漢字読み講座

「陋習」「蠢く」「井蛙」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「陋習」「蠢く」「井蛙」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「陋習」

日本の近代国家への道を開いた言葉が今回の難読漢字です!

「陋習」読み方のヒントは?

「陋」はおそらく想像のつかない読み方です。

心の眼で読んでみてください…

「陋習」の読み方、正解は…

ろうしゅう」と読みます。

部首とはあまり関係がなく、読み方を知っていなければまず思いつかない読み方ですね。

いやしい習慣。悪い習慣」という意味になります。

類語に「悪習」という言葉はありますが、「陋習」はさらに悪い意味で使われることが多いようです。

「旧来の陋習」というように使われます。

日本史で習った、明治維新について思い出してみましょう。

明治天皇が即位された際に、制定されたのは「五箇条の御誓文」でした。

実はこのなかで、「陋習」が使われているのです!

旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし。

意味としては、「江戸時代の鎖国制度や封建制を捨てて、新たに開国の方針を開こう」というものです。

新時代の幕開けという感じですね。

「陋習」はまさに今につながる日本の近代国家への道を開いた記念すべき言葉だったのです。

2問目はこの漢字!「蠢く」

「蠢く」と書いて、なんと読むか分かりますか?

春に虫と書くので、春の穏やかな雰囲気をイメージしてしまいますが、

言葉としてはさわやかなイメージではありません

春には、虫が卵から出て来てもぞもぞと動き出します。

その様子を表せる言葉が「蠢く」です。

「蠢く」読み方のヒントは?

虫だけじゃなく、絶え間なく動いている様子を

繁華街で蠢く人々」と言ったり、

水面下で裏工作を進める事を、

密かに裏で蠢いている」と言ったりします。

あまりいい意味で使われることは無い言葉ですね。

「蠢く」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇く」です。

口にするよりも、小説や漫画などで見かけたことがあるという人も多いと思います。

もうわかりましたか?

「蠢く」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「うごめく」

です!

 

春に虫がひとつだと、単独行動で迷いは少ないかもしれませんが、

虫がふたつだと、のろのろと迷い、動きながら進むので、

まさに蠢くという様子をよく表せている漢字ですね。

ぜひ、覚えておきましょう。

最後はこの漢字!「井蛙」

「井蛙」と書いてなんて読むかわかりますか?

 

井戸の「井」と「蛙」なので、(いかえる)ではありません。

 

「天井」(てんじょう)の「井」(じょう)とも読むので、(じょうかえる)でもありません。

 

もちろん、意味は「井戸の中の蛙」を表します。

 

(いどのかわず)と読みたいところですが違います!

 

「井蛙」の読み方のヒントは?

「井」を(い)と読むのは訓読みです。

 

では、「井」の音読みを知っていますか

 

同じく「蛙」を(かえる)と読むのは訓読みです。

 

では、「蛙」の訓読みとは一体なんでしょうか

 

この2つがわかれば正解したも同然です!

 

「井蛙」の読み方、正解は……

正解は……

 

「せいあ」

 

です!

 

中国の思想家である荘子の教えである「井蛙には以って海を語るべからず」という言葉が由来です。

 

日本では、「井の中の蛙大海を知らず」で有名です!

 

「井底の蛙」(せいていのあ)とも言います。

 

世間知らずで、見識が浅い人を例えた言葉で、自分の狭い知識や考えに囚われ、他の広い世界を知らずに得々としていることを表しています。

 

もっとたくさんのことを知って、自分の世界をどんどん広げていきたいです!

 

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!