今回は「薺」「霧雨」「鶺鴒」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「薺」
冒頭からですが、「薺」、まったくもって読めません・・・。
もちろん、漢字検定1級の漢字になります。
日本人に多い苗字の「齊藤」さんの「齊」の字にも似ていますが、「さい」とは読まず、音読みでは「ざい」とか「せい」と読みます。
この漢字を訓読みにしたものが今回の正解になりますが、あなたは読めますか!?
「薺」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 別名は「ぺんぺん草」です。
ヒント➁ 春の七草の一つです。
ヒント③ 全部で3文字、1文字目と3文字目は同じ文字です。
「薺」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ナズナ」です!
「薺」といえば、お正月の最後に食べる七草粥にも使われる、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ春の七草」でも有名な「なずな」です。
この「薺」は、何か特別な食用の草という訳ではなく、別名を「ぺんぺん草」や「しゃみせん草」とも言い、その辺にある田畑や道端、土手などに生えている草です。
一言でいえば雑草で、もう一つの別名は「びんぼう草」・・・。
ものすごい言われようです・・・。
そんな「薺」ですが、若葉は食用にもなり、お正月のお酒三昧で疲れた胃を休める七草粥の材料として、いわばお粥の「神セブン」のメンバーの一人だっていうこと、忘れないでくださいね!?
2問目はこの漢字!「霧雨」
今回は、ずばりサービス問題です!
「霧のような雨」といえば、日常生活でも頻繁に起こる現象ですので実際に体験している人は多いと思います。
天候の「雨」にまつわる用語は他にもありますので、今回はそのあたりも触れていきたいと思います。
ちなみに「霧雨」の読み方は分かっても、その定義は知らないと思いますので、そのあたりも触れていきたいと思います。
「霧雨」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント② まさに「霧のような雨」の天候のことです。
ヒント③ 「こさめ」ではありません。
「霧雨」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「きりさめ」です!
「霧雨」とは、「普通の雨よりも滴が小さく、それが霧のように広範囲に降る天候」のことです。
定義としては、雨粒の直径0.5mm以下とされており、霧あるいは層雲の中で霧粒や雲粒が併合によって大きくなっている状態のことです。
車の運転などで「霧雨」になると、雨粒が小さく、まさに霧のように広範囲を覆うので注意するようにしましょう!
個人的には、いろんな雨がある中で「霧雨」は雰囲気があって好きです。
最後はこの漢字!「鶺鴒」
難読漢字を読むにあたり、いくつか攻略法があるのをご存じでしょうか?
すでに過去の記事でもいくつかご紹介していますが、今回はまさにセオリー通りの方法が通用するのではないかと思います。
ということで、今回は簡単におさらいしてみましょう!
まず、一つ目は「構成される漢字をとりあえず音読みしてみる」です。
これは部首を含み、とりあえず読めるパーツだけ読んでみる、といった具合ですが、これだけでも結構正解できます。
二つ目は、それぞれの漢字の持つ意味から考えて推測する方法です。
何て読むか分からない場合でも、その意味から動物なのか植物なのか、はたまた行動や何かの名詞なのか、ある程度は分かるようになってくるものです。
続いて三つ目は、「単なる充て字」として使われている場合です。
一つ目と似ていますが、意味は特になく、ただ充てただけというものも多いので、最後の手段として考えても良さそうです。
「鶺鴒」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント② セオリーの一つ目で対処可能です!
ヒント③ 最初の文字は「せ」です。
「鶺鴒」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「せきれい」です!
「せきれい」と言えば、鳥類の第1グループの総称です。
「鶺鴒」というだけでも、 イシクナギ、イモセドリ、ニワクナギ、ニワクナブリ・・・とまだまだたくさんあるんですが、とにかく派生する種類がすごすぎる・・・。
また、「鶺鴒」の特徴といえば、長い尾を上下に振る習性があり、とても可愛らしい仕種をする鳥としても親しまれています。