漢字読み講座

今日の難読漢字は「醢」「瀦」「弩」の3文字です。どれも1文字の漢字ですがどの読み方も難しそう・・・

今日の難読漢字は、

「醢」

「瀦」

「弩」

の3文字です。

どれも1文字の漢字ですがどの読み方も難しそう・・・

全問目指しましょう!

難読漢字第1問は、「醢」

「醢」という食べ物・・・思いつきますか?

」のような「」のような・・・見慣れない漢字ですね。

あったかいご飯にのせたくなるような、日本酒に合うような食べ物なんですよ!

メジャーな食べ物ではなく、中国や朝鮮から伝わった食べ物です。

何と読むのか?どんな食べ物なのか?

さっそく見ていきましょう!

「醢」の読み方のヒントは・・・?

「醢」の読み方は、ひらがなで5文字です。

さらにヒント!

ひらがなで「し〇び〇お」の5文字ですよ。

聞いたことある人もいるかも・・・?

「醢」の読み方の答えは・・・

正解は、「ししびしお」でした!

「醢(ししびしお)」のルーツは「醤(ひしお)」です。

「醤(ひしお)」とは、食材を塩漬けにして出てくる液体の総称です。

味噌や醤油の原型ですね。

そして「醢(ししびしお)」は、「醤(ひしお)」の1種です。

肉と内臓を別々に塩漬けすること2週間。

内臓の持つ酵素によって内臓の塩漬けが液体になるので、そこに肉の塩漬けを漬け込めば、完成です。

現在の日本ではメジャーな食べ物ではありませんが、「醢(ししびしお)」作りにチャレンジする人も多くいます。

興味がある人は試してみるのもいいですね!

難読漢字第2問は、「瀦」

渚(なぎさ)のような、猪(いのしし)豚(ぶた)のような・・・

「瀦」は何と読む漢字なのでしょうか。

獣っぽい感じに見えますが、「さんずい」だから水に関係しているのか・・・?

さっそく考えていきましょう。

「瀦」の読み方のヒントとは・・・?

それではヒントです!

「瀦」には、何かを「ためる」「たまる」という意味があります。

「さんずい」だから、何がたまるのか考えたら答えが分かるはずです!

さらにヒント!

読み方は、ひらがなで「〇〇〇〇〇」の5文字です。

「瀦」の読み方の答えは・・・

正解は、「みずたまり」でした!

「瀦(みずたまり)」はその名の通り、「水がたまっている場所」だから「みずたまり」です。

普段私たちが「みずたまり」と書く時は「水たまり」が一般的ですよね。

1文字で表すことができる漢字があるなんて、驚きです!

何を隠そうこの漢字、漢字検定準1級レベルなんです。

「みずたまり」の他に、「沼」「貯水池」「ため池」という意味があります。

訓読みでは、「瀦(た)める」「瀦(た)まる」といった使い方をします。

せっかくここまで読み進めてくださった皆さんは、ぜひ書けるように練習してみてくださいね。

難読漢字最終問題は、「弩」

「奴」の下に「弓」と書く、「弩」という漢字があります。

古来に使われていた道具の1つですが、読める人は少ないのではないでしょうか?

ただ、ウルトラジャンプに掲載されアニメ化もされた人気漫画『天上天下』を読んでいる人は読めるかもしれません。

「弩」という名前の一族が登場するからです。

一体何と読むのでしょうか?

「弩」の読み方のヒントとは・・・?

それではヒントです!

「弩」とは東南アジア、特に中国で古代から近世にかけて使われていた武器の1つです。

そう言われてみれば、文字の中に「弓」がありますね!

そうなんです、「弩」は弓の1種なんです。

ただし日本の一般的な「弓」とは違う、強力な武器なんです。

読み方はひらがなで「〇〇ゆみ」の4文字です!

考えてみてください。

「弩」の読み方の答えは・・・

正解は、「いしゆみ」でした!

「弩」は、クロスボウに似た仕組みの武器です。

木などの弾力を利用して石を弾く仕組みです。

平安時代の辞書である『和名類聚抄』にも登場することから、日本にも伝わっていたことが分かります。

仕組みは現代の「クロスボウ」の原型とも言われていて、東南アジアでは「弩」がクロスボウを表す漢字としてつかわれているそうです!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。