漢字読み講座

「李」「宛ら」「捏上げ」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「李」「宛ら」「捏上げ」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「李」

今回の漢字クイズではこちらの漢字を読んでいただきます。

「李」という漢字、読むことができますか?

もちろん「り」と読むのも正解ですがそこは漢字クイズ。

三文字のある果物の名前を答えていただきます。

「○○○」

あなたは読めますか?

「李」の読み方のヒントは?

まずはなんといっても爽やかな酸味。

丸かじりすると甘さの中にほろ苦さ、そして酸味が混ざるのがよくわかります。

片手で簡単に頬張ることができるような小さめの果実です。

スーパーなどで最もよく李が出回るのは、6月中旬から8月にかけて。

暑くなってきたときによく冷やした李を食べるのは最高です。

分かりましたか?

正解は…

正解は…

すもも

でした!

この一文字で「すもも」と読むのは少し意外ですよね。

この漢字を使ったことわざに「李下に冠を正さず」というものがあります。

すももの木の下で頭に載った冠の位置を直していると、すももを盗んでいるのではないかと疑われてしまいます。

そのため疑わしいことはしないように、という教訓を教えてくれるものです。

皆さんも美味しいものを見つけた時こそ、気を付けなければならないかもしれませんね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

2問目はこの漢字!「宛ら」

宛先の「宛」に送り仮名の(ら)を付けて、

「宛ら」と書いてなんと読むか分かりますか?

送り仮名に(ら)が付いていますが、(もっぱら)ではありません。

もっぱらは「専ら」と書きます。

まるで、あたかも、そっくり、そのままという意味で使われています。

さて、「宛ら」と書いてなんと読むでしょうか?

「宛ら」読み方のヒントは?

地獄絵図のような凄まじい様子を、

地獄絵宛らのすさまじさ

などと例えたりします。

「地獄図のようなすさまじさ」

でも同じ意味ですが、知的に言いまわすなら「宛ら」を使う事をおすすめします。

普段使う事はあまりないですが、使いこなせるとカッコいいです。

「宛ら」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇ら」です!

少し難しいので、もうひとつ言えば

さ〇がら」です!

さあ、もうわかりましたか?

「宛ら」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「さながら」

です!

 

郵便では「宛」と書いて(あて)ですが、

「宛ら」と書くと(さながら)と読みます。

ぜひ、使ってみましょう。

最後はこの漢字!「捏上げ」

「捏上げ」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(ねあげ)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

「捏上げ」読み方のヒントは?

ヒントは全体で5文字、「○○○○げ」となります!
「根も葉もないことを仕立て上げること」を指す言葉です。

 

「捏上げ」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の文字はズバリ「で」です!
また同じ「捏」を使う言葉で「捏造」がありますが、まさに今回の言葉の意味と同じです。
さぁ、何か思い当たる言葉がありませんでしょうか?

 

「捏上げ」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「でっちあげ」
です!

 

警察や裁判モノで突きつけられた証拠をでっち上げだ!と否定する場面をよく見ますね。
でっち上げの語源は、同じ意味の「捏造」でも使われている「捏」がまさに語源となっているようです。
この「捏」は「ネツ」の他に「デツ」とも読み、これからでっち上げるが生まれたと言われています。

 

同じ「でっち」という読み方で丁稚奉公の「丁稚」がありますが、これは少年や使い走りを意味しており、また語源は「弟子(でし)」と言われています。偶然だとは思いますが、同じ「でっち」が語源も意味も全然違うというのは少し不思議でおもしろいですよね。

 

ABOUT ME
mint_02
ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!