今回は「具える」「甜菜」「黴雨」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「具える」
「具える」の読み方をごぞんじでしょうか?
「具」という漢字は「具体的(ぐたいてき)」「道具(どうぐ)」「具材(ぐざい)」など「ぐ」という読み方をすることがほとんどですね。
しかし「ぐえる」と読むのは違いますよ。
「ぐ」以外の読み方って…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「具える」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇える」の4文字
- 「身に付けている」という意味です
- 「彼は立派な徳を具えた人物だ」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「具える」の読み方!正解は!?
正解は「そなえる」です!
「そなえる」は「備える」とも書き、ほぼ同じ意味になりますが、下のように使い分けることが多いでしょう。
- 具える:身に付けている 例)絵画の才能を具えた人物である
- 備える:前もって準備する 例)地震に備えて懐中電灯を購入する
「そなえる」という言葉には「供える」という漢字表記もあります。
「供える」は神前などに捧げるといった意味で「神仏に穀物を供える」「個人に花を供える」のように使われるので注意しましょう。
2問目はこの漢字!「甜菜」
「甜菜」の読み方をご存じでしょうか?
「舌」と「甘」が使われているので「ぜつさい」や「かんさい」と読んでしまうかもしれませんが、どちらも間違いです。
野菜の名前には違いなさそうですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「甜菜」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 砂糖の原料になる野菜の一種
- 北海道が産地として有名です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「甜菜」の読み方!正解は!?
正解は「てんさい」です!
「甜菜(てんさい)」は見た目がかぶや大根にそっくりな、砂糖の原料となる野菜です。
かぶや大根はアブラナ科ですが甜菜はアガサ科に属し、ほうれん草の仲間になります。
砂糖といえば「サトウキビ」から作られるイメージが強いかもしれません。
しかし、日本で生産される砂糖の25%は甜菜から作られているということなので、消費量は意外に多いのです。
甜菜から作った砂糖はサトウキビから作ったものよりも血糖値の上昇が緩やかなので、ダイエットに向いていますよ。
最後はこの漢字!「黴雨」
「黴雨」の読み方をご存じでしょうか?
「雨」という字はお馴染みですが「黴」の方は初めて見たという方が多いかも。
それもそのはず「黴」は漢字検定1級レベルの漢字なのです。
「黴雨」がサラッと読めたら、かなりの漢字通だといえるでしょう。
さて、あなたには「黴雨」の正しい読み方がわかりますか?
「黴雨」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字
- しとしと雨が続くあの時期です
- 「今年の〇〇明けはいつ頃だろうね」などと使われます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「黴雨」の読み方!正解は!?
正解は「つゆ」です!
「黴雨(つゆ)」は一般的には「梅雨」と表記するため、ヒント無しで正解できた方は本当にすばらしいです。
「黴」と言う字は、一文字だと「カビ」と読みます。
「黴(カビ)+雨」で「黴雨(つゆ)」と説明されると、なるほどと納得できますね。
また「黴」という字をよく見ると、「微」と「墨」が合わさってできていることがわかるでしょう。
「微」には「かすか」という意味があるため、「黴」という字は「カビ」と「筆に少し墨を付ける」という2つの意味を持っています。