漢字読み講座

「福籠」「瑞雲」「鹿鳴」あなたはいくつ読めますか?

本日の難読漢字クイズは

「福籠」「瑞雲」「鹿鳴」です!

あなたはいくつ読めますか?

1個目の漢字はこれ!「福籠」

まずはこの漢字、「福籠」

可愛らしくて神秘的な生きものですよ!

早速ヒントを見てみましょう。

「福籠」の読み方のヒントは?

1.「福籠」をひらがなにすると4文字になります。

2.最近は猫カフェならぬ「福籠カフェ」が密かなブームといわれています。

3.「福籠」は世界各国で神話に登場する生きものです。

4.フランス語で「hibou」、スペイン語で「búho」、英語では「owl」です。

正解は…

正解は「フクロウ」でした!

つぶらな瞳が可愛い夜行性の鳥です。

日本では昔から縁起のいい鳥とされています。

フクロウのお守りは、知恵の象徴とされることが多いですね。

森の哲学者、森の物知り博士、森の忍者などの別名があります。

アイヌ神話では村を守る神コタンカムイがフクロウですし、ギリシャ神話では女神アテネのお供、古代エジプトには知恵の神トトがいます。

「福籠」には、「福を籠(かご)にたくさん詰め込む」という意味があります。

「籠」の音読みは「ロウ」「ル」、訓読みは「かご」「籠る(こもる)」です。

「福籠」の他にも、フクロウと読む漢字はたくさんあります。

例:不苦労・福路・福来郎・福老袋

フクロウに耳のような羽根(羽角)があると、ミミズクと呼ばれます。

2個目の漢字はこれ!「瑞雲」

「瑞雲」を何と読みますか?

一度くらい目にしたことがあるはず!

とても美しい自然現象です。

「瑞雲」の読み方のヒントは?

1.「瑞雲」をひらがなにすると4文字になります。

2.「瑞雲」は着物の吉祥文様です。

3.『谷々の岩燕は、瑞雲のように、天に舞った。』吉川英治「三国志」より引用

正解は…

正解は「ずいうん」でした!

「瑞雲」とは、太陽に近い雲が虹のような光で彩られる美しい雲の様子です。

「瑞雲」は、太陽光が雲の水滴の集合体を通過する際に発生する現象なのだそう。

ふちや内部が神秘的に光る雲、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか?

仏教では、めでたいことの前触れや兆しとされています。

見かけた人はラッキー! きっと良いことがあります!

遭遇率は晴れた日、薄い雲が出ているときがチャンスです。

「瑞」の音読みは「ズイ」、訓読みは「しるし」「瑞い(めでたい)」「みず」。

「瑞雲」は他に、彩雲・慶雲・祥雲・景雲とも呼ばれます。

吉祥文様の「瑞雲」とは?

「瑞雲」は日本の吉祥文様としても有名です。

着物や帯、工芸品などの柄として、たなびく「瑞雲」が金糸銀糸で彩られます。

吉祥柄では他に、飛雲・渦巻雲・流雲・霊芝雲とも呼ばれます。

3個目の漢字はこれ!「鹿鳴」

最後の問題は「鹿鳴」です。

日本の歴史が好きな人は知っているかもしれません。

さあ、あなたは何と読みますか!

「鹿鳴」の読み方のヒントは?

1.「鹿鳴」をひらがなにすると4文字になります。

2.中国の詩経には『呦呦鹿鳴……』から始まる有名な詩があります。

3.『庄造は又の名を永世と云い、号を鹿鳴と云って』田中貢太郎「狸と俳人」より引用

正解は…

正解は「ろくめい」でした!

「鹿鳴」とは、ヒント2.に出てきた中国の『詩経』に収録された詩のタイトルです。

群臣や賓客をもてなす宴会で詠む詩だったため、「もてなし」「宴会」という意味で「鹿鳴」が使われるようになりました。

鹿鳴館(ろくめいかん)を思い浮かべた正解者が多いかもしれませんね。

日本の「鹿鳴館」は、外国人の迎賓館として有名でした!

鹿鳴館とは?

鹿鳴館は明治16年に建設された日本の迎賓館。

日本人が慣れないドレスを着たりスーツを着たりした頃ですね。

外交官や国賓をもてなすために、西洋文化を取り入れた建物でした。

当時は「東京倶楽部」と呼ばれる英語使用をルールとした会員制倶楽部があったといいます。

鹿鳴館は昭和15年に取り壊しが始まり、今は正門やプレートなど一部だけが文化遺産として残っています。

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イシカワマキコ
イシカワマキコです。日本語の奥深さが好きです! よろしくお願いします。