漢字読み講座

【今日の難読漢字】「屯する」「錨」「洋弓」「坐ら」「佞言」です!

今日の難解漢字は、

「屯する」

「錨」

「洋弓」

「坐ら」

「佞言」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「屯する」です!

「屯する」と書いて、なんと読むか分かりますか?

仲間がみんなで集まるという意味です!

しかし、なぜか最近では悪い仲間が集まることを

指すことが多い言葉になってしまっています。

素敵な仲間が集まっていても、「屯する」と言いますが、

悪い方の意味で使っている人がほとんどでしょう。

さて、「屯する」と書いてなんと読むでしょうか?

「屯する」読み方のヒントは?

「学生がコンビニで屯する。」

「夜中に若い子が屯する。」

「主婦が道ばたで屯する。」

「子どもが公園で屯する。」

など、暇な人が集まっていることが多いので、

時間の有り余る人たちが集まると、

最後には刺激を求めて悪巧みをすることが多いため、

あまりいいイメージではなくなったのではないでしょうか?

本当は一か所に大人数が集まる、兵隊が群れ集まるという意味です。

「屯する」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇する」です。

さあ、もうわかりましたか?

「屯する」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「たむろする」

です!

 

見かけたことや、自分自身がしたことありませんか?

ぜひ、覚えておきましょう。

2つ目の漢字は「錨」です!

「錨

これ、何と読むかわかりますか?

 

漢字としては簡単なのに、いざ読み方を聞かれるとわからないかも?

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「錨」読み方のヒント!

 

「錨」は、普通の方には馴染みのないある物の名前です。

 

馴染みがないとは言っても、言葉は知っているはず!

 

ヒントとしては「船に関係のある物」なのですが…

 

さて、あなたは正しく読めるでしょうか?

 

「錨」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「いかり

です!

 

「錨」は、

「船などを水上で留めておく時に使う道具」のこと。

 

鋳鉄や鍛鋼鉄でできていて、先端はつめ状になっています。

つめが水底に食い込むことに加えて、金属の重さもあり

その場に留まる抵抗力を作り出す道具です。

 

ところで同じ「いかり」という読み方・意味で

「碇」という文字もありますよね。

 

実は、昔は「いかり」を石で作っていたため「碇」という漢字だったのです。

 

鋳鉄技術の向上や、大きな船が増えたことで、

より留まる力が大きく頑丈な金属製の「いかり」が増え、

漢字も金偏を使った「錨」になったのだそう。

 

今でも小さな舟のいかりや石製のいかりは

「碇」と書くこともありますよ。

 

読み方や由来を知ると、漢字がより身近に感じますよね!

ぜひこれを機に覚えてみてください!

3つ目の漢字は「洋弓」です!

「洋弓」は、「ようゆみ」?

いいえ、残念ながら違うんです。

オリンピック競技にもなっている、あるスポーツを表している漢字なんです。

何と読むのか?どんなスポーツなのか?

さっそく見ていきましょう!

「洋弓」の読み方のヒントは・・・?

「洋弓」の読み方は、「ようゆみ」ではないもののひらがなで「よう〇〇〇」の5文字です。

「弓」の読み方が問題です・・・

分からない人は、「弓道」を思い出してください!

学生時代に「弓道部」があった学校も多いのではないでしょうか?

また、何というスポーツかも問題ですね。

「相撲」や「柔道」、「空手」など日本発祥のスポーツは漢字で表記されるものが多いです。

一方で、フランス貴族の遊戯から生まれた「テニス」や1895年にアメリカで考案されて誕生した「バレーボール」、スコットランドの極寒の冬に凍った湖で始まった「カーリング」など、外国発祥のスポーツはカタカナ表記です。

ところが!そんなカタカナ表記の外国発祥スポーツにも、漢字を当てた「和名」が存在するんです。

例えばテニスは「庭球(ていきゅう)」。

バレーボールは「排球(はいきゅう)」。

それでは「洋弓」は、「西洋式の弓道」だから・・・

もう分かりましたか?

「洋弓の読み方の答えは・・・

正解は、「ようきゅう・アーチェリー」でした!

アーチェリーの起源は古く、旧石器時代に弓矢で狩猟をしていたのが始まりだと言われています。

その後、16世紀のイギリスでヘンリー8世がアーチェリーのコンテストを開催したことでスポーツとしてのアーチェリーが誕生しました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

4つ目の漢字は「坐ら」です!

「坐ら」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(ざら)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

「坐ら」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「○○○ら」となります。
普段の生活で一般的に使われる言葉ではないので、この言葉を耳にすることは
あまりないかもしれません。
何か思い当たるものはあるでしょうか?

「坐ら」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「い」です。
座るという漢字に似ていますが、同じように「座ったまま」という意味があります。
その他には「即座に」や「何もせずじっとしている状態」といった意味もあります。
この意味から読み方も似ていますね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「坐ら」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「いながら」
です!

字面からして「座っている」という意味に捉えやすいですが、
座っているというよりもどちらかというと、出歩かずに今いる場所から一歩も動かない
といったニュアンスが強いと言えるでしょう。
また座るときに体を支える骨を坐骨といったり、船が暗礁にに乗り上げてしまうことを
坐礁といったり、座ったりその場から動かなくなったりといった意味での熟語が多い漢字です。
座ったまま動かないという、一昔前の父親のようなイメージの漢字ですね。

5つ目の漢字は「佞言」です!

本日の難読漢字クイズは「佞言」です!

「妄言(もうげん)」ではありません。

1文字目が難しいですね…

早速ヒントを見てみましょう!

「佞言」の読み方のヒントは?

1.「佞言」をひらがなにすると4文字になります。

2.『「云っても宜しい、彼は謟い武士じゃ、佞言甘くして蜜の如しで、』三遊亭円朝「菊模様皿山奇談」より引用

3.「佞言」は耳に心地いいのですが、注意しなくてはいけません!

正解は…

正解は「ねいげん」でした!

表面上だけこびへつらう言葉、おべっかのことなので、ポジティブな使われ方はしません。

「佞(ねい)」は、「おもねる」「よこしま」「口先がうまい」という意味の漢字です。

「佞言」と似ている言葉に、佞巧(ねいこう)・佞人(ねいじん)・佞弁(ねいべん)・奸佞(かんねい)・邪佞(じゃねい)などがあります。

どれも心がねじ曲がった悪がしこい人物が、へつらっている様子を意味します。

「佞言」を使った熟語

佞言絶つべし!:マンガ「蒼天航路」で、三国志でおなじみの関羽が張角に向かって言い放った言葉。「おべっかはやめろ!」というニュアンスです。

佞言は忠に似たり:こびへつらう佞言は、誠実な言葉に似ているので警戒しなくてならないという戒めの言葉。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!