今日の難解漢字は、
「手を拱く」
「端折る」
「往なす」
「襠」
「梳る」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「手を拱く」です!
「手を拱く」の正しい読み方をご存知でしょうか?
「てをこまねく」と読んでも良いのですが、「こまねく」は間違った読み方が定着してしまった言葉です。
本来の正しい読み方が存在しますよ。
さて、あなたには本来の読み方がわかりますか?
「手を拱く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「てを〇〇〇く」の6文字
- 「てをこまねく」と一文字しか違いません
- 手出しができず傍観するという意味です
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「手を拱く」の読み方!正解は!?
正解は「てをこまぬく」です!
しかし、ほとんどの方は「こまぬく」という言い方を聞いたことがないのではないでしょうか。
「拱く」はそもそも「こまぬく」と発音されていましたが、近年になって「こまねく」と発音する人が増えた言葉です。
今ではすっかり「こまねく」が定着していますが、広辞苑によると「こまねく」が「こまぬく」の訛りとされていることからも、本来は「こまぬく」であることがわかります。
とはいえ「こまぬく」よりも「こまねく」の方が発音しやすいように感じますね。
2つ目の漢字は「端折る」です!
「端折る」の読み方をご存じでしょうか?
素直に読むと「はしおる」ですが、もちろん違います。
普段の生活の中で結構使っている言葉ですよ。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「端折る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 話を短くするために省略するという意味
- 時間がないので端折って話すと、こういうことです
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「端折る」の読み方!正解は!?
正解は「はしょる」です!
意味はヒントでも紹介したように、話の一部を短くするために省略すること。
語源は、着物の丈を合わせるために見ごろの一部を折り上げて帯に挟むことを「はしょる」と言ったことから来ています。
「はしょる」という表現はカジュアルな場面でよく使われる言葉で、フォーマルな場面やビジネスの場ではあまり相応しくありません。
類義語として「割愛する、かいつまむ、省く」といった言葉があるので、たとえばビジネスの場なら「割愛する」という言葉を使う方が良いといえるでしょう。
3つ目の漢字は「往なす」です!
「往なす」を何と読みますか?
住宅の「住」ではなく、往来の「往」ですよ!
早速ヒントを見てみましょう。
「往なす」の読み方のヒントは?
1.格闘技をする方は知ってるかもしれません。
2.「クレーム客をうまく往なすベテラン営業マン」のように使います。
3.「往なす」の類語には「のらりくらり」「はぐらかす」「肩透かしを食わす」などがあります。
正解は…
正解は「いなす」でした!
「去なす」と書いても正解です。
「往なす(いなす)」という言葉には、多くの意味があります。
・攻撃をあしらう、追及を巧みにかわす
・予想外の動きで相手の体勢を崩す(格闘技)
・和服の襟を後ろ側に抜くこと
・去らせる、行かせる
意外な意味で使う「往なす」は…
・実家に帰すこと、離縁すること
『気に入らいでいなした嫁』浄瑠璃「宵庚申」より引用
ただその場を去らせる意味だけでなく、特に離縁を指すこともあります。三行半を突きつけるイメージです。
・ばかにする、悪口を言う
『この貧乏はどうぢゃいなと、一気にわしをいなししくさる』「滑利諭言 大師めぐり」より引用
言われた悪口を軽くあしらうの印象が強いですが、言った側に対して「いなしやがって!」というニュアンスでも使うんですね。
4つ目の漢字は「襠」です!
「襠」の読み方をご存じでしょうか?
「しかけ」や「うちかけ」とも読みますが、2文字の読み方を正解とします。
日常生活でよく使う言葉ですよ。
さて、あなたには読むことができますか?
「襠」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字
- バッグを買う時に必ず確認しますよね?
- 小さい袋だけど〇〇があるから意外と入ります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「襠」の読み方!正解は!?
正解は「マチ」です!
バッグや袋物、財布などの胴体と前後をつなぐ奥行きの部分を、「襠(マチ)」と呼びます。
十分なマチがあるかどうかで収納量が大きく違ってくるため、バッグや財布を購入する際には必ず確認する方が多いのではないでしょうか?
「襠(マチ)」はもともとは、衣服や袋物の布幅や厚みが足りない部分に入れ込む布を指す言葉でした。
現代でも、シャツの胸ポケットなどに四角や三角の布が取り付けられているものを見ることがあるでしょう。
5つ目の漢字は「梳る」です!
「梳る」って、見慣れない漢字ではないでしょうか?
「流れる」に似ていますが、「梳る」は木へんです。
毎朝必ずやっている、生活習慣の1つ、身だしなみの1つなんですが・・・
何と読むのか?
探っていきましょう!
「梳る」の読み方のヒントは・・・?
「梳る」は毎朝行う身だしなみの1つだということはわかりました。
毎朝の身だしなみと言えば、顔を洗って、歯を磨いて、洋服を着替えて、ヘアスタイルを整えて、お化粧して・・・
今あげたものの中に答えがあります!
さらに大ヒント!
「梳る」はずばり、「ヘアスタイルを整える」ことを表している漢字なんです。
ヘアスタイルと整える中には、寝癖を直したり髪をとかしたり髪を結ったり・・・
色々ありますよね。
さあ、何を表す漢字なんでしょう?
「梳る」の読み方の答えは・・・
正解は、「くしけずる」でした!
あれ?ヘアセットに関係する言葉のはずなのに聞き覚えが無い…と思った方も多いのではないでしょうか?
「梳る(くしけずる)」とは、櫛(くし)で髪をとかすことを表す言葉なのです。
髪をとかすことを「くしけずる」とはあまり言いませんが、「髪を梳く(すく)」と言う言い方はしますよね。
また、同じ意味の「くしけずる」も、「梳る」だけでなく「櫛る」と書く場合もあります。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!