今回は「硯」「鷹揚」「荼毘」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「硯」
「石へん」に「見る」と書くこの「硯」、成り立ちはシンプルな漢字ですが、普通に生活していてあまり見かけない漢字ですね。
「石が見る」または「石の上から見る」と捉えてもなかなかピンと来ませんが、この「硯」は小学生もよく使うものなんです!
あ、でも小学生が使うものは「石」とは関係ないですよ!
「硯」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント➁ 小学生が使うものはプラスチック製のものがほとんどです。
ヒント③ 書道をする上で必需品です。
「硯」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「すずり」です!
「硯」とは、書道をするときに墨汁を溜めておく入れ物のことです。
現在でも、小学校で習字を授業でしますので、誰もが「硯」を使ったことがあるはず。
でも、現代の「硯」はプラスチック製のものが多く、書道を嗜む人であっても陶器のものはあってもなかなか本物の石を削り出して作った「硯」を使う人はあまりいませんね。
昔は、「硯」といえば字の成り立ちが示すように、「石を削って作ったもの」がメジャーだったようですが、なんだか雰囲気があって格好いいですね!
2問目はこの漢字!「鷹揚」
「鷹揚」って何て読むか分かりますか?
(たかば)ではありません。
(たかあげ)でもありません。
人柄を表す時に使う言葉です。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「鷹揚」の読み方のヒントは?
「鷹揚」の意味は「小さなことにこだわらず、ゆったりとしている様子」です。
「鷹が何も恐れず大空をゆったりと飛んでいる様子」から転じて、人の性質や態度を表すようになりました。
«例文»
- 彼女はいつも鷹揚としている。
- 彼は鷹揚で、優しく、素敵な青年だ。
何と読むか分かりましたか?
「鷹揚」の読み方、正解は……
正解は……
「おうよう」
です!
「鷹揚」と発音が似ていて、意味が似ている言葉に「大様」(おおよう)があります。
「大様」も「小さなことにこだわらず、せこせこしない様子」を表しますが、「大雑把な」といったマイナスのイメージも持っていますので、使い方には注意して下さい。
「鷹揚」は「こころに余裕があって、上品な様子」というイメージを持って使う言葉です。
「鷹揚」と「大様」はニュアンスの違う言葉ですので、混同しないように気をつけましょう。
鷹揚とした心を持った、器の広い人って憧れてしまいますね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
最後はこの漢字!「荼毘」
「荼毘」って何て読むか分かりますか?
(ちゃび)ではありません。
「毘」は「毘沙門天」(びしゃもんてん)の「毘」(び)の読み方と同じですので、分かりやすいのではないでしょうか?
「荼」の読み方を考えてみましょう。
「茶」(ちゃ)に似ていますが、(ちゃ)とは読みません。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「荼毘」の読み方のヒントは?
意味は「遺体を火葬して弔うこと」です。
「荼毘に付す」という使い方をします。
「喪に服す」と同じような意味で捉えてしまい、「荼毘に服す」という誤った使い方をしてしまう場合がありますので気をつけましょう。
元々は仏教用語です。
何と読むか分かりましたか?
「荼毘」の読み方、正解は……
正解は……
「だび」
です!
荼毘はインドで使われている言語であるパーリ語の「jhapeti」(燃やす)から来てます。
元々仏教用語ですので、仏教徒の火葬以外には使われていませんでした。
紀元前383年頃、仏教の創始者であるお釈迦様が亡くなったときに、お釈迦様のご遺体は薪をくべた炎に包まれて火葬され、見送られたと言われています。
仏教徒は火葬して故人をお見送りすることが正式な弔い方だとされています。
最後までお読みいただきありがとうございました。