩衣の裾を切って、和歌を書き二人に送りました、という内容です。
在原業平は情熱的な男性ですね!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。